投稿日:2021.11.27
矯正治療における抜歯のメリット・デメリット
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
マスク生活になり、歯科矯正の検討を始める方も増えましたが、
相談に行ったら意外と自分の歯並びは重症であると知らされる方が多いと思います。
気軽な気持ちで相談にお越しいただきたいのですが、治療上どうしても抜歯が必要となる方や
外科矯正をお勧めする可能性があることを覚えておいていただくとよろしいかと思います。
そこで、今回は抜歯のメリット・デメリットについてお話いたします。
まず、抜歯が必要となるケースはどんな歯並びの方なのか
当院の場合ですと、下記のような方に抜歯をご提案することが多いです。
①顎の広さと歯の大きさのバランスが悪い(顎が小さい方)
②上と下の歯の差(jet)が大きい
③上下歯列の噛み合わせのズレ
④凸凹は多くないが、口元を下げたいご希望がある
では、抜歯のメリット・デメリットはどうなのか?
メリット1
歯を動かすのに十分なスペースを確保できるため無理のない治療計画を立てることができる
ただでさえ歯が綺麗に並ぶスペースが足りないところに、全部の歯を並べていくのは無理が生じます。
さらに、骨から逸脱して歯が抜けてしまう危険が伴うこともあります。
ですので歯を抜いて十分なスペースを確保することで、歯や歯茎に無理な負担がかからなくて済みます。
メリット2
口元の変化を期待できる
歯を抜くと7~8mm程度(両側で14~16mm)の隙間ができ、その隙間を利用して凸凹を治します。
残りの隙間は前歯を後ろに下げることで閉じるのが抜歯矯正の主な動きになります。
前歯の位置が大きく下がればその分、唇の位置もそれに伴い下がるので、口元の突出感を気にされている方には
期待高まる治療だと言えます。
メリット3
歯並び・噛み合わせともに見た目が総合的に美しくなる
歯並びが良いと言うのは単純にデコボコが治るだけでなく、噛み合わせの美しさも含めたものになります。
かみ合わせを気にする方は少ないのですが、見た目を良くしたいと考える方こそかみ合わせを良くすることが見た目の美しさに繋がります。
歯を動かすのに十分なスペースを確保できれば、デコボコだけでなく総合的な見た目の美しさを獲得しやすいです。
デメリット1
治療期間が非抜歯治療より長い
歯を抜かない場合、当院では大体平均で1.5~2年ほどの治療期間を要します。
それに対し歯を抜いた場合は、歯の移動量が増えるため2.5~3年程の治療期間が目安となります。
(※歯を抜いても予定より早く終わることが出来る方もいらっしゃいますし、歯を抜かなくても治療期間が延びることは有り得ます)
デメリット2
抜歯後に痛みや腫れが出る可能性がある
麻酔を使用するので手術におけるリスクが伴ったり、麻酔が切れた後に痛みを感じたりします。
痛みの感じ方や期間は人それぞれですが、大体1~2日で治まることが多いです。
痛み自体も痛み止めを飲めば治まる程度なので、痛みが出る前に薬を飲んでしまえば辛いことはさほど無いと言えます。
うがいをしすぎると、ズキズキする強い痛みが出ることがあります。(ドライソケット)
デメリット3
歯の本数が減る
大体、一番大きな前歯から数えて4番目(第一小臼歯)か5番目(第二小臼歯)の歯を抜くことが多いです。
歯を抜いたことで噛む能力が失われるわけではありませんが、虫歯治療のために歯を抜かなければならなくなったとき、
歯が少ないことで治療方法が限定されるなどのリスクは考えられます。
ただし歯並びを良くすることで虫歯になるリスクを抑えられますし、当院では矯正中でも定期検診に行って頂き虫歯にならないよう
自己管理をお願いしておりますので、そもそも抜歯が必要なほどの大きな虫歯になるリスクが少なくなります。
まとめ
このように抜歯にはメリット・デメリットがありますが、カバーできるくらいのデメリットでしかなく、
矯正治療においては抜歯をすることのほうがメリットが大きい方が多いです。
ただ当院では誰でも彼でも抜歯をお勧めするわけではなく、
その方のお顔立ちや骨格も含めてトータルバランスの良い仕上がりを目指して抜歯・非抜歯を検討しております。
(骨格要因が大きい、お顔立ちのバランス的にオススメでない場合など、ご希望されても抜歯をお勧めできないこともあります。)
自ら可能性を狭めてしまうよりは、抜歯も必要であれば検討していただくと
より良い仕上がりが期待できることを知っていただけたら幸いです!
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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