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投稿日:2021.12.6

食いしばり(TCH)と矯正治療

先天性欠如歯 先天性欠損歯 矯正治療 食いしばり TCH

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆

はじめに

みなさんはTCHというフレーズを耳にしたことはありますか?
「食いしばりなら聞いたことがあるよ」という方は多いと思いますが、タイトルにある食いしばりとTCHは、似ているようで若干違いがあります。
さらに矯正治療中の方がTCHの症状があると、治療の妨げになることも…。

そこで今回は、TCHや食いしばりについて説明するとともに矯正治療をスムーズに進めるための改善法もお伝えしていきます。

「自分はTCHかも?」
「食いしばりをしているかも?」
と心当たりがある方は、ぜひ最後までお読みください。

食いしばり TCH

TCHとは何か

みなさんに質問です。
人は何もしていない状態で口を閉じているとき、上下の歯は接触していると思いますか?
それとも接触していないと思いますか?

答えは、接触していない状態が正解です。

食いしばり(TCH)と矯正治療

「口を閉じているんだから接触していて当然だろう」と考えがちですが、唇が完全に閉じていても上下の歯には約2~3mmの隙間が存在します。
隙間があるということは、顎の筋肉が緩んでいる状態ですね。
もちろん会話や食事の際には歯同士は接触しますが、1日を通して接触しているのは15分もないといわれています。
そう考えると接触していない時間のほうが圧倒的に多いというわけです。

そして本題であるTCHとは何か?ですが、TCHとは〈Tooth Contacting Habit〉の略語で「歯列接触癖」を意味しています。
つまり、TCHとは長時間にわたり上下の歯が接触していることを指しているわけです。
食いしばりが「強く噛みしめている」のに対し、TCHは「軽い接触」を示しています。
そのため、強い力が常時働いているわけではありませんが、顎の筋肉が常に収縮している状態であるというわけですね。

あなたもTCHかも?セルフチェックリストで確認してみよう

実は「自分はTCHだ」と自覚を持つ方は少ないといわれています。
常時、顎の筋肉が収縮した状態が続いていると顎が疲れてしまうので気づきやすいと思われがちですが、力自体が比較的軽いことからそのまま2時間、3時間…と力を入れっぱなしにして気づかない…なんてことはよくある話です。
そこで、TCHの方に多く見られる症状を集めてみましたので、自分がTCHかどうかセルフチェックをして確認してみることをおすすめします!

  • 食いしばりや歯ぎしりをすることが多い
  • 勉強中や作業中に食いしばっていることが多い
  • 顎の痛みがある、または顎関節症と診断されたことがある
  • むし歯はないのに歯が痛むときがある
  • 詰め物や被せ物がよく外れる
  • 肩こり、頭痛など体のどこかが痛い
  • フェイスラインがぼんやりしている気がする
  • エラの張りが気になる

 

1つでも当てはまる方は、TCHの可能性があります。
気になる方は専門の病院に受診することをおすすめします。

食いしばりやTCHの原因とリスク

では、どうして食いしばりやTCHを起こしてしまうのでしょうか?
歯を嚙みしめてしまう癖には、かならず原因が存在します。
そして食いしばりやTCHを放置してしまうことで、少なからずリスクだって生じてしまうのです。
この章では、原因と放置することで生じるリスクについて紹介します。

原因

食いしばりやTCHは、嚙み合わせが悪いことや日々の姿勢、ストレスも関係しているといいます。
みなさんも当てはまる項目はありませんか?

  • 歯並びが悪く、嚙み合わせがズレている
  • いつも強いストレスを感じている
  • うつむいた状態で作業をすることが多い

放置することで起こるリスク

食いしばりのように強い力がかかると歯に大きなダメージが加わることは想定できます。
そのため「TCHのように軽い力だったらダメージが少ない」と思われがちですが、そんなことはありません。
TCHの状態が続くと顎の疲労感からはじまり、以下のような不調が起こる可能性も考えられます。
食いしばりやTCHによって起こりうるリスクは次の通りです。

  • 歯が摩耗する
  • 歯が欠けたり破折したりする恐れ
  • 詰め物や被せ物が脱離したり破損したりする
  • 歯並びが悪化する
  • 知覚過敏
  • 歯周疾患の悪化
  • 開口障害や顎関節症
  • 頭痛・肩こり・耳鳴りなど体の不調や異変が起こる

食いしばり(TCH)と矯正治療

食いしばりやTCHを放置することは、歯や顎だけでなく全身への影響にまで発展することも…。
悪化する前に早めに改善しておくことが大切です。

食いしばり・TCHと矯正治療の関係

では、食いしばりやTCHがあると矯正治療に影響はあるのでしょうか?

実は矯正治療は、歯を故意に動かすことから噛むときに強い痛みを生じることがあります。
よって、いままで食いしばりやTCHの症状がある方は、痛みのせいで癖が減る可能性もあるようです。
ですが、基本的に食いしばりやTCHがあると矯正治療に影響が出るといわれています。
その理由は、矯正では横方向に歯を動かすのに対して、食いしばりやTCHは縦方向に力がかかることから歯の動きを邪魔してしまうからです。
そのため、こうした癖があることで矯正治療が思うように進まないといった影響が生じる可能性が高いでしょう。

矯正治療中のTCHによる悪影響

では、実際に食いしばりやTCHがある状態で矯正治療を進めると、どのような悪影響が発生するのでしょうか?
考えられる内容を紹介します。

力が多方向にかかり痛みが増大する可能性

先ほども説明したように、歯を並べる際には横方向(平行)に動かしながら治療していきますが、食いしばりやTCHは縦方向(垂直)に力をかけるため多方向に力がかかるようになります。
矯正中は歯の根っこや骨が不安定な状態になることから、刺激が加わると痛みが強く出やすいです。そのため不要な力が加わることで、さらに痛みが起こる可能性が生じるでしょう。

矯正装置が脱離しやすくなる

矯正治療の内容によりますが、多くは歯に装置を装着して治療を進めていきます。
治療が終わる段階で外すことになるため、外すことを想定しながら接着することが一般的です。
そのため、あまり頑丈ではない状態で接着することになりますが、食いしばりやTCHがあると歯の接触回数が増えてしまい、装置が脱離しやすい状態になってしまいます。
そうなると、もともと計画していた治療期間から大幅に延びる可能性も出てくるため治療がスムーズにいかなくなるでしょう。

食いしばりやTCHを改善する方法

食いしばりやTCHがどれだけ矯正治療の妨げになるか、おわかりになったと思います。
ですが、無意識でおこなう癖を改善することは果たしてできるのでしょうか?
ここでは、食いしばりやTCHを改善する方法をお伝えします。

歯が接触しないように意識する

食いしばりやTCHを改善する一歩として、日々意識することが大切です。
「え、そんなことでいいの?」と思われがちですが、いままで無意識下でしている癖のため、意識するだけで脳が「止めよう」という指令を出すようになります。
そうなると徐々に癖が改善するようになるのです。

ストレスが原因で起きているならリラックスできる時間を確保してみたり、うつむきがちなら姿勢を正してみたりするなど、食いしばりやTCHが起きた原因から改善策を試してみてもいいでしょう。

マウスピース(ナイトガード)を装着する

日中は意識することで癖を止めようとできますが、寝ている最中は難しいですよね。
そんなときは、夜間にマウスピース(ナイトガード)を装着して歯の接触を防ぐ方法もおすすめです。

マウスピースには硬さが異なるソフトタイプとハードタイプがあり、症状によってどちらかを選択することになります。
歯の接触を防止することで、歯や顎の負担が少なくなるため効果的ですよ。

注射による治療(筋弛緩作用のある製剤を注入)

食いしばりやTCHには、注射による治療も有効です。
こちらは、筋弛緩作用のある製剤を注入することで筋肉の働きをゆるめる効果が期待できます。
そうすることで、食いしばりやTCHの癖が次第に和らいでいくのです。
ほかにもエラ張りやフェイスラインが気になる方にとって小顔効果も期待できることから、選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

歯並びの悪さが原因でTCHがある方は矯正治療がおすすめ

食いしばりやTCHを完全に改善するためには、嚙み合わせを治療することが大切です。
期間や費用は一時的に発生しますが、将来的な悪化を防ぐためにも必要な選択だといえるでしょう。
取り返しがつかない状態にならないためにも、早いうちから治療をスタートすることをおすすめします。

当院では食いしばりやTCH、歯並びの乱れなど、あらゆる症状に対し相談を受け付けております。
初回はカウンセリングを通じて患者様のお悩みやご質問にじっくり向き合う時間を設けておりますので、ぜひご利用くださいね。
みなさまからのご予約を心よりお待ちしております。

食いしばり(TCH)と矯正治療

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