投稿日:2023.3.18
指しゃぶりで出っ歯になる?子供の時から気を付けるべきポイントを紹介します!
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
赤ちゃんが指しゃぶりをしていると、可愛らしいと思う方も多いのではないでしょうか。
ただし、指しゃぶりが原因で歯並びが悪くなってしまう場合もあります。
時期によっては、気持ちを安定させるために問題ないとされていますが、歯並びに影響が出る時期を過ぎても指しゃぶりが続いている場合には、注意が必要です。
そこで今回は指しゃぶりで出っ歯になるかと子供の時から気をつけるポイントについてご紹介します。
目次
指しゃぶりと年齢の関係
1歳ごろまで
赤ちゃんは生まれた時から吸啜反射といって、母乳を飲むために吸うことができます。
お母さんのお腹の中にいるエコー写真にも指をくわえている所が確認されることがあり、母乳を飲む練習をしていると考えられています。
生まれてから4か月ころまでは、口に触った物を「吸う」という本能のためです。
赤ちゃんは、気になる物はお口の中に入れて確かめる時期がありますが、口に入れて遊んでいるともいわれています。
「はいはい」からつかまり立ちに移行すると、手を使う回数が増えるので、徐々に指しゃぶりは減ってきます。
1歳ころの時期は、まだ歯の生え揃っていないため、無理にやめさせる必要がありません。
1~2歳ころ
行動範囲が広がり、おもちゃを使って遊ぶことが多くなってきます。
手を使って行動するため、指しゃぶりをする機会が減っていきます。
眠い時や退屈な時に安定を求めて指しゃぶりをする子が多くいますが、3歳くらいまでの指しゃぶりは見守ってよいとされています。
3歳過ぎ
3歳を過ぎると、指しゃぶりをする子がだんだん減っていきます。
保育園や幼稚園など、集団生活をする機会が増えていき、新しいことへの興味が出てくる時期で指しゃぶりが減っていきます。
ただし、環境に慣れにくく、集団生活の中でストレスがある場合に、安定を求めて指しゃぶりをする場合があります。
3歳を過ぎると、顎の成長などが活発になる時期なので、歯並びえの悪影響も考えられます。
いきなり止めるのは、ストレスになる場合もあるので、時間を少しずつ減らす、この日までにやめようと声かけをするなど、お子さんの様子に合わせて無理のない程度に進めていきましょう。
指しゃぶりが歯並びを悪くする理由
指しゃぶりをしていると、口の中に指が入っているので、歯の力がかかります。
お子さんの歯や顎の骨はまだやわらかく、一定の力がかかり続けると、その方向に歯が動いてしまうことがあります。
矯正治療でも、適切な力をかけて少しずつ歯を動かします。
同様に、瞬間的な強い力でなくても、持続的に力がかかり続けると、歯に負担がかかるのです。
お子さんの乳歯は、永久歯が生えてくる時のガイドの役割もあります。
指しゃぶりをして、歯の位置が本来の正しい位置からずれてしまうと、永久歯にも悪影響が出てしまう場合があるのです。
特に成長途中のお子様の歯は動きやすいので、3歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合には、お子さんの様子をみながら少しずつ止めるように促していきましょう。
そのほかにお子さんに歯並びを悪くする原因
・口呼吸
お子さんがぽかんと口を開けている時間が多い場合には、「口呼吸」をしていることが考えられます。
通常は、鼻で呼吸をする鼻呼吸が正しいのですが、歯並びが悪く、口が閉じにくい、鼻の疾患がある。
口周りに筋力が低下しているなどの原因があると、口呼吸になりやすくなってしまいます。
口呼吸にはデメリットが多く、鼻には「鼻毛」があり、フィルターの役割をしていますが、口で呼吸をしている場合には、細菌やウイルスをカットするフィルターの役割がありません。
そのため、ウイルスや細菌をそのまま吸い込んでしまいやすく、感染症のリスクが高くなります。
また、口の中が乾燥しやすく、唾液の働きが弱くなってしまい、むし歯や歯周病の細菌が増殖してしまいます。
そして、唇を閉じていることで、歯並びのバランスを保っています。
口呼吸をしていると、唇からの圧がかからないので、歯並びがさらに悪化する可能性があります。
このように、口呼吸にはデメリットが多くため、早めに改善した方がよい悪習癖です。
鼻の疾患や歯並びが悪いことで口呼吸になっている場合には、クリニックに相談し治療をしましょう。
・やわらかい物ばかり食べる
顎の成長が続いている12歳くらいまでの間は、しっかりと噛むことで、顎の成長を促しています。
しかし、ファストフードや柔らかい食べ物ばかり好んで食べていると、顎の成長が正しく促すことができず、歯並びのバランスが悪くることもあります。
歯ごたえや噛み応えのある食事も意識して摂取するようにしましょう。
特に和食の根菜類などは歯ごたえがあるので、しっかり噛むことを促しやすいです。
・舌をべーっと出している
お子さんは舌を前に出したり、舌で歯を押したりするくせがあるのですが、この力が継続的にかかると、歯並びが悪くなってしまいます。
舌で歯を押したりするくせは、指しゃぶりをしないことで代わりに行っている場合があります。
舌のくせは、見た目で分かりにくいですが、「サ行」が聞き取りにくい、食べ物を飲み込む時に口をすぼめるなどの様子が見られる時には、舌のくせがあるかもしれません。
歯並びの確認をすることも含めて、一度矯正歯科で相談してみることをおすすめしています。
・下唇を噛むくせがある
ストレスがかかった時など、下唇を噛むくせがある方は「出っ歯」になりやすいので注意をしましょう。
習慣的に下唇を噛んでいると、前の方向に力がかかり続けます。
また、顎の骨にも力がかかるので、歯並びが悪くなる悪習癖です。
意識することで、比較的改善しやすいくせなので、早めに止めるようにしましょう。
お子さんの歯並びが気になったら
6歳ころから永久歯が生え変わり始めますが、前歯が出ているなど歯並びが気になることもあると思います。
お子様の顎の成長は、永久歯が生え変わる12歳くらいまで続いています。
この時期までに矯正をスタートすると、顎の成長を味方につけた矯正をすることができます。
歯並びが悪いお子さんは、歯が生えるスペースが足りないことが多く、そのスペースを確保するために、顎の成長を促します。
また、正しい位置に歯が生えてくるように、誘導すると、永久歯が生え変わる時期には歯並びが整いやすいです。
お子様のころから矯正を始めると、永久歯が生え変わった時には2期矯正をする必要がないケースがありますが、もし継続して矯正が必要になった場合でも、歯を並べるスペースを確保するために抜歯をする可能性が低くなります。
また、2期矯正をした場合でも矯正期間が短期間で終わることが多いです。
2期矯正をする場合には、大人の矯正と同じ矯正治療の種類なので、ワイヤー矯正の表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の中から、お子様の歯並びとご希望をうかがった上で矯正方法をご提案いたします。
まとめ
指しゃぶりは、3歳を過ぎても継続して続けていると、歯並びが悪くなる場合があります。
無理のない範囲で、少しずつ止めるように促してあげましょう。
また、口呼吸や舌で歯をおすくせ、下唇を噛むくせなどの悪習癖も習慣化すると、少しずつ歯並びが悪くなります。
早めに改善して、お口の環境を整えてあげましょう。
お子さんの歯並びが気になった場合には、早期に治療をスタートすることで、顎の成長を味方につけた治療ができます。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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