投稿日:2023.5.15
開咬(オープンバイト)は放置すると悪化する?治療法や予防法を解説
こんにちは。
横浜駅前歯科・矯正歯科です。
今回は、開咬の矯正治療や予防法についてお話しします。
開咬の見た目が気になったり食べにくかったりなどいろいろ不都合がありますよね。
開咬は放置すると徐々に悪化する恐れがあるため、日常生活で注意が必要です。
目次
開咬とは、上下の前歯が空いている噛み合わせ
開咬とは、奥歯で噛んだときに、上下の前歯が空いている噛み合わせのことです。「オープンバイト」ともいいます。
正常な噛み合わせは、上の前歯が下の前歯に少しかぶさっている状態です。
上下の前歯にすき間があるため「食事に苦労する」「滑舌が悪いといわれる」といった悩みを抱えて矯正相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
開咬による悪影響
開咬は、審美面や食事面だけでなく、全身に与える問題があります。
胃腸に負担がかかる
噛み切ることが苦手なため、そしゃくが不十分になります。
食べ物をそのまま飲み込むクセがつくと、常に胃腸に負担がかかっている状態になり、胃腸障害を引き起こします。
奥歯にトラブルを起こしやすい
普段、ボーっとしているときに上下の歯が当たっている方は、無意識のうちに奥歯に大きな力を加えています。
とくに開咬の方は、本来、前歯に分散されるはずの力が奥歯に集中するため、奥歯の負担が大きくなります。
その結果、歯の破損や歯周病の進行などトラブルを生じます。
口呼吸になり、虫歯のリスクが高まる
開咬で口が閉じにくくなると口が開いた状態になり、乾燥して菌が増殖します。
その結果、虫歯や口臭のリスクが高まります。
また、乾燥によりウイルス感染を起こし、風邪をひきやすくなる恐れもあります。
開咬の具体的な治療法は?
開咬は、矯正治療で改善できます。
治療法として、
・ワイヤー矯正(歯にブラケットと呼ばれる装置をつける)
→表側でも裏側でも可能
・マウスピース矯正
・舌のトレーニング
が適用します。
矯正器具の見た目が気になる方は、白いブラケットや白いワイヤーを使用した矯正も可能です。
そのほか、奥歯を押し込むために「アンカースクリュー」という歯茎に埋め込む小さいネジを併用するケースもあります。
患者様一人ひとりの症状に合わせて、治療法をご提案いたします。
気になる方は、お気軽にカウンセリングにお越しください。
写真や資料をもとに分かりやすく説明させていただきます。
開咬(オープンバイト)が悪化する注意点
開咬は、日常生活のクセで悪化している可能性があります。以下のポイントを意識しましょう。
舌が前歯に当たっている
舌の位置が、前歯に当たっている方は要注意です。
無意識に前歯を押して、開咬を悪化させている可能性があります。
舌の正しい位置は、上あごに軽く触れている状態です。
目につく場所に「舌の位置」と書いたふせんを貼って、日常生活で舌の位置を確認しましょう。
食事時に、前歯のすき間を舌でふさいでいる
開咬の方は、食べ物がこぼれないように、開咬のすき間を無意識に舌でふさいで食べています。
幼い頃からの習慣になっているので、気づいていない方も多いようです。
食事中に舌がどのように動いているのか意識してみましょう。
会話中に舌で前歯を押している
開咬の場合、前歯のすき間から息がもれると滑舌が悪くなるため、自然に舌でふさいで会話しています。
とくに「サ行」「タ行」が発音しにくくなります。
話すときに舌で前歯を押していないか、一度確認しましょう。
まとめ
矯正で開咬を治療しても、舌のクセが治っていないと再び開咬になってしまう場合があります。
当院では、矯正治療とあわせて、舌のトレーニングも指導しています。
開咬や噛み合わせが気になる方は、当院までお気軽にご連絡ください☆