投稿日:2023.8.15
歯の矯正で人中短縮できる?抜歯矯正で鼻の下が伸びるって本当?〜矯正と人中の関係〜
こんにちは。横浜駅前歯科・矯正歯科です。
「人中(じんちゅう)を短くしたい」
「抜歯矯正は鼻の下が伸びるって本当?」
矯正のご相談でいらっしゃった方から、このようなご希望やご質問をいただくことがあります。
人中が顔の印象を左右する重要なパーツであることは、近年よく知られるようになってきました。
若い世代では人中短縮メイクが流行っていたり、美容クリニックでは人中短縮術(リップリフトも呼ばれる)や、筋弛緩作用のある薬剤の注射、ヒアルロン酸注入による人中短縮メニューが人気だったりと、人中の長さを気にされている方は少なくないと思います。
そこで今回は、歯の矯正と人中の関係について解説していきます。
目次
そもそも人中って何?
人中とは、鼻の下から上唇に向かって伸びる溝のことです。
人中の深さ・長さには個人差があります。
人中の理想的な長さとは〜美人の黄金比率〜
日本人の平均的な人中の長さは約1.5cmとされています。
顔全体のバランスにもよりますが、2cm以上の人中は長いといえます。
芸能人の石原さとみさんや、美人とされるモデルさんなどの口元に注目してみると、鼻から唇までの距離が短いですよね。
正確に言うと、「鼻の下から唇の中心」「唇の中心からあご先」が「1:2」の比率が黄金比とされており、人中が短いと可愛らしく見えます。
あわせて読む≫≫≫口元から美人に~美人の条件~
人中が長いとどう見える?
では逆に、人中が長いとどのような印象を与えるのでしょうか。
顔が平面的で面長に見える
顔の中心部に位置している人中が長いと、中心部の空白が広くなり、面長な印象を与えます。
実年齢より老けて見える
人中が長いと、実年齢より老けて見えることがあります。
加齢により口の周りの筋肉が衰えると、口の周りがたるみ、人中が伸びてきます。
そのため、人中が長いと老けて見えるのです。
口元が強調される
人中が長いと口元が強調されて見えます。
人中が長くなることで、顔の下半分の割合が大きくなり、口元に目が行きやすくなるためです。
歯の矯正で人中が伸びる人、縮む人
そもそも、歯の矯正によって人中が伸びたり縮んだりすることはありません。
しかし、歯を大きく移動させることで口元が立体的に変化し、その結果、人中が伸びて見えたり、逆に縮んだように見えることはあります。
では、どのようなケースで人中が伸びたり縮んだりして見えるのでしょうか。
歯の矯正によって人中が縮んだように見えるケース
出っ歯
歯の矯正により上顎前突(じょうがくぜんとつ)や上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)と言われるいわゆる“出っ歯”が改善されることで、人中が縮んだように見えることがあります。
唇に力を入れないと唇を閉じることができなかった方に多く見られます。
無理に唇を閉じることにより引き伸ばされていた人中が、出っ歯の改善により引き伸ばされなくなり、人中が短くなったように見えることがあります。
インスタグラムの症例はこちらから。
歯の矯正によって人中が伸びたように見えるケース
無理な非抜歯矯正や部分矯正
歯を並べるのに必要なスペースを作るには、歯の横の面を削ったり、歯のアーチを広げたり、奥歯を後ろに移動したりと、様々な方法があります。
しかしながら、抜歯をしないと歯を並べるのに必要なスペースが足りないこともあります。
適切に抜歯が行われなかった場合、歯のアーチが外側へ広がり、前歯が前方に移動して口元に突出感が出てきます。
また、部分矯正では、限られたスペースの中で歯を並べていくため、歯並びの状態によっては、前歯が前方に突出してくることがあります。
口元が突出すると、唇を閉じる時に唇に力が入り人中が引き伸ばされます。
これは、先ほど説明した出っ歯の状態と同じイメージですね。
あわせて読む≫≫≫【部分矯正で治せる歯並びとは?】【非抜歯矯正のメリット・デメリット】【矯正治療の抜歯について】
表側のワイヤー矯正
表側のワイヤー矯正では、ブラケット(ブレース)という装置の厚さ分、唇がモコっと盛りあがってしまいます。
特に、目立ちにくいプラスチックやセラミック製のブラケットは強度を上げるために、金属製のブラケットと比べると厚みがあります。
これも出っ歯と同じ原理で、人中が引き伸ばされ長く見える原因となります。
抜歯をして口元を後ろに引っ込ませ過ぎた
重度の凸凹や出っ歯の治療では抜歯をすることがあります。
抜歯によってできたスペースを使って前歯を後退させる時に、過剰に後退させると口元のボリュームが減り過ぎて、口元が平面的になり、人中が伸びたようにみえることがあります。
また口元のボリュームが減り過ぎることにより、口元が貧相になり老けて見えることもあります。
矯正治療で後悔しない、矯正歯科を選ぶポイント
矯正治療で後悔しないために、矯正歯科は慎重に選びましょう。
矯正歯科選びのポイントを2つお伝えします。
①精密検査・分析・診断を重視している
矯正歯科では、精密検査を行った後、歯科医師による分析→診断→治療計画立案という手順を踏みます。
不十分な精密検査や間違った分析により診断を誤ってしまうと、意図していない結果を招くことがあります。
そのようなことを防ぐためには、精密検査・分析・診断を重視する矯正歯科を選ぶことが大切です。
あわせて読む≫≫≫精密検査で活躍する歯科用CTについて
②歯科医師や歯科衛生士などのスタッフに質問しやすい
矯正を始める前に、矯正のメリットやデメリット、治療後のイメージなどをしっかりと確認し、不明点は必ず歯科医師に確認することが大切です。
しかし、歯科医師やスタッフが横柄だったり、いつもバタバタ忙しそうにしていると、聞きたいことがあってもなかなか質問できず、治療中においても不安なまま治療が進んでいき、満足な治療結果が得られないこともあります。
矯正治療前も治療中も、歯科医師や歯科衛生士などのスタッフに気軽に質問できる雰囲気の矯正歯科を選ぶことも大切です。
あわせて読む≫≫≫【裏側矯正のメリットとデメリット】【部分矯正のメリットは?】
まとめ
歯の矯正によって、人中が長くなったり縮んだりすることはありませんが、口元の立体的な変化により人中の見え方は変化することがあります。
人中の長さが気になっている方は、矯正を開始される前にご相談ください。
矯正は一人ひとりのお口の中やお顔の状態によって全く異なる“オーダーメイド治療”です。
多くの情報にあふれている現代ですが、インターネットの情報を鵜呑みにせず、実際にお口の中やお顔の状態を歯科医師に診てもらいましょう。
ただし、どの治療を受けるか最終的に決定するのは患者さん、あなた自身です。
不安なことや不明点があれば、遠慮せず、治療開始前に必ず確認しましょう。
横浜駅前歯科・矯正歯科では無料カウンセリングを行っております。
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