投稿日:2023.11.17
歯茎が腫れる原因と対処法|歯周病を疑う前にチェックして!
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
目次
はじめに
本日は「なぜ歯茎が腫れるのか?」についてお答えしていきます。
矯正されていない状態でも口腔内の健康についての大切な内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
歯茎が腫れる原因は?
痛みがあれば気付くことは多いですが、痛みのない歯茎の腫れは中々気付きにくいと思います。歯茎が腫れる原因は、大きく分けて以下の5つが挙げられます。
・歯周病
・歯肉炎
・親知らず
・口内炎
・その他の原因
歯茎が腫れる原因によって、症状や対処法が異なるため、まずは原因を正しく理解することが大切です。
歯茎の腫れとは?
歯茎が腫れるとは、歯の周りの歯肉が炎症を起こして赤くなったり、腫れたり、痛みや出血が伴ったりする状態です。
歯茎の腫れは歯周病や歯肉炎などの歯科疾患が原因で起こることが多いですが、親知らずの埋伏や口内炎などの原因で起こることもあります。
歯茎が腫れる原因1:歯周病
ブラッシング不足による歯肉炎や歯周炎(歯周病)は、歯の周りの歯肉や骨が細菌によって破壊される病気です。
歯周病の初期症状は、歯肉の腫れや出血(歯肉炎)です。放置すると、歯肉が歯から離れて歯茎の溝が深くなり、歯がぐらつき始めます。さらに放置すると、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯茎が赤く腫れ歯磨きの時に出血が見られる場合、歯周病の可能性があります。見た目も赤く腫れぶよぶよしているのが特徴です。腫れの原因はずばり磨き残しです。磨き残しがあると、細菌が寄り付きプラークを作り出します。(プラークは白い物質でネバネバしています)そこへ歯周病菌が住みつき毒素をだして炎症がおこります。歯肉炎の場合はブラッシングなどで改善できますが、歯周病まで進行してしまうと歯石除去や歯科でのクリーニング等が必要となります。
(合わせて読む→歯周病だと矯正できないの?)
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯垢(プラーク)です。歯垢は、歯に付着した食べかすや細菌が固まってできたものです。歯垢を放置すると、歯石になってしまいます。
歯石は歯垢よりも頑固で、歯ブラシで落とすのが難しくなります。歯石が歯と歯茎の間にたまると歯周病菌が増殖して歯茎が炎症を起こします。
歯周病の症状
歯周病の症状は以下のとおりです。
・歯茎の腫れ
・歯茎の出血
・歯がぐらつく
・口臭がする
・歯がしみる
歯周病を防ぐには?
ご自身でできるケアには限界がありますが、
①毎日の丁寧なブラッシングやフロスでプラークを取り除くこと
②フッ素配合の歯磨き粉を使うこと
③1日に2~3回は歯を磨く習慣付けること
まずはこの3点を実践してみて下さい。
合わせて歯科医院へ定期検診に行くことや、歯石や歯垢を除去してもうらことがベストです。矯正をしているとどうしても磨き残しができてしまったり、歯周病だけでなく虫歯にもなりやすい口腔内になっています。当院は矯正治療専門となっており定期検診や虫歯治療等は行っておりません。ですのでかかりつけの歯科医院にて定期検診(3か月に1回くらい)をお勧めしております。
歯茎が腫れる原因2:歯肉炎
歯肉炎は、歯周病の初期段階に起こる歯肉の炎症です。歯肉炎の症状は、歯茎の腫れや出血です。まだ歯茎にのみ炎症が起きている状態なので、歯槽骨(歯を支えている骨)までは影響が及んでいません。歯周病と比べると症状は軽度ですが、放置してしまうと歯周病へ進行してしまうのでしっかりケアをすることが大切です。
歯肉炎の原因
歯肉炎の原因も、歯垢(プラーク)です。歯周ポケットに歯垢が溜まり、それを放置してしまうとそこに潜む歯周病菌によって歯茎に炎症が起こります。歯肉炎の段階では痛みが生じないため、症状に気づくことが難しいです。
歯茎が腫れる原因3:親知らず(親知らずの発達による炎症)
親知らずの位置が横向きや斜め向きなどになっていると、曲がって生えてくることがあります。親知らずが正常に生えてくれば問題ありませんが、斜めに生えたり横向きに生えたりすると歯の周りに隙間ができてしまいます。その隙間があると細菌による炎症が起こりやすい環境となり、歯茎の炎症に繋がってしまいます。親知らず周囲に起こる炎症は「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」といい、腫れや痛み、口臭などを伴います。歯茎に炎症を起こす場合は抜歯が必要になることがあります。
(合わせて読む→矯正治療と親知らずの関係~必ず抜かなきゃダメ?~)
歯根が折れている(歯根破折)
外傷や歯ぎしり、食いしばりなどの刺激によって歯根が割れることを「歯根破折(しこんはせつ)」といいます。
割れた内部に侵入した細菌はあっという間に繁殖し、歯茎に炎症を起こします。
特に注意すべきは、虫歯治療で神経を抜いた歯です。神経を抜いた歯はどうしても脆くなりやすいので、歯根破折のリスクが高まります。
(合わせて読む→睡眠時の歯ぎしりの原因とは?放置するとどんな影響があるの?)
歯茎が腫れる原因4:口内炎
口内炎が起きる原因は以下の通りです。
・ストレス
・栄養不足
・免疫力の低下
・アレルギー
・刺激物
口内炎を防ぐためにも口腔内を清潔に保つことも大切です。
(合わせて読む→繰り返す口内炎は歯並びのせい?)
腫れが繰り返される場合は疲れやストレスが原因の場合も
歯茎が腫れるのは口腔内の細菌が活発になる事で炎症が起こっているからです。免疫があるときは活発にはならないのですが、免疫が低下(体調不良や疲労)すると細菌が活発に動き出し歯茎が腫れたり痛みが出ることがあります。
歯茎が腫れる原因5:その他の原因
歯茎が腫れる原因として、以下のようなものも考えられます。
・歯科治療によるトラブル
・薬剤の副作用
その他にも栄養不足やストレスは口内炎以外の症状を引き起こすこともあるので気を付けましょう。
歯茎の腫れを放置するとどうなる?
歯茎の腫れを放置すると、症状が悪化したり他の歯科疾患を引き起こしたりする可能性があります。
歯周病の場合、放置しておくと健康だった歯が抜けてしまうなど最悪な結末を迎えることになりかねません。ワイヤー矯正をされている方は歯茎が腫れると装置が飲み込まれてしまい、歯が動かなくなるなんてことも少なくありません。あまりにもひどい状態であれば歯茎の腫れが引くまで治療を中断することも…また、歯周病以外の原因で歯茎が腫れている場合も身体からの何かしらのサインであるため見逃さないように要注意です。
歯茎の腫れを予防するには?
歯茎の腫れを予防するために以下のことに気を付けましょう。
・正しい歯磨きを行う
・定期的に歯科検診を受診する
・バランスの良い食事を摂る
・ストレスをためない
まとめ
いかがでしたか?
せっかく矯正治療で歯並びや嚙み合わせはきれいになったとしても歯周病を放置してしまうと歯茎がダメになってしまい健康な歯がなくなってしまうともったいないです。歯を磨くときは歯だけでなく、歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる部分にも歯ブラシが当たるようにしっかりブラッシングしてくださいね。歯列矯正にご興味がある方は下のリンクからカウンセリングのご予約も承っておりますので、お気軽にお越しください!
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歯茎が腫れる原因は様々ですが、最も可能性が高いのは歯周病です。歯茎が腫れた場合は早めに歯科医院を受診して原因を特定し、適切な治療を受けましょう。また、歯茎の腫れを予防するためにも日頃から正しい歯磨きを行い、定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。
予防の具体的な方法としては、
・歯磨きの際には歯ブラシを横向きに動かして、歯と歯茎の境目をしっかり磨きましょう。
・歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間の汚れを落としましょう。
・1日2回、3分程度を目安に歯磨きを行いましょう。
・半年に1回程度、歯科検診を受けましょう。
・バランスの良い食事を摂り、カルシウムやビタミンをしっかり摂取しましょう。
・ストレスをためないように、適度に運動やリラックスを取りましょう。
歯茎の腫れは、早期に発見して適切な治療を受ければほとんどの場合は治すことが出来ます。しかし、放置すると悪化したり他の歯科疾患を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。