投稿日:2023.12.1
矯正治療中は口臭が気になる?原因と対策は?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
コロナ禍でのマスク着用義務が終わりましたが、未だ終息していないコロナウイルスやインフルエンザ、風邪予防のためにマスクをしている方もいらっしゃいます。
矯正治療中の方は常に矯正装置が付いていたり、歯を動かしている過程で歯と歯の間に隙間が開いている期間があったりするので、隠すためにマスクをしている方も多いでしょう。
そこで気になるのが口臭です。
以前はそんなことなかったのに、矯正治療してからなんだか臭う!という経験はないですか?
矯正治療中はお口のお手入れをしっかりしないと、細菌の宝庫になってしまうので口臭の原因に繋がります。
口臭を予防する正しい口腔ケアをご紹介していきましょう。
目次
矯正治療中の口臭の原因
一度気になったら気にしてしまう口臭ですが、何が原因でしょうか?
原因を理解していないと、改善のために行っている努力が報われないこともあるので、まずは口臭の原因を理解することが重要です。
口臭の原因は主に3つあります。
1.清掃不良
ワイヤー装置や固定装置が付いていると、器具周りに汚れが溜まりやすく歯磨きも難しいので、磨き残しが多くなりやすい状態です。
今まで通りのケアの仕方では行き届かず、磨き残った歯垢の細菌が増殖するとメチルカプタンや硫化水素といった臭いの強いガスが産生されるので、口臭が発生します。
2.口腔内の乾燥
表側にワイヤー矯正装置が付いていると、通常よりお口が閉じにくかったり、歯が動いていくと上下の歯が咬み合わさるだけで痛みが出る時期があるので、当たらないようにお口を開けたままの状態になりやすいです。
このような環境などから口呼吸が定着すると、口腔内が乾きやすく唾液の分泌量が減るので、細菌が増殖してしまい口臭の原因になってしまいます。
唾液の減少により口腔内が乾燥している場合、口臭だけでなく虫歯や歯周病のリスクも高くなります。
3.口腔内に傷や口内炎ができる
矯正治療中は矯正装置とのトラブルで歯茎や頬粘膜に傷や口内炎ができやすい環境です。
炎症が悪化し傷口から膿が出ると、唾液による殺菌作用も働かなくなる可能性があるため、口臭の原因に繋がります。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正の場合は、取り外しが可能な装置のためお食事や歯磨きは普段通りに行えるので、清掃不良になることはなく清潔を保ちやすいので、口臭の原因となる細菌の増殖を抑えることができます。
しかしマウスピースを1日22時間以上装着する必要があるので、上下の歯を全体的に長時間覆っている状態です。
そのため口腔内が異物感によって唾液の分泌量が増えますが、マウスピースを装着していると歯全体に唾液が行き渡らず、乾燥状態になります。
歯磨きがしやすく衛生面を管理しやすいのはメリットですが、唾液の働きが弱くなり口臭や虫歯のリスクは上がるので他の矯正治療と同様に注意は必要です。
さらにマウスピースのお手入れを誤っていたり怠っていると、マウスピース自体が臭いの原因になります。
歯だけではなくて、マウスピースも正しいお手入れを行い清潔に保ちましょう。
自宅でできる口臭予防
口臭予防には日々の口腔ケアが欠かせません。
原因が分かったところで、具体的な対策を紹介していきましょう。
食べたら磨く
食後は食べカスが歯の表面に付着し、歯垢の形成と酸の産生を促進させます。
食後約8時間で歯垢が形成されるので、食べたら磨く習慣を付けて歯垢を作らせない環境にすることが重要です。
歯垢は粘着性があり、うがいでは除去できないので歯ブラシで丁寧に磨く必要がありますが、歯ブラシだけでは汚れの除去率が60%ほどしかないと言われています。
固定式の矯正装置が付いていると更に磨きにくく、装置周りや歯と歯の間は磨き残しが多いポイントです。
歯ブラシに加えてワンタフトブラシや歯間ブラシを使用することで、除去率は上がるので最低1日1回、就寝前にしっかりケアすることが口臭予防に繋がります。
就寝時は唾液の分泌量が減るので、唾液による自浄作用の効果が弱くなります。
そして口腔内が乾燥しやすくなるため、歯垢が残っていると細菌が増殖して虫歯や口臭の原因になります。
1日の汚れはその日に落とすことを心掛けて歯磨きを丁寧に行いましょう。
液体オーラルケアを使用する
マウスウォッシュ(洗口液)やデンタルリンス(液体歯磨き)があり、それぞれ使用方法は異なりますが、唾液の分泌量が少なくなる就寝前に殺菌成分が配合している物を使用すると、細菌の増殖を抑制できるので口臭予防に効果的です。
マウスウォッシュ(洗口液)の使用方法
10~20㎖を口に含み、30秒ほど全体に行き渡るようにブクブクうがいを行い吐き出します。
外出先で歯磨きができない状況や、口腔内の不快感を感じた時・歯磨き後に仕上げとして使用すると良いでしょう。
デンタルリンス(液体歯磨き)の使用方法
10~20㎖を口に含み、30秒ほど全体に行き渡るようにブクブクうがいを行い、吐き出してから、又は含んだまま歯磨きを行います。
使用後は効果をより発揮させるためにお水ですすぐ必要はないです。
液体オーラルケアを毎日の歯磨きに加えると、より清潔に保てるので口臭予防を期待できます。
唾液の分泌量を増やす
唾液には口腔内に限らす全身の健康維持に重要な役割を担っています。
1. 自浄作用
歯の表面に付着している食べカスや歯垢を洗い流す働きがあり、口腔内を綺麗にしてくれます。
さらに殺菌作用もあるので菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでくれるので、身体の健康維持に役立っています。
2. 消化作用
唾液にはβアミラーゼという酵素が含まれていて、炭水化物が胃腸で消化されやすいように、デンプンを分解する働きがあります。
3. 緩衝作用
口腔内の通常時は中性を保っていますが、食べ物が入り糖が多ければ多いほど細菌により酸が産生され、口腔内が酸性に傾きます。
酸性になると歯の表面が溶け出してしまいますが、唾液には酸性を中性に戻す働きがあり、カルシウムやリンが配合されているので溶けた歯の表面が再石灰化され虫歯予防になります。
4. 潤滑作用
唾液が口腔内を潤してくれているので、粘膜に傷ができにくいように保護する役割、傷を修復する役割があります。
そしてお食事を飲み込みやすく、スムーズな発音も唾液の潤滑作用が働いているからです。
唾液によってストレスなく過ごせていることが多く、唾液の分泌量が減ると口腔内が乾燥しトラブルが引き起こされやすいです。
口腔内が乾いてきたら水やお茶などで水分補給し、乾燥を防ぐ環境を作ることと、よく噛んで唾液を増やすことが口臭予防に繋がります。
歯科医院でのクリーニング
上記でも述べましたが、歯垢の除去率は歯ブラシのみだと60%、補助清掃用具の使用で80~90%まで上がりますが、セルフケアでは限界があり100%除去することは不可能です。
残った歯垢を溜めると歯ブラシでは取りきれない歯石になるので、口臭や虫歯·歯周病の悪化に繋がります。
口腔内をより清潔に保ちこれらのトラブルを予防するために、定期的に歯科医院にてクリーニングを行い、専用の器具で普段取りきれていない汚れを除去してもらう必要があります。
何歳になってもクリーニングの習慣がついている方は「綺麗」を保てているので、歯に悩みのある方は少なく健康な方が多いです。
「何か症状が出てから歯医者に受診する」ではなく、「問題ない」を維持するために若い内からクリーニングを受ける習慣をつけましょう。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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