投稿日:2024.1.15
矯正歯科医がセラミック矯正をお勧めしない5つの理由!
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
みなさんはセラミック矯正という方法を知っていますか?
ワイヤーを装着して行う矯正方法とは違い、被せ物で歯並びをキレイに整えるので治療期間も短く済む方法です。
しかし、デメリットも多くあまりオススメできる治療方法ではありません。
矯正治療にも色々なやり方がありますが、今回はみなさんにセラミック矯正のリスクからオススメできない理由をお話していきます。
どのような矯正治療で行うか検討中の方はしっかりとリスク面についても理解して頂ける内容になっていますので、ぜひ最後までご覧下さい。
セラミック矯正ってなに?
そもそもセラミック矯正とはどんなやり方なのでしょうか?
セラミック矯正とは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように自分の歯並びを整えるのではなく、セラミックでできた被せ物をで歯並びをキレイに整えていく方法です。
歯並びが良くないところや整えたいところの自分の歯を削り、セラミックの被せ物の土台となるベースをつくります。
土台ができたら、被せ物をキレイな歯並びになるように並べてあげて土台と接着させて完成です!
矯正治療というよりも審美的な治療といってよいでしょう。
セラミック矯正をオススメしない理由
1.歯を削る治療
セラミック矯正の最大のデメリットとも言われているのが、セラミックを歯に被せるための前治療として自分の歯を削って土台作りをしないといけないことです。
場合によっては歯の中の神経を取る治療もプラスしないとできないこともあります。
神経を取ることは、歯の寿命を短くすることになりますので、簡単に決めて良いものではありません。
削られた歯は二度と元の状態には戻りませんので、健康な歯を削る必要のあるセラミック矯正はしっかりと考えてから決めた方が良いでしょう。
2.むし歯と歯周病のリスク管理が難しい
自分の歯である天然歯はもちろん、むし歯と歯周病のリスクがありますが、セラミック治療をした歯にもリスクはずっと付きものです。
特にセラミックの被せ物と歯ぐきの間に段差ができていたり、適合が良くないと細菌が溜まりやすい状態をつくってしまっているため、被せ物を支えている歯の土台がむし歯になったり、歯周病のリスクを上げてしまいます。
3.セラミックが破損することもある
セラミックには保証期間がありますので、保証期間内の破損に対しては無償でやり直しをしてくれます。
しかし、保証期間が過ぎた後にセラミックの被せ物が欠けたり割れたりした場合には、初期費用と同じ金額が必要になります。
4.歯髄炎になるリスクがある
セラミック矯正をする時には自分の歯を削って土台の形を作り、その上に歯の形をしたセラミックを被せますが、天然歯を削る量や治療の最中に刺激が加わり過ぎていると歯髄炎を起こしてしまうリスクがあります。
歯がズキズキと痛みだし神経を取ることになってしまいます。
神経を通して栄養が運ばれてきますので、この経路が絶たれてしまった歯の寿命はグンと短くなります。
5.噛み合わせがよくない
審美的な歯のキレイな印象も大事ですが、見た目ばかりではなく噛む機能もとても大切です!
しかし、見た目だけを重視してセラミック矯正をしてしまうと、噛み合わせが崩れてしまい、将来的に他の歯の状態も悪くなっていきます。
歯並びの全体的なバランスが崩れると、頭痛や首、肩のコリから腰痛へとつながっていくこともあります。
全身にも悪影響が出てきてしまうこともあるんです。
その他にも、歯ぐきの炎症や歯ぐきが下がってくるなどのリスクも考えられます。
セラミック矯正のよくある失敗事例
セラミック矯正を希望される方の多くが、キレイな歯の白さと整った歯並びになるように期待して治療をします。
しかし、思っていた理想の状態とはかけ離れてしまう事例もありますので、ここでは失敗してしまうケースについてお話していきます。
1.イメージと違う仕上がり
セラミック矯正に期待するのは歯の形と自然な白さ、そしてキレイに整った歯並びです。
しかし、歯科医師から技工士に仕上がりのイメージを伝える際の伝達で合ったり、技工士の技術などにより患者さんの理想通りにならないケースもあります。
特に前歯などの目立つ箇所は分かりやすく、色のコントラストによっては白過ぎてセラミックの歯が不自然に際立ってしまうこともあります。
2.歯の形に不満
セラミック矯正では歯並びを整えることができますが、1本1本の歯の形もキレイにデザインされて総合的に美しい印象になります。
被せ物の歯の形に不満がある場合には、作り直しが必要になることもあります。
3.治療期間が長い
予想以上にセラミック矯正の治療期間がかかったと感じる患者さんもいらっしゃいます。
治療する歯の本数や治療内容によって個人差が大きく出ますので、治療期間や治療費用に関しては治療前のカウンセリング時にしっかりと把握しておいた方がよいでしょう!
4.歯ぎしりでセラミックが破損する
歯ぎしりや食いしばりがある方は、セラミックがチップしたり割れたりすることがあります。
これは失敗事例というよりも、セラミック矯正をするにはリスクが高い方もいるということです。
仮にチップしてしまった場合、再度作り直しになりますがその際の治療費は患者さん負担となることもあります。
セラミック矯正で後悔しないためにすること
セラミック矯正も検討したい。という方もいるかと思いますので、後悔しないために事前準備としてできることを紹介します。
どのような治療でも言えることですが、後悔しないためのポイントをまとめましたのでぜひ参考にして下さい。
1.歯科医師の選び方
信頼ができる歯科医師を選ぶことはどのような治療をする時にも第一優先に大切なことです。
受け答えなどしっかりとしてくれる先生であるか、コミュニケーションに不安がないかカウセリング時に確かめましょう。
当日に決める必要はありませんので、セカンドオピニオンやサードオピニオンなど複数の先生の話しを聞いてみるのも良いでしょう!
自分に合った歯科医師を選びましょう。
2.専門医である
歯科はたくさんの専門分野に分かれています。
セラミック矯正を考えている方であれば、矯正専門医や補綴専門医などよりその分野に詳しい知識を持った先生に聞くのが一番です。
3.正しいケアをする
セラミック矯正ではたくさんの被せ物が口の中に入ることになります。
被せ物の周りには細菌が溜まりやすい環境にもなりますので、キレイに長持ちさせたいのあれば適度なメンテナンスやホームケアもとても大切です。
これまで以上にケアには気を付ける必要がありますので、正しい知識と実践ができるかがカギになります。
4.途中で不安なことは相談する
治療がスムーズに進めばいいのですが、途中で何か問題や違和感が出てくる可能性もあります。
そのような時には歯科医師のサポートが大事になりますので、治療を続行するのではなく相談するようにしましょう。
そのようなことも話せるような医師との信頼関係を結べているかも治療を成功させるために大切なことです。
5.情報を集める
どのような治療にもメリットとデメリットがあります。
いい面ばかりをみるのではなく、リスクにもしっかりと目を向けることでより良い選択をすることができるようになるでしょう。
6.質問を用意しておく
カウンセリングの際に、質問したい内容をまとめたメモを用意しておくとスムーズに進みます。
不安な点や疑問点についてなど聞き漏れもなくなるのでオススメです。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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