投稿日:2024.5.1
何十年後も美味しく食べる!8020運動とは?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
知っていますか?8020運動
歯の標語で見かけたような。学校の掲示物でみたことあるような。歯医者さんのポスターで見かけたことがあるような?
このように、聞いたこと見たことはあるけど、パッとみていただけでそこまで詳しく知らない。という方がほとんどだと思います。
実際にこの8020運動はどのようなものなのでしょうか?
今回のブログでは、8020運動についての詳しい詳細や矯正治療がどのように8020運動と関連してくるのかを詳しくご説明させていただきます。
最後までお読みいただくと、歯を大切にすることの重要性がヒシヒシと伝わる内容になりますので、ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。
目次
8020運動って?
読み方は、はちまるにいまる運動です。その意味は端的にいうと『80歳までに20本の歯を残しましょうね』という内容の運動や取り組みになっています。
はて、そのくらい歯は残るのでは?と思われた方が多いと思います。
実際に今、ご自身のお口の中には歯が何本生えているのかすぐに答えられる方はいらっしゃいますでしょうか?
思わず、舌で触って確認しようとしませんでしたか?鏡を取り出そうとしませんでしたか?
ありがとうございます、このようにご自分のお口の中に興味を持っていただけるだけでも、我々歯科に勤める人間には嬉しいことなのです。
実際に、子供の歯から大人の歯に生え変わっている途中でこのブログ記事をお読みいただいた方は、少し本数が違ってくるかもしれません。
大人の歯が全て生え揃っている状態では永久歯(大人の歯)は28本です。親知らずを入れると32本生えてきます。
ですが、最近では歯の生える本数が足りない方も少なからず居るので(先天性欠損という状態です)本数が足りていない?あれ?多い?と思ったら歯科医院で検診を受けていただくことをお勧めいたします。
ではなぜ、80歳までに20本の歯を残しましょうと言われているのでしょうか?
この、8020運動という取り組みが制定されたのが1989年。今から何年前35年前になります。こちら以下の図をご覧ください。
これは、厚労省が5、6年に一度行う歯科疾患実態調査という統計を調査する実際のデータになります。
その当時の、80歳の人たちがお口の中に残っている歯の平均的な本数が5本以下という少ない数だったのです。
これには、驚いている方も多いのではないでしょうか?
5本しか残っていなかった歯
平均本数が5本以下になってしまうので、それより多い人もいましたが総入れ歯である人の人口も十分に多かったと言えます。
この理由はなぜでしょうか?
実は、歯科医療が発展してきたのは戦後しばらくしてから、昭和50年代頃から少しずつ発展を遂げてきたと言っても過言ではないのです。
それより以前から患者様への啓蒙活動、お口の健康を推進する働きを行なっていた歯科医院もたくさんありますが、今ほどの数ではありませんでした。
それまでの歯科治療はとてもシンプルなものでした。
歯が痛い?これは虫歯だ!すぐ抜きましょう!
今では考えられませんが、虫歯で歯が痛い、大きく欠けているようであればすぐにでも抜歯することで治療を終えていました。
今の治療のように歯をいかに残すか、自分の歯を残せることに力を入れようにも、歯科医院の数が今ほど多くなかったことや、患者さんの数が多すぎて全員を治療するのに一人当たりにかけられる時間が極端に少なかったという事もあります。
このように、歯科検診に行くという概念はかなり少なかったこともありますし虫歯になったらそこに市販のお薬を詰めておくというようなことで、痛みが過ぎるのを待っていたような方々も多くいます。
それには、日本全体で歯科の教育が国民に施されてこなかった、公衆衛生の概念がまだあまり浸透していなかったという理由があります。
20本あれば噛めるの?
ここで、20本以上の歯が残っていれば満足な食事が取れる。ということが記載してありますが実際にはどうなのでしょうか?
乳歯の本数は20本です。ですが、抜けている歯の場所でも咀嚼しやすい、噛みやすいか噛みにくいかということが大きく変わってきます。
上顎の歯ばかり歯が残って、下顎に歯が少ししか残っていなかったら、噛めませんよね?
このようにざっくりとした8020運動は最低限でもこのくらいは残っていないと食事が出来ないですよと呼びかけるきっかけとして、とても大きな役割を持っていたと言えますね。
矯正治療と8020運動の関連性は?
では、矯正治療が8020運動にどう関わってくるのでしょうか?
矯正治療では、見た目だけではなく実は歯の機能面についても大きな変化をもたらします。
歯並びが悪いことで起こることは?
・歯磨きが難しい
まず、歯並びが悪いことで起こる弊害が歯磨きの難しさです。
歯並びが悪いと、歯が重なり合ってしまうところが増えます。
歯ブラシを届かせようと思っても、とても難しい角度から入れることになるか、補助的な歯ブラシ(ワンタフトブラシ)を使用しなければいけなくなってしまいます。
歯磨きができない箇所が集中することで、汚れが多く溜まります。
その汚れが集中していつも残ってしまうところに、残念ながら虫歯や歯周病などのトラブルが発生してしまうのです。
・歯に負担がかかる
歯並びが悪いことで、一気に力が集中してかかってしまうことがあります。
そのように負担のかかった歯は、知らず知らずのうちにヒビや亀裂が入ってしまい、気がついた時にはもう歯が割れて残せない。ということになりかねません。
実際に歯並びが悪くて噛み合わせがアンバランスになり、一箇所の歯に負担がかかって抜歯になってしまうケースが多くあります。
このような弊害が生じて歯を保存できなくなってしまうのです。
矯正治療で得られることは?
・磨きやすい歯列
歯磨きのしやすさは、強制治療を終えた人たちにとってはとても感慨深いものになるほど歯磨きの時間が少なくなったことや、歯磨きのテクニックが上がって歯医者さんでも褒められるほどよく磨けているような状態へ変化する方が大多数です。
磨きにくかったところへ、矯正装置が入ってさらに歯磨きが難しくなったところを、歯科医院で歯磨き指導も受けてしっかりと歯磨きの技術を習得され、尚且つ歯並びが改善されたことでとても磨きやすいお口の中へと変貌を遂げるのです。
・噛み合わせのバランスが取れる
噛み合わせのバランスが取れるとどうなるでしょうか?
実は、歯に局所的な負荷がかかることなく全体の歯を使って均等に力が入ることで噛み合わせのバランスを取ることができます。
そうすると、しっかりと噛めることはもちろん体全体のバランスを取ることにもつながります。
しっかりとバランスをとって立てることで転倒も少なくなりますし、骨盤や背骨への負担、肩や首の骨や筋肉の周囲への負荷もかかりにくくなるのです。
噛み合わせが少しズレるだけでも、全身へ大きな負担がかかってしまうことは多くの皆さんへ知っておいていただきたい事実です。
まとめ
いかがでしたか?8020運動は35年も前に制定されている取り組みにはなりますが、全体的に歯を残せている本数はその時よりか多くなっていることは事実です。
ですが、まだまだ健康な歯を将来まで残せるようにと考えているのはお口の中に何かトラブルを抱え始めた40歳をすぎたあたりの方に多いように思います。
もっと小さい頃から歯に対しての知識や教育が行き渡っていれば、国民のお口に対する関心や公衆衛生という概念が全体的に上がるのではないでしょうか。
健康な歯で将来もずっと美味しいご飯を食べられるお手伝いを、矯正治療を通してさせていただけますと幸いです。
お口の中で何か気になることがあれば遠慮なく当院へご相談ください。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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