投稿日：2024.9.18

ガミースマイルと歯が小さいことに関係はあるの？

こんにちは！
横浜駅西口から徒歩３分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます！

「にっこり歯を見せて笑うと歯ぐきが目立って見える」と気になっている方は、もしかするとガミースマイルが原因かもしれません。
「そもそも、ガミースマイルとはどのような状態なのか」「ガミースマイルになったのは、歯が小さいから？」と疑問の方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ガミースマイルの原因や放置するリスク、治療方法などを解説します。

ガミースマイルとは？

ガミースマイルとは、歯を見せて笑ったときに歯ぐきが目立って見える状態のことです。
具体的には、歯を見せて笑った際に歯ぐきが3mm以上見えていることをガミースマイルと呼んでいます。

精密にはガミースマイルの定義は決まってないため、ご自分で歯ぐきが見え過ぎるのが気になる場合はガミースマイルかもしれません。
また、ガミースマイルはアジア人に多く、欧米人の方には少ないと言われています。
ガミースマイルだからだといって、審美的に不利になるばかりではないのですが、悩まれている方も少なくありません。

ガミースマイルは歯が小さいことが原因になる？

ガミースマイルの方は、歯が小さいことが原因なのでは？と考えるかもしれません。
じつは、歯が小さいことはガミースマイルの原因のひとつとして挙げられます。

すべてのガミースマイルの方に当てはまるわけではありませんが、歯が小さいことで歯ぐきが目立つことはあります。
ガミースマイルは上顎の歯ぐきが見え過ぎることを指します。

そのため、上の歯が小さいと歯ぐきとのバランスが崩れて歯ぐきが目立って見えるのです。
歯の大きさは生える段階で決まっていますので、上の前歯であれば8.5mmくらいの幅、10mmくらいの長さがあるのが一般的ですが、平均よりも歯が小さいとガミースマイルになるリスクが高まります。

生まれつき歯が小さいこともありますが、徐々に小さくなることも考えられます。

歯ぎしりや食いしばりをすると、歯がすり減ってしまい歯の長さが短くなることがあります。
他にも、むし歯になると歯が溶けてしまい歯の大きさが変わることも。

お口のトラブルにより歯の大きさが変化することがあり、歯ぐきが目立つこともあるのです。

ガミースマイルになる原因

ガミースマイルが引き起こされる原因は、「骨格や歯並び」「お口周りの筋力」「歯ぐきや歯の大きさ」などが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

骨格や歯並び

ガミースマイルの原因の一つ目は骨格や歯並びです。
骨格や歯並びは遺伝により似ることがあるため、ガミースマイルが気になっている方はお子様もガミースマイルになるリスクが高まります。

ガミースマイルになりやすい骨格は、上の顎が前方に出ている状態や上の顎がボコっと盛り上がっている状態が挙げられます。

このような状態は、矯正歯科では出っ歯（上顎前突）に分類されます。
骨格的に出っ歯になると、ガミースマイルになるリスクが高まります。

上の顎が盛り上がっていると、唇をしっかり閉じることができないため上の歯ぐきが出てしまいます。

次に、歯の並びに問題があることでガミースマイルになるケースを紹介します。
上の前歯が前方に出ていると、唇をしっかり閉じられなくなり歯ぐきが目立つことがあります。

このような状態も出っ歯（上顎前突）に当てはまり、ガミースマイルの原因のひとつです。

唇に問題がある

骨格や歯並びに問題がなくても、お口周りの筋力が乱れているとガミースマイルになることがあります。

特に唇の筋力が発達しすぎていると、笑ったときに上の唇が持ち上がりすぎて歯ぐきが見え過ぎることがあります。
自分では無意識であっても唇が持ち上がってしまうため、ガミースマイルに気付かないこともあるかもしれません。

他には、鼻の付け根から唇までの長さが短いとガミースマイルの原因となります。
上の唇が薄すぎる方もガミースマイルになるリスクが高まります。

歯ぐき・歯の大きさ

ガミースマイルは、歯ぐきと歯の大きさも関係します。
個人差がありますが、歯と歯ぐき2つのバランスがとれていればガミースマイルになることはほとんどありません。

ただし、歯ぐきの高さがある場合や、歯が小さすぎる場合は歯ぐきが笑った時に目立つことでガミースマイルになることがあるのです。
歯ぐきの高さは天然歯の有無によっても変化します。

たとえば、歯周病により歯ぐきだけではなく顎の骨に炎症が広がると、骨が溶かされてしまい歯ぐきの高さは低くなります。
反対に歯ぐきの高さが年々増えることはありません。

そのため、ガミースマイルの方は生まれつき上顎の発達があり、歯ぐきが目立って見えている可能性があります。

ガミースマイルを放置するとどうなるの？

ガミースマイルを放置すると、お口の中だけではなく心身にも悪影響を及ぼす可能性があります。

コンプレックスを抱える

ガミースマイルになることで、歯ぐきが目立つことが気になりお口元に自身がなくなる方も少なくありません。
歯を見せてにっこり笑うことに抵抗を覚える方もいらっしゃるでしょう。

審美面でコンプレックスを抱えることもあるため、ガミースマイルが気になったら矯正歯科に相談にお越しください。

お口のトラブルが増える

ガミースマイルの原因はさまざまですが、お口のトラブルが増えることがあります。
唇が持ち上がり過ぎたり、上の顎の骨が大きすぎたりすると、しっかり唇を閉じることができないためお口が乾燥してしまいます。

唾液があまり分泌されないため、唾液の「抗菌作用」「自浄作用」などの働きが十分に得られなくなります。

すると、お口の中が清潔な状態に保ちにくくなりむし歯や歯周病になるリスクが高まってしまうのです。
他にも、口臭が強くなったり、唇が切れやすくなったりなどのトラブルが引き起ることがあります。

第一印象を左右する

ガミースマイルは審美的に不利になることもあればそうでないこともあります。
出っ歯によりガミースマイルが引き起こされているケースでは、歯並びの見た目も悪いため第一印象に悪影響を与えることもあるのです。

歯並びが悪いと「しっかりしていなさそう」「自己管理ができなさそう」などマイナスな印象を持たれることもあります。
そのため、大切な大学や会社の面接までに歯並びを整えたいと思い矯正歯科にご相談に来られる方もいらっしゃいます。

特に欧米では歯並びが悪いと「どうして歯列矯正をしないの？」「歯並びがいいことはあたりまえ」など、よい歯並びであることがとても重要視されています。
そのため、将来海外で活躍したい方や留学したい方は、できるだけ早めに歯並びを歯列矯正で整えることが大切です。

ガミースマイルの治療

ガミースマイルは治療を行えば改善できます。
そして、原因により治療方法は異なります。

歯列矯正

歯並びが原因であれば、当院では「表側矯正」「裏側矯正（舌側矯正）」「マウスピース型矯正」の中からご選択いただき歯並びを改善していきます。
ガミースマイルの状態によっては、アンカースクリューといった小さなネジを歯ぐきに埋め込み歯と歯ぐきの位置関係を整える治療をご提案させていただきます。

外科手術

顎の骨に問題がある場合は、当院が提携している医療機関で顎の骨を削る治療を受けていただくことが可能です。
サージェリーファーストと呼ばれる治療方法で、外科手術のあとに歯列矯正に移行していただき噛み合わせや細かな歯並びを整えることもできます。

注射による治療

唇の筋肉が発達している場合は、注射による治療をします。
唇に力が入り過ぎないようにして歯ぐきが必要以上に見えないように改善します。

ただし、一時的な改善によるものなので半年に1回ほど注射による治療を続ける必要があります。

最後に

今回は、ガミースマイルについてお話しました。
歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください。

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