投稿日:2024.10.25
歯科矯正用アンカースクリューとは?どこに打つの?いつまで付けるの?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
「歯科矯正用アンカースクリューを顎の骨に打つ」と聞くとどのような治療になるかイメージしにくい場合も多いのではないでしょうか。
ただし、歯科矯正用アンカースクリューは非常に小さな医療用のねじで、矯正治療の期間だけつける物なので、大がかりな治療は必要ありません。
そこで今回は、歯科矯正用アンカースクリューについて詳しくご紹介します。
目次
歯科矯正用アンカースクリューとは
歯科矯正用アンカースクリューは、身体になじみの良いチタン製の医療用のねじで、顎の骨に埋め込んで、この部分から矯正力をかけます。
従来ではできなかった歯の動きや力のかけ方をすることができるため、効率的に矯正治療が行うことができます。
チタンはインプラントや人工関節などにも使用される生体親和性の良い素材のため、金属アレルギーの心配も軽減します。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正方法は、治療の効率化や治療期間の短縮などを目的としてできた新しい治療です。
メリット
難しい歯の移動ができる可能性がある
ワイヤー矯正の場合一番奥の歯を固定源にするため、その歯より奥へ歯を動かすことができませんでした。
歯科矯正用アンカースクリューは、固定源を自由に決めることができるため、一番奥の歯より奥へも歯を動かすことも可能です。
また、力をかけたい部分にピンポイントで力をかけることができるため、凸凹していて歯列から大きくはみ出ている歯も柔軟に動かしやすくなります。
治療期間の短縮につながる
従来のワイヤー矯正の場合、全ての歯に力をかけながら歯を動かすため、動かしたい歯だけでなく、ほかの歯も動かす必要があります。
そうすると、矯正力をかえるバランスを考えながら、段階的に歯を動かしてく必要があり、矯正に時間がかかります。
一方、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療の場合、歯科矯正用アンカースクリューを固定源にすることができるため、不要な歯の動きを抑えて歯を動かせます。
その結果、治療期間を短縮ができます。
外科矯正をせずに矯正できる可能性が高くなる
外科手術は、口元にゆがみがある場合や極端に歯列が乱れている場合、顎が引っ込んでいる場合などのワイヤー矯正やマウスピース型矯正だけでは治療が難しい症例に適用になります。
顎の骨のバランスを整えるために、顎の骨を切除したりする必要があるため、入院して手術をする必要があります。
患者様の治療の負担が大きい方法ですが、歯科矯正用アンカースクリューを用いると外科矯正が必要だったケースでも矯正治療ができる可能性があります。
骨格性のアンバランスさは難しい場合もありますが、治療の選択肢が増えます。
抜歯をせずに矯正できる可能性がある
スペースが足りずに歯並びが重なり合っている場合には、矯正治療をする際にスペースを確保する必要があります。
歯並びの不正の程度にもよりますが、歯と歯の間をやすりのような器具でスペースを作るIPRという処置もありますが、スペースを作るために限りがあります。
一方、左右の歯を1本ずつ抜歯する方法は、歯のスペースを確保できます。
そのため、矯正治療で並べる歯のスペースが足りないと判断した場合、抜歯が必要になるケースもあります。
しかし、歯科矯正用アンカースクリューを用いると歯を動かすことができる範囲が広がるため、抜歯をせずに矯正治療ができる可能性が高くなります。
ただし、アンカースクリューを使えば必ず抜歯せずに矯正ができるわけではございませんのでご注意ください。
≫合わせて読みたい
歯を抜かず上顎の骨を拡げてキレイな歯並びへ!MSE矯正のメリットとデメリットとは?
デメリット
歯科矯正用アンカースクリューが取れる可能性がある
歯科矯正用アンカースクリューは、矯正治療の期間中だけ埋入しておく物なので、骨と化学的な結合がしないようになっています。
そのため、歯科用インプラントとは違い、強固に固定されているわけではありません。
技術力の高い歯科医師が埋入しても1~2割程度は脱落する可能性があります。
また、口内環境も関係しているため、衛生管理が十分でないと脱落しやすくなる可能性があります。
口内環境が不潔になると炎症を起こす可能性がある
歯科矯正用アンカースクリューは、ねじの部分は顎の骨に埋め込みますが、ワイヤーの固定源になる部分は粘膜部分に出ています。
そのため、汚れが残らないようにワンタフトブラシなどで清掃する必要があります。
歯ぐきと同様に、汚れが残ったままになると炎症を引き起こしてしまう可能性があります。
取れた場合、再埋入が必要になる
歯科矯正用アンカースクリューが取れた場合には再埋入をしまうが、すぐに同じ場所に埋入することはできないため、場所を変えて埋入する必要があります。
当院ではトータルフィーという料金システムのため、その場合も追加費用はいただきません。
≫当院のトータルフィー制度とは?
歯科矯正用アンカースクリューはどこに打つの?
歯科矯正用アンカースクリューをどこに埋入するかは、動かしたい歯の部分によって異なります。
出っ歯などで、上の歯を内側に入れたい場合には、上顎の裏側に埋入します。
矯正開始前の診断の時点で、どの部分に埋入するかを担当医より詳しくご説明しますので、ご安心ください。
歯科矯正用アンカースクリューはいつまでつけているの?
歯科矯正用アンカースクリューの多くは、動かした歯が移動すると外すことができますが、同じ位置に再埋入することができないこともあり、装置が外れる時に一緒に外すことが多くなります。
ただし、炎症などを引き起こしている場合で使用しない状態の場合には、除去することもあります。
歯科矯正用アンカースクリューは痛みがあるの?
歯科矯正用アンカースクリューを埋入する時には、局所麻酔をします。
表面麻酔をして局所麻酔をするため、麻酔の時の痛みはほぼありません。
最初は怖がっていた患者様も、終わってみると「全然平気でした!(^^)!」という方も多いです。
また、埋め込む際も5~15分程度で埋め込むことができ、それほど大がかりではありません。
アンカースクリューを埋め込んだ後はすぐに使用するわけではなく、経過観察の期間を置いてから使用していくため、それほど痛みがないことが多いでしょう。
当院の場合、アンカースクリューを埋め込む日は力は一切かけず、その次の調整日(3~4週間後に来院)から力をかけることがほとんどですのでご安心くださいね。
また、除去する時も麻酔をせずに取ることがほとんどなので、痛みはあまり心配しなくてもよいでしょう。
歯科矯正用アンカースクリューを用いる矯正方法
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを使って歯を動かす矯正方法です。
スタンダードな矯正方法で、多くの矯正歯科で対応しています。
また、幅広い歯並びに対応しているため、歯並びの不正が強い方でも適用になることが多いです。
従来は、金属の装置が主流だったため、装置の見た目が目立ってしまうことがありましたが、白や透明のブラケットやワイヤーが選択できるようになったため、装置の見た目が目立ちにくくなりました。
固定式の装置のため、自己管理の必要は少ないですが、装置の間に汚れが残ってしまうことがあるため、丁寧に清掃する必要があります。
まとめ
ワイヤー矯正の治療を効率的にするための補助的な装置が歯科矯正用アンカースクリューです。
顎の骨に小さな医療用のねじを埋め込みますが、取り外す物なので強固につくわけではありません。
歯科矯正用アンカースクリューを埋入することで、従来だと外科矯正が必要だったケースも治療が可能になったり、治療期間を短縮したりして治療ができるなどのメリットがあります。
当院では、患者様の負担を軽減して治療が行うことができる方法をご提案いたします。
患者様のご希望と歯並びに合わせて治療計画を立案しますので、気になることやご希望をお気軽にご相談ください。
歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください。
★矯正治療は横浜駅前歯科・矯正歯科へ!
専門のカウンセラーが詳しくお話させていただきます。
≫無料矯正カウンセリングのご予約はこちら☆
★横浜駅前歯科・矯正歯科のInstagramでは、
様々な症例や歯科に関する情報を投稿しています!是非フォローお願いします★
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。