投稿日:2025.1.17
歯科治療で「オエッ」となってしまうかたへ!嘔吐反射の原因と対策を徹底解説します。
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は私、歯科衛生士の内山がブログを担当いたします。
矯正をしたいという方の中に、このような悩みを抱えているかたもいるのではないでしょうか。
「歯ブラシをしているとオエッとなる」
「歯医者での治療で、口腔内に器具が入るのが苦手」
「今までの治療でオエッとなったことがあり、歯医者に行くのに少し抵抗がある」
矯正治療を始めるにあたって、様々な不安や悩みがあると思います。
その中でも嘔吐反射は、不安要素の大きなひとつではないでしょうか。
今回は、嘔吐反射があるかたへ、その原因や対処法を紹介していきます。
目次
嘔吐反射とは?
嘔吐反射とは、口の中や喉の奥に異物が入ってくるのを防ぐために、反射的に嘔吐を引き起こすことです。
喉に異物が長時間あると、呼吸が難しくなります。
また、異物が肺にまで行ってしまう危険もあります。
それらを防ぐために、人間が無意識に起こす防御反応です。
異物が入ってくると、「オエッ」とえづいてしまう反射は、別名「絞扼反射(こうやくはんしゃ)」とも言います。
嘔吐反射が起こる原因は?
嘔吐反射の原因としてあげりるものは、以下の3つです。
生理的な反射
口腔内が刺激され、生理的反射が起きることにより、嘔吐反射が起きます。
人は異物が入ると、本能が働くため、その異物を外に出そうとします。
治療への恐怖心
過去、治療中に痛い思いや嫌な思いをすると、その不安や緊張などの精神的な要因から嘔吐反射を起こしてしまうことがあります。
呼吸方法
呼吸方法の要因となるのは、口呼吸です。普段の生活から口呼吸をしてしまっているかたは、嘔吐反射が起きやすくなります。
しっかりと、鼻呼吸をすると嘔吐反射を抑えることができます。
歯科矯正で嘔吐反射が不安になる理由
歯の型取りをするから
矯正治療を始めるためには、歯の型をとる必要があります。
型取りには、ピンク色の粘土のようなものを専用の型に盛り付けて口の中に入れていきます。
しっかりと固まるまでの数分は、型を外すことは出来ません。
そのため、嘔吐反射があるかたにとっては、とても辛い時間となります。
過去、治療中に嘔吐反射がでたから
過去の治療中に嘔吐反射の経験があると、大きな不安となります。
1度このような経験をすると、「また同じような思いをするのではないか」と矯正を諦めてしまうかたもいるのではないでしょうか。
その不安から、治療に対する恐怖心や緊張感を抱き、嘔吐反射を引き起こしやすくしてしまいます。
矯正装置や器具を口腔内にいれるから
矯正治療では、口腔内に装置や器具をいれる必要があります。
口腔内に装置や器具が入ることに抵抗感があると、耐えるのが辛くなってしまうかたもいると思います。
矯正治療での嘔吐反射の対策
口腔内3Dスキャナーによる歯型の取得
「型取りが嫌だ」というかたが多くいらっしゃると思います。
口腔内3Dスキャナーとはスティック状のカメラで口腔内をスキャンする機械です。
歯の上を機械でなぞることで正確な歯型をとることができます。
そして、数分でお口の中を撮影することができるため、患者様の負担も少なくなります。
型取りが苦手なかたでも、口腔内3Dスキャナーで行うことで不安やストレスを軽減することができます。
![嘔吐反射 口腔内3Dスキャナー 矯正治療 型取り](https://www.yokohamakyousei.com/wp/wp-content/uploads/51dfef412a009b2c7819e9977b56b26c-320x427.jpeg)
口腔内3Dスキャナー
歯科医師に相談する
嘔吐反射があるかたは、まずカウンセリングの際にご相談ください。
「オエッとなったことがある」「嘔吐反射がまた起きてしまうのではないかと不安」など、どんな事でも申告することが大切です。
嘔吐反射は、見た目だけで判断することが難しいため、事前にお伝えいただくことが一番です。
申告していただくことで、どうすれば患者様への負担が少なく、そしてより正確に型取りができるか対策を立てることができます。
呼吸法
嘔吐反射が強いかたは、緊張が原因となり呼吸がすごく浅くなっていることがあります。
鼻でしっかりと深呼吸をすることで、緊張がほぐれ嘔吐反射は和らぐはずです。
また、鼻呼吸は嘔吐反射を起こしにくくする呼吸法と言われています。
上半身を起こし、顎を軽く引いて鼻呼吸すると、より反射が出にくくなります。
気分が悪くなってしまったら…
我慢せずにスタッフに言うことが大切です。
「迷惑がかかってしまう」と思い、我慢していると、辛さからストレスになり、より嘔吐反射がおきてしまいます。
素直に伝えてもらうことで、スタッフもすぐに手を止めて対応させていただきます。
無理せずに安心して治療を受けてもらえるようにスタッフ一同努めています。
歯磨き中にオエッとなってしまう方
自宅で歯磨きをしている時、オエッとなったことがあるかたもいらっしゃると思います。
嘔吐反射は、臼歯部(奥歯)や舌を磨いている時に起こりやすくなります。
性別や年齢などは関連性がないとされていますが、妊娠中のかたや、過去に喉にものを詰まらせたなどのトラウマがあるかたなどは、特にオエッとなりやすいと思います。
嘔吐反射があるとしても、歯磨きを疎かにしてはいけません。
口腔内を清潔に保つことはとても大切なことです。
歯磨き中にオエッとなる原因
- 歯ブラシのヘッドが大きい
- 舌の過敏反応
- 心理的問題(緊張やストレス)
- 体調不良
歯磨き中の嘔吐反射の対策
ヘッドが小さい歯ブラシを使う
ヘッドが大きい歯ブラシは、嘔吐反射が起きやすくなる原因にもなります。
なるべくヘッドが小さい歯ブラシを使うことで、嘔吐反射を軽減することができます。
また、一番奥の歯を磨く際は先の尖ったワンタフトブラシを使うと、より効率よく汚れを除去することができます。
![歯ブラシ 嘔吐反射 歯科矯正](https://www.yokohamakyousei.com/wp/wp-content/uploads/9f4f5504268246c87ef05ab3f525a28a-300x300.jpeg)
左:ヘッドの大きい歯ブラシ
右:ヘッドが小さい歯ブラシ
![歯 プラーク PCR
ワンタフトブラシ](https://www.yokohamakyousei.com/wp/wp-content/uploads/1eaf4d1df1e93498294a669ae29ef647-300x300.jpeg)
ワンタフトブラシ
歯磨き粉は匂いや味が少ないものにする
香料が含まれている歯磨き粉は、嘔吐反射の原因になります。
そのため、無香料の歯磨き粉にすることによって嘔吐反射を抑えることができます。
また、歯磨き粉を使用せずに磨くことも方法の一つです。
ブラッシングがしっかりとできていれば、歯磨き粉を使用しなくても特に問題はありません。
口腔内に溜まった唾液を定期的に吐き出す
歯磨き中、口腔内に唾液が溜まることで、嘔吐反射が引き起こされることもあります。
溜まった唾液を、こまめに吐き出すことで嘔吐反射を軽減させることができます。
歯磨きの仕方を工夫する
強い力で歯ブラシを当てることで舌への刺激が強くなってしまい、嘔吐反射が出やすくなります。
そのため、歯ブラシは優しく当てるようにしましょう。
または、一度で全て磨こうとせずに回数で分けて磨きましょう。
そうすることでより舌への刺激を少なくすることができます。
磨くタイミングを変える
緊張していたり、ストレスを感じた状態で歯磨きをすることで嘔吐反射が出やすくなります。
緊張やストレスがなく、リラックスしている時に歯磨きをするようにしましょう。
また、食事をした後すぐは口腔内の刺激を感じやすくなっています。
そのため、食事をしてから少し時間をあけてから歯磨きをすることで、嘔吐反射を抑えることができます。
まとめ
今回は、嘔吐反射についてお話しました。
歯科治療をする上で、嘔吐反射が起きてしまうことは決して珍しいことではありません。
安心して治療を受けることがとても大切です。
医師に相談することが恥ずかしいと思うかたもいると思います。
不安を抱えているかたは少なくありません。
遠慮せずにスタッフにご相談ください。
歯並びが気になる方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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