投稿日:2025.2.4
歯列矯正のワイヤー交換は何回くらい必要?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
ワイヤー矯正の装置は、歯の表面に付けるブラケットとその部分に通すワイヤーを使用します。
固定するための細いワイヤーを使用することもありますが、ブラケットの種類によってはシャッターのような仕組みになっており、ワイヤーを入れるだけで調整が出来るセルフライゲーションブラケットもあります。
矯正治療のステップの中で、ワイヤーを交換するタイミングがあります。
そこで今回は、ワイヤーの種類や役割、交換頻度などについてご紹介します。
目次
ワイヤー矯正の仕組み
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットをつけてワイヤーを通して矯正力をかける方法です。
歯を動かしたい方向に力をかけて、徐々に歯並びを整えていきます。
歯を支えている組織には「歯根膜」という歯への衝撃をやわらげるクッションの働きをする膜があります。
ワイヤーに力が加わると、歯根膜は縮んで元の厚さに戻ろうとして、動く方向にある骨を吸収します。
反対側では、歯根膜が伸びて元の厚さに戻ろうとして、反対側にできたすき間に新しい骨を作ります。
ワイヤー矯正はこの働きを繰り返して、少しずつ歯が動いていきます。
ワイヤー矯正をする時にワイヤーは、歯が動くために力をかける大切な役割をします。
ワイヤーの種類は変わるの?
ワイヤー矯正は、3~6週間程度で調整が必要ですが、矯正の段階の中でワイヤーの太さが変わることがあります。
治療前の歯並びや治療のステップに選択するワイヤーが異なります。
比較的、初期の段階ではやわらかいワイヤーが選ばれることが多く、歯並びは整っていくと硬いワイヤーを使用することが多いです。
患者様の痛みによって調整
ワイヤーの硬さにも特徴があり、硬いワイヤーは強い力が加わりやすくなります。
そのため、やわらかいワイヤーと比較すると違和感が出やすい傾向があります。
痛みや違和感の程度は、元の歯並びに状態や患者様の感じ方によって異なるため、患者様の状態に応じて負担を軽減しながら、ワイヤーの選択がされる場合があります。
治療のステップ別のワイヤーの役割
ワイヤーの役割は、大きく分けて次のようになります。
STEP1 歯列に沿って歯を調整する
歯並びが凸凹している場合、歯列に沿って歯が並ぶように歯を調整していきます。
この段階では、やわらかめのワイヤーが使用され、優しい力で歯を移動させます。
初期の段階では、歯並びの凸凹や重なりが大きいため、違和感が出る場合がありますが、歯並びが整ってくると、違和感が少ない傾向になります。
STEP2 噛み合わせのバランスを調整する
歯列が整ってくると、噛み合わせのバランスも調整しながら歯並びを整えます。
噛み合わせのバランスは、機能的な面で重要な働きをします。
しっかり噛めることで、歯や顎の正しい力で噛む力がかかるため、口周りのバランスが整います。
噛み合わせのバランスが悪くなると、口周りの不具合から首こりや肩こり、顎関節症などの原因にもつなががるため、この段階は健康なお口の状態を維持するために大切な段階です。
見た目の変化は少なくなっていきますが、噛み合わせは機能的に大切な役割を持っているため、矯正の中で重要な時期です。
STEP3 全体的なバランスの確認と微調整
最終的な段階になってくると、細かい微調整が行われます。
ワイヤーも今までと異なるタイプの物が使用されることもあります。
比較的細い物が使用されることが多く、整った歯列と噛み合わせを維持するために調整をします。
歯列矯正でワイヤーの交換は何回必要?
患者様の歯並びは一人一人異なるため、患者様の歯並びに応じてオーダーメイドの治療を行います。
調整の度にワイヤーを交換する場合もありますが、交換せずにワイヤーを曲げて使用する場合もあります。
これは、歯の動きや患者様の違和感なども考慮して歯科医師が診断して判断します。
そのため、ワイヤー矯正は3~6週間の1度調整を行いますが、毎回ワイヤーの交換をするわけではありません。
患者様の歯並びに応じてワイヤーの交換が必要な場合は交換を行いますが、ほかの方法で矯正力をかけていく場合もあります。
そのため、患者様の歯並びや状態によって交換するワイヤーの回数は異なります。
ただし、歯並びを調整するのは、基本的に3~6週間に1度でこの期間より大幅に期間が開いてしまうと後戻りをしてしまう可能性があります。
ワイヤーの種類
金属製のワイヤー
従来は金属のワイヤーが主流でしたが、矯正中の装置の見た目が気になる場合があります。
金属は強度があり摩擦力も低いため、機能的に優れています。
ホワイトワイヤー
ワイヤー矯正中の審美的な見た目が気になる方のために、白くコーティングしているホワイトワイヤーを選択することもできます。
矯正中の見た目が分かりにくくなりますが、金属のワイヤーと比較すると摩擦力が強い傾向があります。
ワイヤーの形状
スプリングワイヤー
スプリングワイヤーは、抜歯矯正をした方に用いることが多い、歯と歯のすき間を閉じるときに使用します。
歯並びが歯列に並んだ後に使用されることが多いワイヤーです。
アーチワイヤー
歯の動きをサポートする時に使用されるワイヤーで、主に歯列を整える時に使用されます。
ループワイヤー
歯の傾きやねじれがある場合にその部分に矯正力をかけやすいワイヤーです。
患者様の歯並びに応じてワイヤーを選択します。
ワイヤー矯正の種類
ワイヤー矯正にもいくつか種類がありますので、ご紹介します。
表側矯正
表側矯正は、歯の表面にブラケットをつけてワイヤーを使用して歯並びを整える方法です。
歴史のある矯正方法で、多くの矯正歯科で対応している治療です。
大幅に歯を動かす重度の歯並びの不正にも適応になることが多くなります。
以前は、金属の装置が主流だったため、矯正中の装置の見た目が気になるデメリットがありましたが、白のブラケットやワイヤーを選択できるようになり、見た目を分かりにくくすることも可能です。
裏側矯正(舌側矯正)
歯の裏側に矯正装置をつけるため、矯正中の見た目がほとんど分からない方法です。
また、当院はシミュレーションをして裏側矯正の装置を製作しますので、患者様のお口の状態に合った精密な治療が可能です。
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に装置をつけるため、技術力が必要で対応している歯科医院が限られていますが、当院は数多くの裏側矯正を行っております。
ご希望の方はお気軽にご相談ください。
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側に装置をつけて、下の歯は表側に装置をつける方法です。
下の歯は、装置を表側につけることで裏側矯正より費用を抑えることができ、舌の稼働域が変わることも無いため、滑舌に影響が出ることも少ない矯正方法です。
ワイヤー矯正の中で目立ちにくい方法で費用も抑えることができるため、審美性と費用のバランスの取れた矯正方法です。
まとめ
矯正用のワイヤーは、治療のステップ毎に歯科医師が診断しながら、必要な場合に違うワイヤーに交換します。
交換回数は、患者様の歯並びや進行具合によって異なるため、一人一人異なることが多いでしょう。
矯正治療は患者様のお口の状態やご希望に応じて、治療計画を立案して治療を進めていきます。
多くの方は初めて矯正治療を受けると思いますので、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
当院は、裏側矯正の症例も数多くあり、マウスピース型矯正にも対応しております。
患者様のご希望と歯並びに応じて、より良い方法をご提案しますので、お問合せください。
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