ご質問ありがとうございます。
「抜歯のない矯正治療ができるのか、抜歯が必要なのか」は、実際に患者さまの歯並びや顎の状態などを見てみない限りは判断がむずかしいのですが、抜歯を行わない場合でも側貌が今より悪くなることはありません。
抜歯を伴わない矯正治療では、歯列のアーチを広げる・歯のエナメル質をわずかに削る(IPR/ストリッピング/ディスキング*)ことによってスペースを作り出し、そのスペースを使って歯を整列させていきます。逆に言えば、そうして作り出した少しのスペースで十分に治療が可能な歯並びに非抜歯矯正は適用されます。「抜歯をしないと後戻りしやすい」とお思いの患者さまも時々いらっしゃいますが、無理のない治療計画のもと行われる非抜歯矯正には何ら問題はございません。先日も治療後2年経つ患者さまがメインテナンスにいらっしゃいましたが、後戻りは全く生じていませんでした。
ただし、抜歯のない矯正治療で抜歯治療のように側貌を改善するのは難しいです。出っ歯や受け口で悩んでいる方は、口元を引き下げたいと考えますが、歯列を後ろへ下げ、側貌(横顔)の印象を変えたいときには、それだけのスペースが必要になるため、抜歯治療が必要となるかもしれません。矯正治療と抜歯についてのより詳しいお話は矯正治療と抜歯についてでもしていますので、どうぞご覧ください。
*「IPR/ストリッピング/ディスキング」とは、歯の大きさを調整するため歯のエナメル質をわずかに削る方法です。削ることによって歯と歯の間にスペースを生みだしますが、削った箇所は見た目で全く分かりませんし、フッ素を使用することによって虫歯の予防も行っていきますので歯の健康には心配ございません。(総院長が自分自身の矯正治療でも行っています。)
ちなみに抜歯ですが、矯正治療での抜歯は主に第1臼歯や第2臼歯を抜くことが一般的ですが、抜歯の時には麻酔をしますので、痛みを感じることはありません。麻酔が切れたあと痛みが多少でますが(痛みが出ない方もいらっしゃいます)、痛み止めを処方いたしますし、痛みは長くは続きません。健康な歯を抜くことには抵抗感があるかと思いますが、抜歯の痛みで仕事に手がつかなくなるということはごく稀かと思われます。当院では不必要な抜歯は行い方針ですので、迷っていらっしゃる場合にはご相談ください。
また、遠方とのことですから相談時に一度に検査をすることもできます。ぜひ前向きに検討してみてください。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。患者様の率直なご意見をいただき、改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。
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