投稿日:2023.9.20
やわらかいものばかり食べるのは良くない習慣?
こんにちは。
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます
突然ですが、皆さんは1口に何回くらい噛んでいるかわかりますか?
「あまり意識していない…」という方もいるのではないでしょうか。
じつは、軟らかいものを食べすぎるのはよくありません。
今回は、軟らかいものを食べすぎるのはなぜ良くないのか、メリットやデメリットも含めて紹介します。
目次
軟らかいものを食べすぎるのは控えよう~メリット・デメリット~
結論からいうと、軟らかいものを食べすぎるのはあまり好ましくありません。
軟らかいものを食べるときは、「噛む」回数が少なくなる傾向があります。
中には、ほとんど噛むことなく飲み込んでしまうことも。
「早く食べられるし、問題ないのでは?」と思われますよね。
しかし、噛むことをしないと、歯や顎に刺激が伝わらずにさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるのです。
たしかに、風邪をひいたり、歯が痛かったりして、軟らかいものを食べるなど一時的に食生活が変化することもあるでしょう。
このように、たまに軟らかいものを食べるのは問題ないのですが、毎日、毎食軟らかい食べものばかりを口にするのは控えるべきです。
ここからは、軟らかいものを食べるメリットとデメリットを解説します。
軟らかいものを食べるメリット
軟らかいものを食べるメリットは、以下が挙げられます。
・食事をすばやく摂れる
・歯や顎に負担がかからない
・胃や腸にやさしい
軟らかい食べものは、豆腐や麺類、おかゆ、卵料理などのことで、よく噛まなくても食事をすばやく摂れるというメリットがあります。
そのため、身体の不調により食欲があまりない時などに、食事に取り入れやすいです。
特に風邪をひいた時には、軟らかいものを食べることで、よく噛まなくても飲み込みやすく、胃や腸にやさしい傾向があります。
しっかりかみ砕かなくても、食べ物がすりつぶされるため、胃や腸で栄養を吸収しやすくなり、身体の回復につながります。
高熱があるときに、体力をつけようと歯ごたえのあるステーキを食べることはあまりないですよね。
どちらかというと、お粥など軟らかい料理を食べることが多いでしょう。
また、軟らかい食べものは歯や顎に負担をかけないため、むし歯により歯が痛む、矯正治療をはじめたばかりで歯に違和感があるなど、一時的な対処法として軟らかい食べものを選択されるのもおすすめです。
軟らかいものを食べるデメリット
軟らかいものを食べるデメリットは以下のようなものが挙げられます。
・噛む機能が低下する
・歯並びが乱れる
・健全な顎の成長を妨げる
・肥満
・発音が悪くなる
・顎関節症になる
・むし歯や歯周病になりやすい
など、お口の中だけではなく身体にも悪影響を及ぼします。
軟らかいものを食べると、「噛む」動作をあまりしなくなりますよね。
噛むときは、顎やお口周りの筋肉をつかっているため、口輪筋や表情筋という筋肉が鍛えられます。
中でも舌の筋肉がしっかり鍛えられていると、発音がしっかりして滑舌がよくなるケースもあります。
ただし、軟らかいものばかり食べる日が続いて、噛むことを疎かにするとお口周りの筋力は低下します。
その結果、顎や歯によい刺激が伝わらず、健全な顎の成長を妨げてしまう恐れがあるのです。
特に、小学校から中学校までのお子さんは顎の成長が旺盛の時期で、「噛む」ことは顎の成長にとても大切です。
また、顎がしっかり成長しないと、歯が生えるスペースが不足して歯並びが悪くなったり、かみ合わせが乱れたりします。
大人になると顎の成長はほとんどありませんので、お子さんのうちに軟らかいものばかりを食べさせるのは控えましょう。
さらに、しっかり噛むことで唾液腺が刺激され、さらさらとした唾液が出ます。
反対に、よく噛まないと唾液が出るのを促進できずに、食べものを飲み込みにくい、むせるなどのトラブルにもなりかねません。
軟らかい食べもののため、しっかり噛まずに飲み込むことも多いと思いますが、1口30回くらいを目安に食事を行いさらさらの唾液を出しましょう。唾液には、食べものを飲み込みやすくするほかに、「抗菌作用」「殺菌作用」などの効果を期待できます。
そのため、むし歯や歯周病になりにくいお口の環境に整えることができるのです。
軟らかいものばかりを食べて、しっかり噛まないでいると、お口の環境が乱れることも考えられます。
軟らかいものを食べるのが悪いのではありませんが、しっかり噛んで顎の成長を促したり、よい歯や並びをめざしたりするとよいでしょう。
他にも、軟らかいものばかりを食べると、肥満になりやすい傾向にあるとわかっています。
軟らかいものはよく噛む必要がないため、自然と早食いになりやすいのです。
早食いになると、必要以上に食べ過ぎてしまうため、結果的に肥満につながることも。
さらには、よく噛まないと「満足感」が得られないため、お腹がいっぱいになるまで食べ過ぎてしまうといわれています。
ダイエットとして、豆腐などの食材を取り入れたとしても、かえって逆効果になることもあるので、覚えておきましょう。
軟らかい食べものと硬い食べものってどのようなもの?
ここまで、軟らかいものを食べるメリットとデメリットをお話ししましたが、そもそも軟らかい食べものとはどのようなものでしょうか。
軟らかい食べもの
以下のような食事ばかりであれば、見直すとよいです。
・卵料理
・豆腐
・麺類
・プリンやゼリー
・コンビニ食
・ファーストフード
体調を崩していたり、お口にトラブルがあったりして一時的に軟らかい食事を摂る程度であれば、歯並びや身体に悪影響を与えることはありません。
ただし、毎日のように軟らかい食べ物を摂取するのは控えましょう。
話は変わりますが、近年は顎が小さくて歯が斜めに生えたり、重なったりしてガタガタになる叢生(そうせい)という歯並びが一番多いといわれています。
その要因のひとつに、コンビニ食、ファーストフードの普及が挙げられます。
コンビニ食やファーストフードは、小さなお子さんからシニアの方まで誰でも手軽に食べられるように、軟らかくつくられている傾向にあり、よく噛まなくても食べられるようになっています。
硬い食べもの
硬くて噛み応えのある以下のような食べものを食事に取り入れるのがおすすめです。
・ステーキなどの肉料理
・お漬物
・生野菜
・根菜類
・フランスパン
すべての料理を噛み応えあるものにするには、難しいので、1品でもよいので取り入れるようにするとよいです。
お肉は、ささみなど軟らかいものばかりでなく、赤味のお肉を選ぶなど、食材選びも大切です。
毎週の外食はファーストフードという方は、和食を中心とした外食を取り入れたりして、噛む習慣を付けるとよいでしょう。
中でも、たくあんなどのお漬物や、切り干し大根の煮物、レンコンのお味噌汁など、一汁三菜を意識した料理で健康なお口を育てることができます。
しっかり噛んでよい歯並びをめざそう
軟らかいものを食べすぎるのは、歯並びや身体によくないことがわかりましたね。
特に、お子さんのうちは健全な顎の成長を促すためにも、噛み応えのある食べものを食事に取り入れることが大切です。
歯並びが気になり始めたら、自然とよくなることはありませんので、まずは横浜駅前歯科へご相談ください。
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