投稿日:2022.9.5
矯正中のゴムかけって何?ゴムかけの役割・種類・使用法など解説!
こんにちは!横浜駅前歯科・矯正歯科です。
矯正治療をしている方が周りにいらっしゃると、ゴムかけしているのを見たことがある方も多いと思いますが、
果たして「何のためにやっているのか?」「大変そう」「喋りにくいのかなぁ」など色々と疑問に思っていたというお声をよく耳にします。
そこで今回は『ゴムかけ』って何?どういう役割があるの?
というお話をしていきたいと思います。
目次
ゴムかけとは?
顎間ゴムと言われ、小さなゴムの輪っかを上下の矯正器具に引っ掛けて、歯の動きを助けてくれるものです。
(裏側矯正の場合は、ゴム掛け用のボタンを一部表側の見えにくい位置に装着して行います)
ゴムは、引っ張られていると戻ろうとする力が働くので、その働きを利用して歯に力を加えます。
ゴムの役割は?
①抜歯してできた隙間を素早く閉じるサポートをしてくれる
矯正装置と顎間ゴムを併用すると相乗効果で歯が動きやすくなります。
ゴムかけに協力的な患者様は矯正治療卒業が早いです。
②噛み合わせの改善
歯を上下でしっかり噛ませる、噛み合わせを緊密化するためにも用います。
噛み合わせがずれていることによる、正中のズレもゴムかけでの改善が可能です。
ゴムかけに協力的な患者様はとてもキレイな仕上がりの方が多いです。
ゴムのかけ方の種類
使用頻度の多いゴムのかけ方を3つご紹介します。
①2級ゴム
上の前歯に近い位置から下の奥歯にゴムをかけることで、上の歯を後ろに動かす方法です。
主に出っ歯の改善に有効です。 合わせて読む»»出っ歯の原因5選!
②3級ゴム
上の奥歯と下の前歯に近い位置にゴムをかけることで、下の歯を後ろに動かす方法です。
主に受け口の改善に有効です。合わせて読む»»受け口(反対咬合)を治したい方、必見!
③垂直ゴム
上下の垂直に近い位置にゴムをかけて、上下間の歯の隙間を閉じる方法です。
開咬などの改善に有効です。 合わせて読む»»開咬(オープンバイト)は放置すると悪化する?治療法や予防法を解説
ゴムはいつ使うの?
1日のゴムの使用時間
基本的には、お食事と歯磨きの時間を除いて、20時間以上ご使用いただきます。
使用した時間で動いた歯は、使わなかった時間で元に戻ってきます。
なるべく長い時間お使いください。
ゴム交換のタイミング
お食事の前にゴムを外して、お食事・歯磨き後に新しいゴムを付けてください。
使用後のゴムは処分していただいて結構です。
ゴムの劣化によって効果が低下しないよう、1日2~3回程ゴムを交換しましょう。
最後に
ゴムのかけ方の種類は、今回ご紹介した3種類のかけ方以外に、クロスゴム(交叉ゴム)や正中ゴムなどがあり、歯の状態によってゴムをかける位置を変えていきます。
どの位置に引っ掛けるか、いつから始めるか、どのくらいの期間行うのかは歯の動きや口腔内の状態によって異なります。
医師の指示に従って、ゴムかけを行いましょう。
矯正治療を始めるとき、大体の方が「キレイな仕上がり」「治療期間が短い」ということを求めています。
それを叶えるには私たちの努力だけではなく、患者様のご協力が必要不可欠です!
ゴムかけに慣れるまでは「引っ掛けるのが難しい」「面倒くさい」など手間に感じるかもしれません。
しかし、キレイになるため!早く終わるため!と思って頑張って続けると、そんなに大変ではないことに気付くと思います。
そして見ているだけよりも、やってみると案外簡単だったりします。
矯正治療中の方も、これから始める方もゴムかけ仲間になりましょう!!
歯並びのご相談はこちらまで。