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投稿日:2021.10.1

保定期間の重要性とリテーナーについて

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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矯正治療後は、整えた歯列を維持していくために保定期間へ移行します。
歯を動かす矯正治療が終わり、最終的な仕上げの段階になります。
保定治療がうまく進まないと、長い時間をかけて整えた歯並びが再び崩れてしまう可能性があります。
今回は、矯正治療の仕上がりを決める矯正後の保定について詳しくご紹介します。

保定期間の目的

食事 矯正中 痛くない        
保定 マウスピース

当院では、動的な矯正治療が完了した後、保定装置(リテーナー)を使った保定の治療に切り替えます。
保定の主な目的は、「歯周組織の安定」と「矯正後の歯並びの定着」です。
治療の総仕上げであり、綺麗な歯並びを維持・定着させるために非常に重要なステップです。

保定期間に歯が動きやすい理由

矯正治療が終わった直後は、歯を支えている歯周組織が不安定で、歯が動きやすい状態です。
矯正装置で歯に力をかけると歯が動きますが、この時に歯周組織では軽い炎症が生じており、歯槽骨が骨代謝を繰り返しています。
そのため、動かした直後は歯ぐきや骨がしっかりと定着していません。
矯正前と同じような舌の癖や噛み癖を続けていたり、歯ぎしりや食いしばりの習慣があったりすると、歯が以前の位置に戻ろうとしてしまいます。
これを「後戻り」と言います。
せっかく長い時間をかけて整えた歯並びが再び乱れてしまうことになり、再治療が必要となってしまいます。

後戻りが起こる原因

1. 装着時間が足りない

装着時間は20時間以上と定められています。
日常のほとんどの時間になりますが、矯正治療で歯の移動にもゆっくり力をかけ続けてきたように、歯並びの定着にも同じ程度の時間をかける必要があります。
リテーナーの装着が不足してしまうと、高い確率で後戻りを起こしてしまいます。

2. リテーナーの不具合

リテーナーの破損や変形があると、設計されている型が崩れてしまうため、そのまま使っていても保定の働きが十分に得られなくなってしまいます。
この場合、作り直しが必要になり、その間は装置が使えません。
そのため、歯の位置が乱れやすくなります。
装置に不具合が発生した際には、早急に担当医に相談し対応してもらうようにしましょう。

3. 日常の習慣や癖

日常の何気ない癖や習慣が治療前と同じように治療後も続いていると、歯列が後戻りを起こし崩れてしまいます。
以下のような癖に心当たりがある場合は、意識してやめるようにしましょう。

● 口呼吸
● 前歯を舌で押す
● うつ伏せ寝
● 頬杖をつく
● 歯ぎしり・食いしばり
● 唇を噛む

保定 マウスピース 舌癖 保定 マウスピース 舌癖               歯ぎしり 食いしばり 保定 マウスピース    

リテーナーの種類

◎固定式

Fixリテーナー

Fixリテーナーは、前歯の裏側の形に屈曲させたワイヤーを貼り付ける固定式の保定装置です。
前歯の範囲のみが適応範囲になります。
固定式なので取り外しをする必要はありません。
舌触りに多少違和感を感じることがあります。
また、強い食いしばりや接着剤の劣化で固定が外れてしまうことがあります。
外れてしまうと後戻りが起こりやすくなるため、早めに担当医に相談し、改善してもらうようにしましょう。

◎取り外し式

①インビシブルリテーナー

インビシブルリテーナーは、透明なマウスピース型のリテーナーです。
付けていても気づかれにくく、プラスチック製なので柔軟性があり、取り外しが容易なため、患者様にとって快適であることが特徴です。
リテーナー自体のお手入れや口腔ケアがしやすく、清潔に保つことができます。
取り扱いがしやすく、日常生活に取り入れやすいのが魅力です。
ただし、装着したまま食事をしたり、食いしばりや歯ぎしりなど、過度な力が加わると破損することがあります。
不具合がある時には、すぐに担当医に相談しましょう。

②ホーレーリテーナー

表側は金属のワイヤーが前歯を囲み、内側はプラスチックで裏打ちされた作りになっています。
非抜歯の矯正後に使われることが多いです。

③ベッグリテーナー

金属のワイヤーが歯列全体を囲み、内側はプラスチックで裏打ちされています。
ワイヤーが歯列を締め付けて歯並びを定着させます。
主に抜歯をした矯正治療に使われます。

リテーナーは何時間使うべき?

リテーナーの装着時間は1日20時間以上の装着が推奨されています。
食事や歯磨きの時を除き、できるだけ常に装着し、夜間も付けたまま寝ることが望ましいです。
装着時間が不十分だと歯が後戻りしやすくなるため、必ず装着時間の規則を守ることが重要です。
ただし、口腔内に付けたまま飲食すると黄ばみや破損の原因となりますので、飲食の際は必ず外すようにしましょう。

リテーナーはいつまで使うの?

保定期間は、矯正治療で歯を動かした期間に加えて半年間です。
例を挙げると、2年間かけて動的な治療が完了した場合には、保定に必要な期間は約2年と半年になります。
保定期間は、3ヶ月に1回のペースで通院していただき、定期検診で歯並びの経過観察と歯石除去などの口腔内のクリーニングを行います。(当院では、その都度¥5,500の料金が必要です。)
後戻りが起こらず、歯並びの経過が順調であれば、半年、1年と、定期検診の頻度も間が開いていきます。
長い期間にはなりますが、リテーナーの装着を習慣化して継続していくことが、矯正治療の完成度を高めます。

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保定装置の取り扱いについて

取り外し式のマウスピース型のリテーナーが扱いやすいため、広く使われています。
このタイプのリテーナーのお手入れ方法は、柔らかい歯ブラシで力をかけすぎず、優しく水洗いしましょう。
硬い歯ブラシでこすり洗いをしたり、研磨剤が含まれている歯磨き粉を使うと、摩擦で傷がついてしまうことがあります。
傷つけずに汚れをすっきり落としたい場合には、リテーナー用の洗浄剤で洗うことがおすすめです。
当院でも取り扱っておりますのでお気軽にお尋ねください。
当院では、リテーナーを初回のみプレゼントしています。
壊れない限りは同じものを使用して頂くことができます。
基本的には飲食時には黄ばみを避けるために外し、装着時の飲み物は水のみにしていただきます。
熱いお湯は変形が起こる原因となるため、水かぬるま湯で洗うようにしましょう。
また、破損や変形、紛失をしてしまった場合には、再作製が必要になります。
この場合、追加費用がかかるためご注意ください。

洗う時の注意点

1. 硬い歯ブラシを使わない
2. 強い力でこすり洗いしない
3. 流水下で洗う
4. 専用の洗浄剤を使う
5. 歯磨き粉は使わない
6. 熱いお湯は使わない

飲食時の注意点

1. 飲食するときは外す
2. 装着時には水だけ飲んでも良い

矯正 リテーナー 洗浄剤

↑当院で取り扱っているリテーナーの洗浄剤はこちらの2点です。
詳細については、お気軽にスタッフまでお尋ねください。

矯正後に後戻りが気になったら

もしも矯正後に「歯が後戻りしてしまったかも」と気になる場合には、早めに当院へご相談下さい。
歯科医師が現状の状態をチェックし、今後の対応についてご説明します。
保定の詳細については、こちらのブログも併せてご覧ください。
保定期間中に使う「リテーナー(保定装置)」って?種類や使い方について詳しく解説します!

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まとめ

保定期間は、長期間の矯正治療の成果を持続させるための大切な仕上げの段階です。
後戻りのリスクを理解し、毎日の装着時間を徹底し、リテーナーの取り扱いにも注意しましょう。
保定の期間は矯正治療と同程度の長い期間になります。
歯はどうしても生理的に動くため、理想としては、保定の期間が終わっても永続的にリテーナーを使うことが望ましいです。
もし、マウスピースが苦手な場合は、他の保定方法もあるため、一度当院へご相談下さい。

横浜駅前歯科・矯正歯科 

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