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投稿日:2023.7.14

保定期間中に使う「リテーナー(保定装置)」って?種類や使い方について詳しく解説します!

こんにちは。横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
今回は、矯正をすることになれば、避けて通ることはできない大切な保定期間に関するお話です。
中でもその保定期間中に使う「リテーナー(保定装置)」に、どんな種類があるのかを詳しくお伝えしていきたいと思います。実際に横浜駅前歯科・矯正歯科で取り扱っているものを中心に、リテーナーの種類や特徴、どのくらいの期間使用する必要があるのかなどをご説明していきます。
矯正治療を始めようかお悩みの方や、治療中でこれから保定期間に移行する方もぜひご参考にしてください。矯正 リテーナー 保定装置 後戻り

保定期間ってなに?後戻りってなんだ?リテーナーを使う理由について

歯列矯正とは、歯に矯正装置を装着して歯を動かし、正しい位置に歯を並べる治療です。
しかしその後、何もせずにいつもどおり過ごしてしまうと、歯が元々あった位置に戻ろうと動いてしまい、歯並びが崩れてしまいます。
それが「後戻り」です。
矯正装置を使って歯を移動させた直後は周囲の骨が安定していない状態で、普段の状態よりも動きやすいのです。
「後戻り」については、以前にも詳しくお伝えしたことがありますので、そちらも是非読んでみてください。
矯正 リテーナー 保定装置 後戻り過去ブログ「矯正したのに歯並び崩れた!“あと戻り”の原因とキレイな歯並びを保つ方法」

保定期間は、ここが正しい位置ですよ~!と、歯に新たな位置を記憶させるための期間です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、どんな種類の矯正器具を使って治療しても、絶対に必要な期間となります。
「やっと矯正が終わったと思ったのに、また何かしないといけないの?」と思う方も少なくないと思いますが、歯を動かすための「動的期間」と、維持するための「保定期間」、この大切な2つの期間を終えてこそ、本当に矯正治療が終わったと言えるのです。

リテーナーって一体なに?何をすればいいの?

リテーナー(保定装置)は、歯を綺麗な位置に動かし終わった後の、不安定な歯並びを固定し、保っていくための装置です。
歯を動かすほどの強い力はありませんが、歯が後戻りしないよう保つ力があります。
リテーナーは、保定期間の間(必要であればそれ以降も)、装着して過ごすものになります。

リテーナーにはどんな種類があるの?好きな種類を選べるの?

リテーナーには大きく分けて、マウスピースタイププレートタイプワイヤータイプの3種類があります。
取り外し可能なものや、固定式のものがあり、見た目や特徴も様々です。

マウスピースタイプ(クリアリテーナー)

矯正 リテーナー 保定装置 後戻り取り外しが可能で、透明なプラスチック製の保定装置です。他のリテーナーと併用して使うこともあります。
目立ちにくいので、日中はプレートタイプのリテーナーを使用できない方のために選択されることもあります。

メリット

・透明で目立ちにくい
・歯並びを保持する力が強い
・お手入れがしやすい

デメリット

・強い食いしばりや歯ぎしりがある場合は、穴が開くことがある
・積極的に噛み合わせを安定させたい時などには向かない場合もある

プレートタイプ

矯正 リテーナー 保定装置 後戻りプレートタイプも自分で取り外しができます。
歯の表面はワイヤーで保定し、歯の裏側はプラスチックのプレートで保定するタイプの保定装置です。
奥歯の噛み合わせを安定させることができます。
マウスピースタイプが向かない方にも効果を発揮します。

メリット

・お手入れがしやすい
・噛み合わせが安定しやすい

デメリット

・慣れるまで、違和感や話しづらさがある
・メタルのワイヤーが見える(クリアタイプもあります※要相談)

ワイヤータイプ(フィックス )

矯正 リテーナー 保定装置 後戻り細いワイヤーを歯の裏側に接着させて使う固定式の保定装置です。
固定式なので、取り外すことができません。
歯に直接接着するため、動きやすい部分をしっかりと固定することができます。
後戻りが起きやすい前歯などに付けられることが多いです。

メリット

・目立たない
・取り外しする必要がない
・固定されている安心感がある

デメリット

・歯磨きが難しく、ワイヤー周囲に歯垢がたまりやすい
・ケアを怠ると虫歯や歯周病のリスクが高い
・外れていることに気が付きにくい

横浜駅前歯科・矯正歯科では、多くの患者様がマウスピースタイプのリテーナーを使っています。
ただし、元の歯並びの状態や、舌癖の有無、後戻りのしやすさなどを医師が考慮して、別の種類のリテーナーを提案することもあります。
また、患者様のご希望でリテーナーの種類を相談することも可能です。
※マウスピース以外のリテーナー作成は別途費用が必要となります。

装着時間はどれくらい?

矯正 リテーナー 保定装置 後戻り取り外しができるタイプのリテーナーは、お食事と歯磨きをする時以外は付けているようにしましょう。
時間にすると、1日20時間以上の使用を推奨しております。
もしも装着し忘れてしまった場合、後戻りすることによってリテーナーが合わなくなる恐れがあります。
歯の位置が安定してきましたら、装着時間を夜寝る時だけや、週に2〜3日にしてみるなど、少しずつ使用頻度や使用時間を短くしていきます。

いつまでリテーナーを装着すればいいのか?

リテーナーを装着する期間は、歯を動かすためにかかった期間と同じくらいの期間が必要と言われています。
横浜院では、歯を動かしていた期間+半年間の合計を保定期間とお伝えしております。
(例:動的期間2年の場合、2年+半年=保定期間は2年半)
治療期間や、骨や歯周組織の状態によって異なるため、人によっては2~3年以上リテーナーを使用することもあります。
矯正治療の直後(半年~1年)は特に後戻りしやすい時期と言われていますので、半日くらい外していただけで、歯が少し動いてしまい、後戻りを起こしてしまうこともあるようです。
一生懸命頑張って治療した、綺麗な歯並びをキープするために、忘れずにリテーナーを装着するようにしましょう。

おすすめは永久保定です、、なぜなら?

歯も体の一部ですので、年齢を重ねるに連れて、変化していきます。
できる限り長期的にリテーナーを使用することによって、お口の変化に気が付くことができますし、もし後戻りをしてしまっても、再治療の負担を最小限に抑えることができます。

メインテナンス(定期検診)にも通っていただきます

矯正 リテーナー 保定装置 後戻り横浜駅前歯科・矯正歯科では、リテーナーのお渡し後、1年間に2〜3回の通院をお願いしております。
メインテナンスでは、後戻りしていないのかチェックや、クリーニングを行います。
リテーナー作製までがトータルフィーに含まれる治療費ですので、メインテナンスからは、お支払いが必要になります(1回 5500円税込)。
メインテナンスでの通院が終わった後も、リテーナーの作り直しなど、来院が必要となることもあると思います。
再作成の費用は別途必要となりますが、長期間使うものになりますので、汚れが気になるなどで、再作成を希望される方もいらっしゃいます。
また、リテーナーは長い間使うことになる大切な装置です。
失くしたり、壊したりしてしまわないよう、外出先ではリテーナーケースに入れて保管する事もおすすめします。

こんな時はお早めにご連絡ください

矯正 リテーナー 保定装置 後戻りリテーナーが壊れてしまった、失くしてしまった、後戻りでリテーナーが合わなくなってしまったときは、なるべく早めのご連絡をお願いしています。
リテーナーを使えない間に後戻りしてしまう可能性があるので、早めに新しいリテーナーの作成が必要となります。
その他にも困ったことがあれば、いつでもご相談ください。

最後に

ワイヤー矯正やマウスピース矯正が終わり、長い間付けていた装置が外れ、解放された気持ちになったところで、登場するリテーナー。
また何か始まるのかとうんざりしたり、がっかりしたりする方もいらっしゃると思います。
しかし、矯正が終わったあとも、歯は一生動き続けます。
リテーナーを長く使用すれば、それだけきれいな歯並びを維持できるということになります。
保定期間も大事な矯正治療のひとつと捉え、手に入れた綺麗な歯並びを守ってくれるリテーナーを、大切にしっかりと使っていきましょう。

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