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ブログ

投稿日:2023.10.11

受け口は歯科矯正のみじゃ治らない?

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます

受け口 反対咬合 矯正受け口には種類や度合いがあり、原因も様々な要因が考えられます。
度合いによって治療方法は異なり、歯並びに問題がある比較的軽度な受け口は歯列矯正で改善できるでしょう。
しかし重度の場合は歯列矯正だけでは治らないと言われていて、その場合は外科的手術が必要になります。
できれば外科的手術をせずに歯列矯正で治したいと思われてる方が大半だと思います。
歯列矯正で治る受け口と治らない受け口の差は何なのか、詳しく説明していきます。

受け口の原因

受け口は下顎に原因があると思われがちですが、歯並びや上顎が原因で受け口を引き起こしているケースもあります。
まず受け口の種類は大きく2つに分けられます。
種類によって治療方法が異なるので、どのタイプか把握するのが重要です。

1.歯並び(歯槽的反対咬合)

受け口 反対咬合 矯正本来上顎の歯列が下顎の歯列を覆うような咬み合わせが正常ですが、下顎の前歯が外側に傾いたり、上顎の前歯が内側に傾いて生えてしまうなどの歯並びが原因で下顎の歯列が上顎の歯列より前に出ている咬み合わせ(反対咬合)の状態のことを指します。

2.骨格(骨格性反対咬合)

受け口 反対咬合 矯正上顎の成長が劣り下顎が上顎より大きくなってしまったり、下顎が過剰に成長してしまったり、骨格が原因で下顎が前方に突出してる状態の事を指します。
受け口の原因には様々な要因があり、先天性の場合もありますが日常生活の中で無意識に行っていることが受け口に繋がることもあります。
要因によって対処法が異なり、お子様のうちに予防していれば負担を最小限に抑えることもできますので、是非参考にしてください。

遺伝

受け口 反対咬合 矯正歯並びや骨格は遺伝しやすく、特に骨格性反対咬合は遺伝する可能性が高いです。
遺伝の場合でも顎骨の成長期に適切な成長を促すと、正常な骨格や咬み合わせになることがあります。
乳歯から永久歯に生え変わるタイミングで受け口が治ることもありますが、顎骨の成長が止まる前に小児矯正を行う方が効果的です。
顎骨の成長は上下顎、性別でも差はありますが、10歳頃には80%の成長が完了しています。
遅くても10歳までには治療を受けることがお子様の負担を抑える方法ではないでしょうか。

悪習癖

日常の中で習慣的に行っている癖が受け口を促している場合があります。
無意識に行っている悪習癖を改善しないことには矯正治療をしても後戻りの原因になるので、矯正治療よりもまず悪習癖に気付いて改善することが1番の治療になります。
悪習癖の種類によっては矯正装置で予防できるものもあるので、歯科医師に相談し装置を使用するのも効果的です。

・舌癖

リラックス時の舌の正しい位置は上顎の天井についてる事が正常ですが、最近では下顎の前歯の裏側についている「低位舌」になっているお子様が増えてきています。
ツバやお食事などで1日1000回以上は嚥下すると考えられていて、低位舌の場合は舌を前歯を押しつけて嚥下する形になるので、毎回負担がかかっている状態です。
正常な発育は、舌が上顎を押し上げて嚥下することによって成長を促すのに対して、低位舌は下顎の成長を促してしまいます。
低位舌であれば改善することも大事ですが、低位舌にさせないことも重要です。

受け口 反対咬合 矯正気を付けなければいけないのは、お子様の離乳食の与え方です。
スプーンをお口の中に入れるあげ方をしていると、自分から舌を使って食べる動作が少なくなるので、舌の力がつかず低位舌になりやすくなります。
正しい与え方は、まず食べ物を乗せたスプーンを赤ちゃんの目の前に持っていき、口を開けて欲しそうにします。
そうなれば下唇の先にスプーンを持っていくと、自ら唇を閉じて口の中へ入れて舌の動きで奥へ運び飲み込みます。
この一連の動作を行うことが訓練になり、唇と舌が正常に発達し上顎の成長に繋がります
離乳食期のお子様がいる方や、今後子育てをされる方は是非参考にしてください。

・指しゃぶり

受け口 反対咬合 矯正指しゃぶりなどする子は多いと思いますが、指しゃぶり自体に問題はなく、やめるタイミングがとても重要です。
5歳頃までに自然にやめている子が多いですが、やめれずにずっと続けていると歯並びや骨格に影響がでてきます。
指しゃぶりやタオルなどお口に物を入れる行為は安心感を得るためと考えられているので、圧力をかけてやめさせるようにしましょう。
4~5歳頃からやめる必要性を説明し、自分からやめるように見守ってあげることが大切です。

・口呼吸

お口で息している方はお口が開けっ放しの状態になるので、口輪筋が低下し、お口元のい突出感に繋がります。
お鼻で息をし唇を閉じていることによって、唇(外側)からの圧力と舌(内側)からの圧力のバランスで歯列が正しく並びます。
口呼吸の場合、唇が閉じていないため外側からの圧力がかからず歯列のバランスが乱れるて歯並びが悪くなってしまいます。
それだけでなく乾燥しやすいので口腔内の菌が繁殖しやすく、虫歯・歯周病・口臭の原因にもなります。
さらに風邪も引きやすくなるので、口輪筋のトレーニングなどを改善に努めましょう。

歯列矯正だけでは治らない?

上記で説明したように受け口の原因は様々です。
その中で歯並びが原因で受け口になっている場合は歯列矯正で治すことができますが、骨格に問題がある場合は歯列矯正だけでは改善は難しく外科的な施術を勧められるでしょう。
手術に抵抗があり矯正治療だけで改善を希望される方は多く、手術をしない選択肢もありますが、歯並びと咬み合わせの改善は可能でも、骨格のレベルによっては横顔はあまり改善されません。
ご自身のお口の状態を確認してもらい、希望を含めてどの治療法がベストかしっかりカウンセリングをしてもらいましょう。

骨格性の受け口に対応する外科手術

受け口 反対咬合 矯正受け口の外科的手術には種類があり、骨格の度合いによっても手術内容が異なります。
外科的な施術を勧められた場合、どの手術に該当するが歯科医師に聞いて手術内容を理解しておきましょう。

1.下顎前方歯槽部骨切術

左右の前から4番目の歯を抜歯し、抜歯した部分の骨を垂直に切り、その隙間を埋めるように前歯部分を後退させる方法です。
骨格性の受け口の最も一般的な手術で、比較的安易で1時間程の短時間の手術で改善します。
お悩みが下顎が前突しているだけでなく、顎の長さや曲がっているのが気になる方は同時に改善する手術方法を追加選択できます。

2.下顎枝矢状分割法

顎のエラ部分の骨を下顎の神経を傷付けないように内側と外側2枚に分割させ、歯列がある骨片を動かし、予定していた場所で固定する方法です。
骨の移動の自由度が高いので、様々な顎変形症に適応しています。

3.下顎枝垂直骨切術

基本的には下顎枝矢状分割法と同じですが、下顎の神経より後ろの部分を縦に切り、術後に顎間固定、顎間ゴム牽引などで固定する方法です。
下顎の神経の位置が浅いケースに適応されやすく、神経障害を引き起こすリスクが低いのが特徴です。
これらの外科手術は口腔内からアプローチするため、傷口が目立つことなく日帰りでできる場合もあります。

骨格に問題がある場合やEラインを綺麗にしたい方は外科的手術が効果的ですが、顎の成長期に骨格矯正や咬合誘導などを行うと症状を改善できる可能性が高いです。
お子様の負担を軽くするために、4~5歳頃に一度歯科医院に相談に行かれることをおすすめします。

痛みが気になって矯正に踏み出せていない方や歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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