投稿日:2023.6.19
歯列矯正で歯を抜かない方法はありますか?
歯列矯正で歯を抜かない方法はありますか?
「歯を抜くと考えるだけでも、矯正治療に踏み切れない…」このようなお悩みをお持ちの患者さまは多くいらっしゃいます。
歯を抜かずに進める矯正治療は、本当に歯並びがキレイに整うのでしょうか?
1.歯を抜かずに矯正治療できる?
2.歯を抜かない矯正治療のメリット
3.歯を抜かない矯正治療のデメリット
こちらの順に詳しく解説いたします。
1.歯を抜かなくても矯正治療できる?
結論から申しますと、歯を抜かないで行う矯正治療は、ケースによって出来ます。
この“ケースによって”ですが、歯列不正と言って歯並びが悪い状態が重症の場合には難しいことがほとんどです。
・部分矯正なら抜歯をしないで対応できる可能性も
矯正治療には、”全顎矯正” “部分矯正”があります。
”全顎矯正”は上下の全ての歯に対して矯正治療を行います。
“部分矯正”は、前歯や奥歯などの部分的に気になるところだけを矯正治療を行います。
部分矯正の例:
・1本だけねじれて生えている歯のねじれを整える
・上の前歯だけなどで、歯と歯の間にある隙間を閉じる
・奥歯で1本だけ傾いて生えてしまった歯を起こす
・少しだけ歯並びがガタガタしているのを真っ直ぐにしたい
などの軽度な歯列不正であれば、歯を抜かずに矯正治療をすることができます。
2.歯を抜かない矯正治療のメリット
・抜歯をするという精神的な負担がない
抜歯をすると考えるだけでも、矯正治療に乗り気にはなれない方はたくさんいらっしゃいます。
・抜歯をするという肉体的な負担がない
抜歯をすることで、一時的に傷口ができ痛みが出る可能性があります。
傷みが出ないように炎症鎮痛剤は処方いたしますが、抜歯後に一定の期間は歯がないスペースが生じます。
・歯と歯の間にスペースが開かない
抜歯矯正では、たまに抜歯をしたことによってスペースが余ってしまい、歯と歯の間に隙間が生じてしまうことがあります。
見た目に見える大きな隙間ではありませんが、抜歯矯正ではフロスがスカスカに通りやすくなる、食べ物が挟まる症状が出る場合があります。
3.歯を抜かない矯正治療のデメリット
・歯並びの見た目は整うが噛み合わせられない
歯を抜かないということで、歯を動かせるスペースが限られてきてしまいます。
そうすることで、見た目だけは整っているが、肝心の上下の歯の噛み合わせがどうもうまくいかない、という場合は、抜歯をしないことにこだわりすぎてしまった時に起こり得る弊害です。
・歯並びの見た目は整うが、上顎前突(出っ歯)のように口元が引っ込まない
歯並びだけは整っているが、歯を抜かないことで奥に引っ込める矯正力をかけることが出来ず、お口元が出ている状態になってしまうことがあります。
・矯正治療の期間が極端に伸びる
歯を抜かないことで、歯を移動させるときのスペースが極端に少ないことから、矯正治療の期間が通常よりも長くなってしまう可能性があります。
・再矯正になってしまう可能性がある
歯を抜かない矯正治療にこだわってしまった為に、いつまでも矯正治療が終わらない場合です。
本来であれば抜歯しなければ矯正治療をすることが出来なかったケースなのに、抜歯をしないことにこだわってしまったばかりに、患者さまが大変な思いをしてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
歯を抜かない矯正方法があること、抜歯をしないことでのメリットとデメリットについても理解していただけたと思います。
当院では矯正治療の事前に患者様のご希望やなりたいお口元について、しっかりとカウンセリングをさせていただきます。
矯正治療でお悩みのことがありましたら、ぜひ渋谷矯正歯科へご相談ください。