投稿日:2023.12.6
海外の歯科矯正事情|日本の現状は?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
歯列矯正と言えばどのようなイメージをお持ちでしょうか?
日本では矯正装置をつけることに抵抗があったり、高額なイメージや痛そうなどネガティブな意見が多いと思います。
しかし海外では歯に対する意識が高く、矯正治療は積極的に行っています。
日本では八重歯が可愛い印象を与えますが、海外ではキリスト教文化圏でドラキュラの印象が強いため、八重歯は治すべきものとされているので、日本とは歯並びの意識が違います。
歯列矯正が当たり前である海外は「意識の高さ」や「お金持ち」などポジティブな印象に繋がるので、矯正装置を気にして消極的になることはなく、矯正治療中でも素敵な笑顔の方が多いです。
そんな海外の歯の関心度や矯正事情について見ていきましょう。
目次
海外の歯並びに対する意識
海外はどこの国も基本的に日本より歯に対する意識は高いですが、国によって考え方や矯正治療費の違いがあります。
歯への意識が高いアメリカ
アメリカは歯並びに問題がある子の約8割は歯列矯正を行うほど一般的な治療です。
歯並びが悪いと「清潔感のない人」や「自己管理ができない人」と認識され、恋愛やビジネスにおいて不利になることもあります。
噛み合わせが悪いと、集中力の低下や滑舌や姿勢の悪さなど能力的な部分でも支障をきたすと敬遠され、就職活動に影響することもあるそうです。
就職に限らず学問やスポーツを行うにしても成果を出すために歯並びが良い方がいいと言う親心から、子供のうちに小児矯正を行う人は日本の倍以上にあたるでしょう。
アメリカの矯正治療費は保険が効くので日本より安く治療できるようですが、保険は個人で加入する、日本でいうと医療保険みたいなものなので何種類もあり、歯科治療に対しての保険が付いていなければ効きません。
保険のプランによってカバー率が変わるので治療費に差がありますが、19歳までに治療した方がお得なようです。
歯列矯正だけでなく、歯のクリーニングやホワイトニングなど歯科への意識が高いので、口腔ケアにも力を入れており、子供の頃からホワイトニングが日常的な環境です。
日本では「痛くなったら歯医者に行く」という考えの方が多いですが、アメリカは「歯が痛くならないように歯医者に行く」ので、根本的に考え方が違いますね。
歯科先進国のスウェーデン
スウェーデンでは国家戦略として「虫歯と歯周病の予防」が行われ、予防歯科が義務化されています。
国民全員が定期的に受診しているため、虫歯の罹患率が日本と比較すると半分以下で歯周病の罹患率は4分の1と言われています。
20歳未満の国民は定期検診や治療が無料で行えるので、子供の時から歯医者が身近な存在であり、歯の予防が当たり前と認識されています。
日常の歯磨きでも予防の意識は高いので、歯ブラシ以外にフロスやデンタルリンスを使用する方は約68%にのぼります。
そのため高齢になっても残っている歯の本数が20本以上を維持している方が多く、予防歯科に対する意識が残存歯数に繋がっているのは間違いないでしょう。
歯列矯正に対しても不正咬合を病気という捉え方をしているため、20歳未満で国が定めた基準を満たしている場合は矯正治療も無料になります。
不正咬合を放置すれば虫歯や歯周病のリスクが高くなるという理由で、無料で治療ができる環境です。
国の取り組みによって予防歯科に対する意識がとても高いので、自然と歯の大切さを理解しているようです。
美容大国の韓国
韓国の方は男女問わず美意識が高く、美容整形も当たり前なほど外見にこだわります。
そのため歯並びへの関心も高く、歯並びの悪さはコンプレックスに繋がるので積極的に歯列矯正を行う方が多いです。
韓国では昔からの言い伝えで
すきっぱ=幸せが逃げていく
出っ歯=人に利用されやすい
受け口=頑固者
小さい前歯=運が悪くなる
と言われていて、子供の歯並びに問題があると親戚までもが心配してくれるようなので、まわりの大人が歯列矯正を勧める環境です。
韓国では歯科治療が保険適用外になるので、歯の予防意識が高いことも歯列矯正を積極的に行う要因でもあるでしょう。
保険適用されない代わりに1年に1度無料でクリーニングが受けれるので、毎年歯科医院でクリーニングを受けている方が多いです。
矯正治療費は日本と比較して半額ほどでできるので、歯列矯正している人の割合も多く、外見を整える重要なポイントになります。
日本の矯正治療の現状
外国人は日本人の歯並びに対して日頃から悪い印象を持っているようです。
日本人は歯並びが口腔内の健康や全身の健康に影響があることや、笑顔の印象が左右すること、歯並びの重要性を十分に理解しています。
しかし矯正治療率はアメリカは50%に対して日本は21%、矯正を考えている方の割合もとても低い結果が明らかになっています。
日本の矯正治療率の低さ
理解度については他の国と大差ないですが、日本はなぜこれほどまでに矯正治療率が低いのでしょうか。
その理由は日本人のネガティブ思考に原因があります。
日本人は矯正装置をつけることへの抵抗感が強く、見た目や不自由さなど精神的ストレスのイメージが矯正治療を遠ざけているようです。
海外はポジティブに捉え治療を楽しむ傾向があり、矯正治療中に歯並びが良くなることに嬉しさを感じる方が多く、日本とは正反対の傾向があります。
日本人が求める矯正装置
では日本人の矯正治療率を上げるにはどうすればよいのでしょうか。
日本人が求める矯正装置は「目立たない」「違和感が少ない」「痛みが少ない」「取り外しができる」という条件であり、65%の方が目立たない矯正装置を求めています。
歯列矯正と言えば表側にワイヤー装置をつけて治療を行うイメージが定着していますが、実は「目立たない矯正装置」が2種類あります。
最近日本でも扱う歯医者が多くなってきた「マウスピース矯正」と「裏側矯正」があります。
「マウスピース矯正」は取り外し可能な透明なマウスピースを装着し、少しずつ理想の歯並びに近づけたマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていく方法です。
「裏側矯正」は歯の表側にワイヤー装置をつける方法とは反対に、裏側にワイヤー装置をつけるので目立たずに治療ができます。
歯列矯正を行うのに矯正装置への抵抗がある方には、是非お勧めの治療方法です。
海外に比べると目立たない矯正装置の認知度が低く、知っているともっと早く歯列矯正に踏み出せた方もいるでしょう。
まとめ
現在問題がなくても歯並びや噛み合わせは良い方が見た目だけでなく、身体にとっても良い影響を与えます。
歯並びの重要性や矯正治療への関心や理解は一昔前よりあり、マウスピース矯正が浸透してから若い方を中心に気軽に矯正治療を始める方が増えました。
しかしまだまだ歯科先進国ではなく、日本人は矯正装置に対してネガティブ思考を払拭しきれていません。
矯正治療は決して恥ずかしい事ではなく、歯並びを良くし新しい自分に変わる過程なので、全員が積極的に矯正治療を行えるような文化に変わっていけばいいなと思います。
みなさんも歯の大切さを理解し、「何かあってからではなく何もならないため」に歯並びを綺麗に整えて、積極的に定期検診なども受けに行き、若い時から歯を大事にしましょう。
「目立たない矯正装置」も取り扱っていますので、歯列矯正を検討中の方や質問などありましたらお気軽にご相談ください。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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