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投稿日:2023.11.8

災害時の口腔ケア!事前に準備しておくものは?

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい地震や台風などの災害時に備えて、防災グッズを準備している方も多いと思いますが、腔ケア用品は備えていますか?
まずは飲食物、防寒対策などが優先的でお口のケアまで考えている方は少ないでしょう。

もし災害が起きて避難所生活が余儀なくされた時、1日2日ならティッシュなどで擦れば表面の汚れは取り除けます。
しかし長くなると汚れが落ちていない部分が多くなり、さらに避難所生活での疲れや精神的ストレスで唾液の分泌量が少なくなってきます。
そうなると細菌が急激に繁殖し、不潔になると口腔内のトラブルだけに留まらず全身の健康にまで影響が出てくるので、非常時こそ口腔ケアが重要です。

後回しになりやすい口腔ケアですが、特に高齢者は「命を守る」行動として歯ブラシ以外にも備えておきたい口腔ケア用品を備えておきましょう。

口腔ケアの重要性

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい災害時の避難生活が長期化した場合、口腔ケア用品の不用意で口腔内環境が良くなかったり、ライフラインの断絶で水不足になる可能性も高く、歯磨きやうがいが疎かになりやすい状態だと、口腔内の細菌が増殖し虫歯や歯周病が生じやすくなります。
さらに食生活の問題やストレスによって、口内炎口臭の原因にもなりやすいです。

特に高齢者は口腔内が清潔でなければ、繁殖した細菌により誤嚥性肺炎の罹患率が高くなることが考えられます。
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誤嚥性肺炎は本来食道へ入る食べ物や唾液を、老化や脳の後遺症によって嚥下機能が衰え、誤って気管に入ってしまうことで肺に菌が繫殖し、肺炎を発症してしまいます。
実際に阪神淡路大震災の際、誤嚥性肺炎を患い亡くなった方は震災関連死の中で最も多く1~2週間で致命的なまでに肺に入った菌が増殖します。
この震災がきっかけで口腔ケアと大きく関係していることが明らかになっているので、災害時こそ口腔ケアの重要性が求められている理由です。

そもそも日本人の死因の第3位が肺炎であり、高齢になるほど肺炎に罹患し、その多くが誤嚥性肺炎だと言われています。
災害時に限らず口腔内の清掃が行き届いておらず、清潔を保てていないと誤嚥性肺炎の危険性が高まります。
口腔内の細菌が全身の健康に影響するので、なるべく口腔内を清潔に保ち避難生活を乗り越えなければいけません。

事前に準備しておくもの

最低限、以下の物は準備しておきましょう。災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい

・歯ブラシ
・マウスウォッシュ(洗口液)
・もしくはデンタルリンス(液体歯磨き)

歯ブラシと歯磨き粉をセットにする方が多いと思いますが、災害時は水が不足する可能性が考えられるので、できるだけ水を使用せず腔ケアが行える方が望ましいです。
歯磨き粉を使用すると爽快感を得られますが、発泡作用があるのでお口の中に残りすすぎが必要になるので、十分にすすげない状況の時には使用しないようにしましょう。

その代わりにマウスウォッシュやデンタルリンスを使用すると、何もつけないで磨いて終
わるより汚れの除去率が高くなるので、歯ブラシと液体タイプのオーラルケア用品を一緒に準備してください。
そして、入れ歯がある方は周囲の目が気になり装着したままだと、細菌がものすごく増えてしまいます。
口腔内の清潔を保つために入れ歯のお手入れも大事ですので、こちらも忘れないようにしましょう。
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・入れ歯ケース
・入れ歯洗浄剤

災害時の口腔ケア

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい日常で液体タイプのオーラルケア用品を使用したことない方も多いでしょう。
マウスウォッシュとデンタルリンスの用途は異なり、誤った使い方だと本来の効果が発揮されないので、使用方法の説明をしていきます。

マウスウォッシュ(洗口液)はお口に適量含んで20~30秒すすぐだけです。
歯垢や食ベカスを洗い流してくれ、不快感を除去してくれる効果があるので、歯磨きした後に仕上げで使用すると、手軽に爽快感を得られ口腔内のトラブルや口臭を予防することができます。

デンタルリンス(液体歯磨き)は液体タイプの歯磨き粉なので、歯磨きをする前に使用します。
お口に適量含んですすいだ後に歯磨きをするか、お口に含んだまま歯磨きをすることで、十分な効果を得られます。

どちらも希釈タイプ物だと水が必要になるので、災害時の場合は原液タイプがお勧めです

水が少ない時のポイント

1.約30mlの水を用意し、まず歯ブラシを水に濡らします。
2.歯磨きを開始し、歯ブラシが徐々に汚れてきたらティッシュペーパー等で拭き取り繰り返します。
3.最後にコップの水で2~3回に分けてすすぎ、綺麗にします。

他にも備えていると清掃力が上がり、より清潔になるために役に立つます。

・ウェットティッシュ

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい歯ブラシがない場合には、ウェットティッシュを指に巻き、歯の表面をこすって歯垢を除去できます。
入れ歯の汚れもウェットティッシュで拭き取れるので、1日1回は必ず取り外し清潔にしましょう。

・デンタルフロス

歯ブラシやウェットティッシュだけでは歯と歯の間は不十分なので、デンタルフロスがあればより磨き残しを少なくできます。災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい

・歯間ブラシ

歯と歯の隙間に歯垢や食べカスが残っていると虫歯や歯茎が腫れてきたり口臭の原因にもなるので、1本あれば使いまわしできるのでトラブルを予防できます。

・キシリトールガム

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい歯ブラシや水がない最悪の場合には、キシリトールガムを噛んで汚れを除去することもできます。
よく噛むことで唾液の分泌を促します。

唾液を出すことも大事!

唾液には口腔内の汚れを洗い流す働き以外にも身体にとって良い働きがたくさんありますが、避難生活で水分が取りにくかったり、慣れない環境でストレスが出ると唾液の分泌量が少なくなってきます。
唾液が減ると口腔内が乾燥するので、細菌の増殖に繋がり虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎になりやすくなるので、予防のために唾液が出やすくなる工夫をしましょう。

1.よく噛んで食べる

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい噛むことが刺激になるので、よく噛むことで唾液の分泌が促されます。
上記で述べたキシリトールガムや歯ごたえのあるものは、良い刺激になるのでお勧めです

2.できるだけリラックスをする

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい唾液の分泌は交感神経や副交感神経によって調節されています。
サラサラ唾液を多く分泌するにはリラックスをして、副交感神経を優位にさせる必要があります。
サラサラ唾液には口腔内を綺麗にしたり、食べ物を飲み込みやすくしたり、消化吸収を促す役割があります。

反対にネバネバ唾液が分泌が多くなる時は、運動をした際や緊張やストレスを感じ、交感神経が優位な状態です。
ネバネバ唾液にも口腔内の保湿や、体内に細菌が侵入しないように守る大事な役割がありますが、ネバネバ唾液の割合が多いと口腔内の洗浄作用は薄いため、細菌が増殖し口臭の原因になります。

災害時は交感神経が優位になり自律神経のバランスが乱れやすくなりますが、できるだけリラックスして規則正しいリズムで生活を心掛けてください。

3.唾液腺マッサージ

災害 防災 口腔ケア 歯磨き うがい唾液は耳下腺・顎下腺・舌下腺の3つから分泌されていて、この3つの唾液腺を刺激すると唾液が出やすくなります。
顎の下、耳の下、頬をやさしくマッサージを行い、舌を上下・左右・右回し、左回しに動かし、唾液を出すことに意識しましょう。

まとめ

口腔内の衛生管理が健康の維持にすごく重要なことをお分かりいただけたでしょうか?

不自由な状況でもしっかり備えていれば可能な限りのケアができるので、口腔内のトラブルを防ぐことに繋がり、誤嚥性肺炎から身を守るカギとなります。
非常事態だからこそ口腔ケア用品も準備し、日ごろから清掃状況を良くして清潔を保つように意識しましょう。

歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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