投稿日:2023.5.25
矯正したのに歯並び戻った!“あと戻り”の原因とキレイな歯並びを保つ方法
こんにちは。横浜駅西口から徒歩5分、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
「昔、矯正をしたのに、また歯並びが崩れてきた」
「矯正終わったばかりなのに、すぐ元の歯並びに戻った」
このように、矯正治療後に歯並びや噛み合わせなどが元の状態に戻ることを“あと戻り”と言います。
お金と時間をかけてキレイになった歯があと戻りしてはもったいないですよね。
そこで今回は、あと戻りの主な4つの原因と、きれいな歯並びを保つ方法について解説します!
目次
矯正治療後に歯並びが戻る❝あと戻り❞の原因
あと戻りの主な原因を4つご紹介します!
保定装置(リテーナー)を使用していない
矯正治療には、歯を積極的に動かす「動的(どうてき)治療」と、治った状態を維持してあと戻りを防ぐ「静的(せいてき)治療」とがあります。
この静的治療を『保定(ほてい)』と呼び、あと戻りを防ぐための装置を「保定装置」または「リテーナー」と呼んでいます。
動的治療後、歯周組織(ししゅうそしき)が安定するまでには1年以上と時間がかかるため、保定装置をしっかり使用する必要があります。
しかし、保定装置の使用時間や期間が短かったり、保定装置に不具合がある状態のまま使用を続けていると、歯があと戻りしてしまいます。
舌癖(ぜつへき)や口呼吸などの悪習癖
歯は、唇や頬などが外側から押す力と、舌が内側から押す力の均衡が保てる位置に並びます。
舌癖(ぜつへき)や口呼吸などの悪習癖(あくしゅうへき)はこの均衡を崩すため、注意が必要です。
例えば、舌癖がある場合、舌で前歯を押すことにより出っ歯に戻りやすくなったり、口呼吸の場合は唇で外側から押す力が無くなるので、こちらもまた出っ歯に戻りやすくなってしまいます。
合わせて読む»【あなたの舌はどこにくっついてる?舌の正しいポジションってどこ!?】
»【“口呼吸”してはいけないってホント?】
»【唇を噛む癖で歯並びが悪くなる?】
矯正治療の計画に問題があった
骨格的な問題が大きく外科矯正が必要な症例を無理に歯の矯正だけで治療すると、限界をこえて歯を移動させたり、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支えている骨から歯をはみ出させて並べることになります。
このような無理な治療は安定性が良くありません。
また、無理な非抜歯治療もあと戻りの原因になります。
※非抜歯治療のメリット・デメリットについてはこちらをご覧ください。
矯正治療後の成長
動的治療が終了した後も成長が続いていた場合、特に下顎が前下方に、身長の伸びに伴い成長しますので、
下の前歯が内側に倒れながら噛み合わせを維持しようとし、結果、下の前歯にガタつきがでることがあります。
元々下顎前突(かがくぜんとつ)いわゆる受け口(反対咬合ともいう)の場合は、身長が止まるのを待ってから動的治療を終了した方が良いでしょう。
矯正治療後のキレイな歯並びを保つ方法
きれいな歯並びを保つ方法を3つご紹介します。
保定装置(リテーナー)の使用
担当医の指示に従い、保定装置を使用しましょう!当院では、動的治療期間にもよりますが、2年の終日使用と、その後は夜間使用をお願いしています。
定期検診で安定の様子をみながら、保定終了になりますが、歯は擦り減りなど、周りの環境の変化に合わせて一生動き続けるので、永久保定が理想ではあります。
また、定期検診で保定装置の不具合がないかチェックをしてもらうことも大切です。
保定装置が割れたりなどの不具合があると、歯をしっかりととめて置くことができず、あと戻りしてしまいます。
虫歯・歯周病の予防、治療
保定装置をチェックしてもらうだけでなく、虫歯や歯周病のチェックをしてもらい、健康なお口の中を保ちましょう。
大きな虫歯の放置や歯周炎によって歯並びが崩れることもあります。
MFT(口腔筋機能訓練)を行い、悪習癖(あくしゅうへき)をなくす
矯正治療前、矯正治療中からMFT(口腔筋機能訓練)を行い、保定になるまでに舌癖や口呼吸などの悪習癖(あくしゅうへき)をなくしておきましょう。
アレルギー性鼻炎やアデノイドが原因の口呼吸がある場合は、耳鼻科を受診しましょう。
また、頬づえや爪噛み、唇を噛むことも歯並びや噛み合わせを崩す原因となるので、直ちにやめましょう。
まとめ
当院には「昔、矯正をしていたが、保定装置を半年くらいで使わなくなったら、すぐ後戻りした」と相談にいらっしゃる方や、「保定装置を紛失した。」「保定装置が壊れたまま使っていた」というのが原因であと戻りしてしまった方が時々いらっしゃいます。
これらの後戻りは、保定装置に起因するものです。
キレイな歯並びを手に入れるためにつかったお金と時間を無駄にしないために、担当医の指示に従い、しっかりと保定装置を使い、定期検診を受けたり、悪習癖をなくしましょう。
「もうあと戻りしてしまった!」という方は、こちらまでご相談ください。