投稿日:2023.3.21
矯正で顎関節症は治せるの?
こんにちは。
横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんは、口を開けると顎関節から「カクカク」と音が鳴ったり、
お口が開けづらかったり、疲れるといった症状がでてくることはありませんか?
もしかするとその症状は、「顎関節症」の可能性があります。
顎関節症の原因は、顎関節自体に問題がある場合もれば、かみ合わせをはじめとする
さまざまな要因が重なり合って生じる場合があるといわれています。
かみ合わせに問題があった場合、矯正で顎関節症は治せるのか、気になるところではないでしょうか。
そこで、本日は「矯正で顎関節症は治せる?」についてお話しさせて頂きます。
顎関節とかみ合わせの関係
かみ合わせとは、上下の歯が咬みあう部分を指し、歯の咬み合う面(咬合面)はデコボコとしているため、
歯並びが乱れていると、適切な位置で咬みあうことができないことも少なくありません。
そのような状態であると、食べ物をかみ切ることが難しかったり、歯周病やむし歯になりやすくなったり、
さらには肩こりや頭痛などの原因になっていたりします。
また、かみ合わせがあわないと「顎関節症の要因になる」と、考える方も少なくありません。
かみ合わせを矯正治療で整えていけば、顎関節症も改善するのではないかと考えがちでありますが、
矯正治療で顎関節症は治せるとは言い切れません。
これは、世界を代表する医学研究期間であるアメリカ国立衛生研究所が1996年に「矯正治療が顎関節症を予防・素因・または引き起こす
きっかけになると証明できる明確なエビデンスはない」と発表し、矯正治療が原因によって顎関節症を引き起こすこともなければ、
予防にもならず、顎関節症になりやすくなるともいえないことが伺えます。
顎関節症における矯正治療の目的の見極め
当院では、顎関節症と診断された方であっても、顎関節の検査や、かみ合わせの検査の結果によっては矯正治療を実施しております。
ですのでまずは精密検査をお受けしていただくことをおすすめしております!
「歯並び・かみ合わせ」と顎関節の関係はとても複雑なものであるので、
①顎関節症の症状や考えられる原因はなにか
②矯正治療が必要な状態であるのか
③顎関節症の治療を優先するべきであるのか
といった精密な見極めが必要となります。
一ついえることは、「顎関節症の改善を目的に矯正治療を行う」のではなく、
「矯正治療を行うと顎関節症の症状も改善することがある」という考えが主体であることです。
お悩みの症状である顎関節症をどう改善していくかは、私たち歯科医師だけでなく、各専門分野との綿密な連携が必須であり、
多角的から診て「どのように治療していくのか」を定めていくことが望まれています。
当院の顎関節症をお持ちの方への矯正治療
顎関節症の原因はさまざま考えられ、近年では、機能的な原因だけではなく、ストレスなど精神的なものも、
顎関節症と深い関係を持っているのではないかと考えられています。
まずは無料カウンセリングにお越しいただき、あなたのお悩みをお聞かせ下さい。
お待ちしております♪