投稿日:2024.3.25
矯正をしたら正中がずれた!仕方のないこと?治せるの?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
正中という言葉を聞いたことはありますか?
口の正中は、歯の真ん中のことで、上下の一番目の歯と歯の間をいいます。
お顔のバランスや、歯並びは左右対称が理想的とされており、正中もきちんと揃っていることが理想的です。
ただし、人の身体は左右対称であることは少なく、顎の発達や日常生活の歩き方などでさまざまなバランスが崩れてしまう場合があります。
そこで今回は、歯列矯正をして正中がずれてきたことについて詳しくお話させていただきます。
目次
正中が揃っていることのメリットとは?
正中が揃っていると、審美的に整った印象を受けます。
また、噛み合わせのバランスも整っていることが多く、理想的な状態です。
一方、正中がずれている状態では、下顎がずれていたり、歯の大きさがアンバランスになっていたりするなど、お口の中の噛み合わせが合っていない可能性が高くなります。
噛み合わせは身体のバランスを取る上で重要で、噛み合わせが合っていないと顎関節症のリスクなどがあります。
また、お口だけでなく、口周りの筋肉が緊張することで、首こりや肩こり、頭痛などの咬合関連痛を引き起こしてしまうことも。
噛み合わせのバランスを整えることは、全身のバランスを整えることにもつながります。
正中がずれているケースとは?
矯正中に噛み合わせのバランスが変わった
矯正治療は、適切な力をかけて歯を動かすので、1ヶ月に動かせる距離が決まっていますが、矯正をスタートしたばかりの時期は、大きく歯を動かして、正しい歯並びに整えていく時期です。
この時期は見た目の変化も大きい時期ですが、噛み合わせも少しずつ変化します。
理想的な噛み合わせになる前の段階で、下顎が少しずれている場合があります。
ワイヤー矯正の場合、1ヶ月程度で調整をするので、少しずつ歯並びや噛み合わせのバランスを整えていきますが、すぐに理想的な噛み合わせになるわけではありません。
無理に歯を動かすと、歯に負担がかかってしまい、歯の周りの組織が炎症を起こす場合もあるので、適切な力で少しずつ動かします。
一時的に今まで噛んでいたところと違う場所で噛んでいる感じがすることもありますが、矯正治療では、想定の範囲のことです。
最終的には理想的な噛み合わせや正中になるように、段階的に歯を動かしていきます。
対応策
一時的な正中のずれは問題がないことが多いですが、調整の際に歯科医師に確認しましょう。
一部が強く当たって痛い、噛む時に負担になる場合には、対処が必要なので、すぐに相談してください。
噛み合わせの負担を減らすために、奥歯の噛み合わせを合わせる「バイトアップ」をすることがあります。
この方法を行うことで、一部が強く当たることを防ぎます。
顔の真ん中と歯の正中がずれている
顔の真ん中は、鼻の下のくぼみの「人中」を基準にすることが多くなります。
歯の正中は、上下で正しく合っていても、この人中と合っていないとバランスが気になる場合があります。
歯の矯正は、歯並びのバランスを整えることも大切ですが、横顔の口元のラインやお顔の正中と合わせて顔と口元のバランスがきれいになっていることも大切です。
矯正をスタートする段階で、上の正中がずれている場合には、そのずれを解消するためにある程度スペースが必要です。
そのため、スペースを確保するために、抜歯が検討されることがあります。
矯正用の歯を動かすスペースが少ない場合には、正中を揃えることが難しくなります。
限られたスペース内で歯を動かすため、難易度が高く、矯正用のねじ(矯正用インプラント)を使用して動かすこともあります。
矯正治療の治療過程で、歯を並べるスペースが少なくなっている時にまだ正中が合っていない場合は、一度歯科医師に相談しましょう。
対応策
お顔の正中と歯の正中がずれて気になっている旨を伝えましょう。
基本的にお顔のバランスもトータルで改善していくことが多いですが、口元とお顔のバランスまでみられていないケースも考えられます。
早い段階で気になる点を伝えることで、今どのような治療をしていて今度どうなっていくかの見通しのお話もさせていただきます。
矯正中は、その段階でお口の中も変化していくので、疑問や不安なことはお気軽にご相談ください。
生まれつき歯が少ない場合
生まれつき歯が少ない方は、上下で歯のバランスが違います。
歯の生え方には個人差があるので、左右全て1本ずつ欠損しているケースは、めずらしく、どこか1本だけ少ないというケースが多いようです。
上下3本を抜歯して、バランスを整える方法もありますが、抜歯をせずにそのまま矯正をするケースもあります。
これは、矯正の噛み合わせで「スリーインサイザー(下顎側切歯)」として存在しています。
上下の噛み合わせのバランスを整える必要があるのですが、抜歯が必要とないと判断された場合には、正中を合わせることは難しくなります。
対応策
この場合、治療計画通りに進んでいることが多いので治療を進めましょう。
気になる場合には、歯科医師に相談してみましょう。
正中が合いにくい原因とは?
・顔がゆがんでいる
歯を支えている土台の部分の顎がゆがんでいると、正中が合わないことがあります。
顎のゆがみは遺伝的な要素もありますが、日常生活で頻繁に頬杖をついている、偏った方ばかりで食べるなどの習慣が積み重なって少しずつゆがみにつながってしまうことがあります。
これらは、歯並びが悪くなる悪習癖で、矯正中は「後戻り」の原因にもなり、治療計画通りに進まないこともあります。
これらの「くせ」は、すぐに改善しましょう。
・歯の大きさが違う
歯の大きさにも個性があり、左右非対称になります。
お口だけでなく、身体のパーツでは手や耳なども左右で大きさが違うと思います。
同様に歯に左右同じではないので、そのバランスが大きく違うと正中が合いにくい場合があります。
矯正治療の場合には、歯並びを整えるスペースを作って歯を動かすので、正中も考慮した治療ができますが、歯の大きさのアンバランスは歯並びの乱れにもつながりやすくなります。
・後戻り
矯正で順調に歯が動いていても、後戻りをするケースがあります。
多くは先ほどお話した悪習癖ですが、調整の期間が長く開いてしまった、マウスピースの装着時間が短かったなど、治療計画とは違う力のかかり方をした場合、後戻りをすることがあります。
そうすると、歯の中心である正中がずれてしまうこともあるでしょう。
矯正治療中は、調整までの期間が何か月も開いてしまうと、力のかかり方が予想とは違うケースがあります。
どうしても通院ができない場合には、その旨を伝えて対処できるようにしましょう。
まとめ
人の身体は左右対称ではないので、正中が合っていないことも少なくありません。
ただし、顔のバランスも左右対称が美しいとされているので、矯正治療は歯並び、噛み合わせはもちろん、顔のバランスも考慮した治療を進めていきます。
その中で、歯を動かす過程で一時的に噛み合わせのバランスが変わったり、正中がずれたりする場合があります。
その後の経過で理想的な位置に落ち着くことが多いですが、気になった時には、一度クリニックで相談しましょう。
矯正は、むし歯治療とは異なり、一定期間通院が必要な治療です。
不安なことや気になることをそのままにせず、解決しながら治療を進めていきましょう。
当院では、患者さまとのコミュニュケーションに力を入れており、よりよい治療法で矯正が進むように努めています。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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