投稿日:2023.3.31
矯正中の知覚過敏について
矯正中は知覚過敏になりやすい傾向にあります
虫歯ではないのに、冷たいもので歯がしみる!矯正始めたらしみるようになった!
最近はだいぶ暖かくなり、冷たい飲み物を飲む機会が増えて来てそう感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は知覚過敏が生じる原因を紹介します!
目次
まず、知覚過敏とは何か?
どうして歯がしみちゃうの?
見えている歯の白い部分は、通常エナメル質という硬い素材で覆われています。
そのエナメル質の下は象牙質、その下に歯髄(神経)という構造になっています。
歯ぐきに隠れている根っこ部分には、硬いエナメル質は無く
歯の根っこの表面はエナメル質よりずっと弱くて薄く柔らかいセメント質で被われています。
歯はエナメル質のおかげで、物が触れたり温度刺激でしみることはありません。
ですが、エナメル質がすり減ったり歯ぐきが下がると、刺激が内部の神経に伝達されやすくなり、しみると感じるのです。
~なぜ矯正治療で知覚過敏になるのか~
①矯正治療で歯を動かすことにより起きる!
矯正治療で歯を動かすことにより、一時的に歯と歯ぐきの間にほんの少しですが、すき間ができます。
そのすき間から、象牙質に刺激が起こり知覚過敏として痛みが起こることがあります。
また、矯正をスタートして装置つけて間もない時期は歯が動く量が多い為、通常時よりも感じやすくなっています
↓
動く量が少なくなって行ったり、矯正治療が終了すると、すき間は徐々になくなっていきますので
それによって痛みも軽減されていくことがほとんどです!
自然に落ち着くことが多いですが、あまりにもしみる痛みが強ければお薬を塗ることも出来ます!当院で使用してるしみ止めのお薬の写真
②矯正装置の周りに磨き残しがあることにより起きる!
矯正装置の周りに磨き残しがずっと残ってしまうと
汚れの中の酸の影響で歯の表面のエナメル質が溶けて刺激を感じやすくなったりします!
ですが!がむしゃらに磨いたらいいという訳でもありません!
逆に歯みがきを頑張りすぎてつい力が入りすぎると、歯ぐきが下がってしまったり
歯ブラシの圧が強すぎてエナメル質を削ってしまうとそれも知覚過敏の原因となります
では!どうしたらいいのか??
ブラッシング圧と毛先の当たる位置をしっかりとご自身で把握することが大切になります!
矯正中は磨きづらい為、虫歯のリスクもあがるので
磨き方をマスターすると虫歯と知覚過敏の両方の予防になり一石二鳥ですね!
こちらは当院でおすすめしてる
Pgrip(矯正用)です!
毛先が装置周り、ワイヤー下に入りやすく磨きやすい歯ブラシです!
矯正中に知覚過敏で歯がしみたりしたら
我慢しないで、一度相談してみてくださいね!