投稿日:2023.11.13
矯正治療と親知らずの関係|必ず抜かなきゃダメ?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
「矯正治療は親知らずがあるとできないの?」と疑問に感じたことはありませんか?
矯正治療と親知らずには深い関係があり、事前に抜くよう伝えられるケースが多い傾向にあります。
こちらのページでは、親知らずが矯正治療に与える影響や、親知らずを抜かずに矯正治療ができるケース、診断に必要な検査などを分かりやすくまとめました。親知らずの抜歯をすすめられて困っている方や矯正治療を検討中の方は、ぜひご参考ください。
目次
親知らずがあることで矯正治療にどう影響する?
結論から申し上げると、親知らずを残したままでは矯正治療が計画どおりにすすまない可能性が高くなります。
具体的にどのような影響があるのかを以下でくわしくみていきましょう。
奥歯が手前に押されやすい
まだ生えきっていない親知らずや斜めに生えている親知らずがあると、奥歯が手前に押されるため、歯並びを整えてもまた崩れる可能性があります。
親知らずが生えきっている状態かどうかはレントゲン検査で調べないと正確には分かりません。
とくに手前の歯にひっかかって今以上に生えてこないケースは押す力が強いため、注意が必要です。
親知らずの状態が気になる方はレントゲン検査で確認することをおすすめします。
奥歯が虫歯になりやすい
親知らずが斜めに生えていると、手前の歯との間に汚れがたまりやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
かみ合わせ面に歯ブラシの毛先を当てるには角度をつけて歯ブラシを入れる必要がありますが、お口が小さい方や開きにくい方には難易度が高く、そうでない方でもしっかり磨けているケースは決して多くはありません。
矯正中は装置がつくことで通常よりもお手入れが難しくなるため、虫歯予防として親知らずの抜歯をご提案しています。
トラブルがおこると治療を中断することになる
歯と歯の間の虫歯はどちらか片方だけが虫歯であるケースは稀で、多くの場合両方の歯に問題がみられます。
親知らずでも同じで、虫歯が手前の歯に広がっている可能性は高めです。
歯列の一番奥にある親知らずはほかの歯よりも治療がしにくく、虫歯の再発リスクも高いため抜歯をご提案することがほとんどですが、手前の歯は残すべき大切な歯です。
必要があれば矯正治療を中断して虫歯治療を優先します。
歯ぐきが腫れて強い痛みをともなう
免疫力が低下したり体調不良、睡眠不足などがあると、親知らずの周辺の歯ぐきが腫れることがあります。
強い痛みをともないやすく、発熱がおこるケースも少なくありません。
その結果、大切な予定や仕事に支障をきたす方もいます。
矯正治療中は歯の周りの組織が敏感になっており、通常よりも強い痛みを感じやすい傾向にあるためとくに注意が必要です。
腫れを繰り返しているケースでは、負担が大きくならないようできるだけ早めの抜歯をご提案しています。
奥歯を後ろに下げてスペースを作れない
矯正治療では、奥歯を後ろに下げてスペースを作る方法があります。
主にマウスピース矯正で行われる方法ですが、親知らずが残っているとできないため、歯と歯の間を削ったり、ほかの歯を抜歯したりする可能性が高くなります。
ほかの歯を抜歯する場合は、マウスピース矯正単体での治療が難しくなり、一時的にワイヤー矯正との併用が必要です。
親知らずを抜かずに矯正治療ができるケース
「矯正治療をするときは、親知らずを抜かなければいけない」と感じてる方も多いと思いますが、親知らずを抜かずに治療がすすめられるケースもあります。
自分の親知らずの状態にあてはまるかをチェックしてみましょう。
親知らずが生えきっていて押される心配がない
親知らずが生えきっていて手前の歯を押す心配があまりない場合は、親知らずを抜かずに矯正治療を開始することもあります。
しかし、お手入れがしっかりできていない場合は、今後のことを考えて抜歯をすすめることも少なくありません。
また、噛み合う歯がない場合は、親知らずのかみ合わせの位置が高くなってくるため、生えきっていてお手入れができていても抜歯をご提案することがあります。
奥歯を後ろに下げる必要がない
奥歯を後ろに下げる必要のない症例(すきっ歯や、ほかの歯を抜く予定がある場合)などは、歯列のバランスを保つために親知らずをあえて残す場合があります。
反対に歯が並ぶスペースが不足しているケースでは、親知らずを抜いてスペースを作る可能性が高めです。
治療法によっても最適な方法が異なりますので、まずは歯科医院へご相談ください。
親知らずの抜歯の有無を判断するために必要な検査
親知らずを抜くかどうかを決めるには目視のみの診断では難しく、レントゲンや型取りなど複数の検査が必要です。
以下では矯正治療を始める前提の検査をご紹介しますが、親知らずの抜歯のみであれば型取りは不要という歯科医院も多くあります。
確かな検査内容を事前に把握しておきたい方は、歯科医院へ直接ご確認ください。
視診・打診などの基本的な検査
親知らずに虫歯があるかどうかを直接見たり、軽く叩いたり、風をかけたりして調べます。
手前の歯との間にフロスを通すと「歯と歯の間の虫歯」の有無を調べることができ、ひっかかりがあったり、フロスが切れたりする場合は虫歯がある可能性が高めです。
虫歯がなくても磨き残しが多い場合や、親知らず周辺の歯ぐきが定期的に腫れる場合は、抜歯をご提案します。
印象採得(型取り)
お口のなかの状態を模型にすることで細部まで確認でき、全体の歯並びはもちろん親知らずが生えかけの場合は今後の生え方の予想もできます。
基本的に矯正治療の前の検査で行うもので、親知らずの抜歯だけであれば型取りはしないケースがほとんどです。
レントゲン検査
パノラマやセファロというレントゲン検査で親知らずの角度やほかの歯とのズレ、抜歯をするときのリスクを確認できます。
親知らずが下歯槽神経(下顎内にある大きな神経)に近い場合は、環境が整っている大学病院などをご紹介しますので、安心して抜歯が可能です。
親知らずを抜くベストなタイミングは?
親知らずを抜くタイミングは矯正治療前が多いですが、矯正治療の途中で親知らずが生えてきた場合は、矯正治療を中断して親知らずの抜歯をお願いすることもあります。
歯科医院によっては矯正治療後に親知らずを抜歯するところもあるため、お口の状況や歯科医院のやり方によってベストなタイミングが異なることを覚えておきましょう。
親知らずを抜歯すると後戻りは自然に治るのか
矯正治療後に親知らずが完全に生えてきて歯並びが崩れた場合は、親知らずを抜いてもきれいな歯並びには戻りません。
一度動いた歯はほかの歯を抜歯しても自然に戻ることはなく、再度矯正治療を行う必要があります。
費用や時間が余計にかかるリスクを減らしたい方には、治療前に抜いておくことをおすすめします。
親知らずを抜くべきか迷ったら当院までご相談を
矯正治療をするときは、基本的に親知らずを事前に抜いてもらうケースが多いですが、十分なスペースがある場合や、すき間が多い場合はあえて残すケースもあります。
お手入れ状況や虫歯の有無によっても診断が異なりますので、気になった方はぜひ検査をご検討ください。
当院では、親知らずの抜歯が矯正治療にいい影響をもたらす場合にのみご提案しております。
事前に親知らずを抜くメリットや抜いた後の治療を始めるタイミングなどもしっかりご説明しますので、納得して治療にすすめるでしょう。
歯並びが気になり始めた方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
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