投稿日:2024.7.22
後戻りしてしまった後の再矯正について
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
矯正治療でキレイに整えた歯が移動してしまってズレてしまうことを「後戻り」といいます。
表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正など、どのような矯正方法で治療をしても後戻りをしてしまう可能性があります。
では、後戻りをしてしまった歯並びを再度矯正するにはどうしたらよいのでしょう?
今回は、歯並びの再矯正や後戻りをしてしまう原因などについて詳しくご説明していきます。
矯正治療後、後戻りしてしまって困っていた方にとってご参考になるかと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
矯正治療したのに歯が後戻りしちゃうのはなぜ?
せっかく矯正治療が完了して歯並びがキレイに整っても、歯は元の位置に戻ろうとする働きがあり移動してしまいます。
この現象を「後戻り」といいますが、これには原因があります。
ここでは後戻りの原因をご説明していきます。
リテーナーの装着時間が不十分
矯正治療で歯の移動が終わり歯並びをキレイ整えた後には「保定期間(ほていきかん)」といって、歯の移動を防ぐためにマウスピースの装着やワイヤーを歯に固定させて保定します。
マウスピースは自分で取り外しが可能なため、食事の際には取って食事を摂ることになります。
また、マウスピースを清潔に保つためにも自分で洗浄が必要になります。
しかし、取り外した後にそのまま装着を忘れてしまうと歯の移動がおきてしまい、後戻りの原因へとつながります。
後戻りの原因になるクセがある
歯並びを悪くしてしまうよくない習慣のことを態癖(たいへき)といいます。
口呼吸や頬杖、うつ伏せ寝や舌を突き出すクセなど歯並びを悪くしてしまう原因はたくさんあります。
どの態癖も強い力ではないと思われてしまいがちですが、弱い力であっても継続的に歯に力が加わることによって、このような態癖が頻発してしまうと歯並びは徐々に動いてしまい後戻りへとつながっていきます。
上下の噛み合わせのバランスがよくない
上下どちらか一方の歯並びの矯正治療をした場合や、矯正治療後に正しい位置での噛み合わせができていないと一部の歯のみにばかり負担がかかってしまい、正常な力が歯に伝わらず歯は移動してしまいます。
正しい噛み合わせがとれていないことも力のアンバランスへとつながり後戻りの原因をつくることになります。
矯正治療後の後戻りを防ぐためにできることは?
矯正治療が終わったとしても、保定期間中の装置をきちんと使わないと後戻りをして歯が移動してしまいます。
ここでは、後戻りを防ぎキレイな歯並びを維持するための注意点についてお話していきます。
リテーナーの装着ルールを守る
矯正で歯並びの移動が終わっても矯正治療が完了したわけではありません。
矯正後には保定期間といってキレイに並べた歯を定着させるための期間に入ります。
ここで使う装置は、歯に固定するワイヤータイプか着脱可能なマウスピースタイプのリテーナーになります。
特に自分で着脱が可能なマウスピースタイプは食事や歯磨きの際には外すことになるので、そのままつけ忘れてしまったり紛失してしまうケースも多いので注意が必要です。
1日20時間以上の装着で歯を定着させて歯の後戻りを防ぎます。
保定期間終了まできちんとリテーナーを装着するように装着時間を守りましょう。
歯並びを悪くするクセに注意する
矯正治療後には歯並びを悪くしてしまうよくないクセにも注意が必要です。
特に歯並びが崩れてしまった原因がこのクセによるものだった方は、改善をすることで後戻りのリスクを減らすことができるでしょう。
歯並びに悪影響を与えるクセを下記に上げましたので当てはまる方は意識して治すことをおすすめします!
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 爪や鉛筆を噛む
- 指をしゃぶる
- 唇を巻き込むようにして噛む
- 舌を前に出して歯を押す
- 頬杖をつく
- 口呼吸
- 片側の歯ばかりを使って噛む(効き手のように効き噛みがある)
- 猫背の姿勢
- うつ伏せで寝る
このように歯並びを悪くしてしまうクセは多く、日常生活の中で習慣化されてしまっている方もたくさんいらっしゃいます。
歯並びをキレイに整えたとしても悪いクセが残っているままでは歯は後戻りを起こしてしまうでしょう。
まずは、自分のクセに気づき頻発しないようクセが出る回数や継続時間を減らす努力から初めてみるのが最初にできるステップになります。
定期的に歯のクリーニングを受ける
矯正治療後も定期的に歯のメンテナンスでクリーニングを受けることで、むし歯や歯周病を防ぐことができます。
歯周病は歯を支えている骨を溶かすので、歯周病にかかってしまうと骨が溶けるのと一緒に歯も傾き歯並びが崩れてしまいます。
これではせっかく矯正治療で歯並びを整えた意味がありません。
お口の中の環境を清潔に保っておくこともキレイな歯並びを維持することに関係があります。
自分の判断で通院を中止しない
矯正治療は保定期間が終わるまでになりますが、歯を固定する保定期間中の通院は治療期間と違ってモチベーションを維持することが難しく、継続していた通院をやめてしまう方もいらっしゃいます。
自己判断での通院をやめてしまうと、後戻りの可能性だけではなく正しい噛み合わせが取れていない場合、顎にも負担が過度にかかり顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こしてしまうこともリスクにもなります。
歯並びだけのトラブルでは済まない可能性もあるので、自己判断で通院をやめてしまうことがないようにしましょう。
再度矯正治療をするためにはどうしたらいいの?
後戻りで歯並びがズレてしまった場合にはどうしたらよいのでしょう?
このような際には再度矯正治療をすることで、後戻りしてしまった歯並びを整え直すことができます。
治療は一般的な歯並びのズレを治す矯正治療方法と一緒です!
ワイヤー矯正
一般的な矯正治療で、ブラケット装置にワイヤーを通して歯の移動を行う方法です。
後戻りで歯並びがズレてしまった場合にも、ワイヤー矯正で再治療することができます。
少しの後戻りであれば、最初の矯正治療のように長期間になることはありません。
どのくらいの後戻りかにもよりますが2〜3ヶ月でキレイに整えなおすことができます。
マウスピース矯正
ワイヤーが目立つのが気になるのであれば、やはりマウスピースで再治療する方が審美的にはよいでしょう。
後戻りの状態にもよりますが、ワイヤー矯正と同じく数ヶ月でズレをキレイに整え治すことができます。
後戻りの再矯正治療はどのくらい歯並びがズレてしまっているかによって治療期間が変わります。
治療方法は後戻りの状態によって選択するのがいいでしょう!
まずはどのくらいズレてしまっているのか矯正医に診てもらいましょう。
その際に再治療の方法や矯正治療期間、治療費用に関しても相談してみましょう。
また、後戻りを防ぐためには先にご説明した歯並びに悪影響を与えるクセを改善させることも大切です!
後戻りで2度目の矯正を考えている方もいる
矯正治療が終了した後の歯は、まだ歯の根元周りの骨が安定していないので動きやすい状態になっています。
不安定なままにしておくと後戻りの原因になってしまうため、保定するための装置を使い歯の移動を防ぎます。
しかし、保定がうまくされず歯の定着につながらないと後戻りをしてしまうことがあります。
このように矯正治療で歯並びがキレイに整った方も、後戻りを起こしたことによって2回目の矯正治療を考えている方もいらっしゃいます。
「矯正治療をしたのに、歯並びがズレてきた・・」「歯の間の隙間が空いてきた・・」など、一度矯正治療が完了した方でも後戻りが起こることもあります。
後戻りが気になっている方は、2度目の矯正治療も可能ですのでカウンセリングを受けてみましょう!
最後に
歯並びが気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。
矯正専門のカウンセラーが詳しくお話させていただきます。
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※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。