投稿日:2024.2.2
受け口なのは顎の発達障害のせい?原因と治療法について解説
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
歯並びが気になり、矯正や歯並びについて調べていると、色々な症状が出てくると思います。
自分の歯並びはこれに当てはまるのかな?と思いながら、次にはどんな治療が必要なんだろうと調べ進めていくことが多いと思います。
そんな中で、なんで今の歯並びになったのか、原因を探ることは難しかったしますよね。
矯正治療をしていなくても、綺麗な歯並びの人はいる中で、なんで自分の歯並びは悪くなったんだろうと思ったことはないでしょうか?
歯並びが悪くなる原因は人によって様々です。
この歯並びなのは、これが原因とはっきりと決まっているわけではなく、色々な要因が組み合わさっていることが多いです。
そんな中でも今回は、受け口になる原因や、顎の発達障害との関係があるのかどうかを解説していきます。
目次
1,受け口ってどんな状態の歯並び?
受け口とは、上下のかみ合わせが逆になり、下顎が上顎よりも前に出ている状態のことです。
正しい咬合(かみ合わせ)は、上の歯が下の歯よりも前に出ているのですが、受け口の場合は、下の歯が上の歯よりも前に出ていることになります。
「反対咬合」または「下顎前突」とも呼ばれます。
受け口の状態もひとつではなく、歯の傾きが原因の場合と、骨の位置が原因の場合があります。
- 歯槽性反対咬合
歯並びが原因の場合に見られるのは、上の歯が内側に傾斜していたり、下の歯が唇側に倒れていたりすることによって、かみ合わせが反対になっている状態です。
- 歯槽性反対咬合
骨の位置が原因の場合、上の顎の未発達や、下の顎が過成長していることによって、かみ合わせが反対になります。
受け口の見た目の特徴
受け口は、歯並びだけでなく、顔の輪郭にも影響を与える可能性があります。
- 面長
受け口の場合、下顎が前方に突き出るため、顔全体が面長に見えます。これは、下顎の過成長による受け口の場合に特によく見られる特徴です。
- 下顎角(かがくかく)が大きくなる
下顎の骨格が変化するため、下顎角が大きくなります。
下顎角とは、下顎の骨の左右の角のことで、いわゆる、「えら」のことです。
受け口の場合、この下顎角が大きく突き出るように見えることがあります。
- 下唇が上唇よりも前に出ている
下の歯が上の歯よりも前に出ているため、下唇が上唇よりも前に出ているように見えます。
- 口が開きやすい
下顎が前方に突き出るため、口が閉じにくい傾向があります。
そのため、口が開いていることが多いように見えます。
- 口角が下がる
受け口の場合、下顎が前方に突き出るため、口を閉じたときに口角が下がる傾向があります。
これらの特徴は、受け口の程度によって差があります。また、受け口の原因によっても、特徴は異なります。
2,受け口になる考えられる原因
なぜ反対咬合になるのかどうかは、遺伝的要因と環境的要因の両方の原因が考えられます。
- 遺伝的要因(骨格的なもの)
両親のどちらかが、骨格が原因の受け口の場合、その子供に遺伝することが多いです。
- 環境的要因(後天的なもの)
悪習癖(幼少期の指しゃぶり、舌を嚙む癖、口呼吸など)があると、歯の傾きが起きやすく、歯並びに悪い影響を与えます。
受け口が原因で起こるトラブル
- 見た目
見た目をコンプレックスに感じ、精神的な面でも悩みを抱えてしまうこともあります。
- 咀嚼機能の低下
上と下の歯がかみ合わないので、前歯で食べ物をかみ切ることが難しくなります。
また、食べ物を飲み込むことも難しくなることがあります。
- 言語発達の遅れ
受け口の場合、舌が口の中で十分に動かせなくなることがあります。
そのため、発音が悪くなったり、言葉の発達が遅れたりすることがあります。
- 顎関節への負担
かみ合わせが悪いと、顎へ過度な負担がかかり、顎関節症になりやすくなります。
- 歯への負担
かみ合わせのバランスが悪いと、一部の歯へ負担が大きくなり、それらの歯の寿命が縮まることになります。
3,顎の発達障害で受け口になるの?
顎の発達障害とは、上顎の骨の成長不足や、下顎が過度に成長してしまうことです。
顎の発達障害の一種である下顎前突は、受け口の最も一般的な原因の一つであり、
下顎前突とは、下顎が過成長して、上顎よりも突き出ている状態のことです。
このことから、顎の発達障害と受け口には密接な関係があることがわかります。
4,受け口になることは防げるの?
遺伝的要因の場合、顎の成長を完全にコントロールすることは難しいですが、
例えば乳児期から幼少期にかけては環境的要因を改善するために、できること、気を付けられることがいくつかあります。
指しゃぶりや舌を噛むなどの悪い癖を早期に止めること
指しゃぶりや舌を噛む癖などは、出来るだけ早く止めさせることで、歯並びが悪くなる後天的な要素を取り除くことができます。
早期に発見して、必要があれば早めに治療を開始すること
子どものうちに受け口の治療を受けることの重要性には、以下のようなものが挙げられます。
治療期間が短くて済む
子どもの顎は成長途中であり、骨が柔らかいため、歯を動かしやすいという特徴があります。
そのため、子どものうちに治療を始めることで、治療期間を短縮することができます。
抜歯の可能性が減る
大人の場合は、歯並びを整えるスペースを確保するために、抜歯が必要になるケースがあります。
しかし、子どもの場合は、顎の成長を促すことで、将来的に抜歯をせずに治療を進めることができます。
悪い癖を直せる
子どもの受け口の原因のひとつは、指しゃぶりや口呼吸などの悪い癖です。
子どものうちに矯正治療を行うことで、これらの悪い癖を直すきっかけを作ることができます。
顎関節症の予防につながる
受け口の場合、下顎が前方に突き出すため、顎関節に負担がかかりやすくなります。
そのため、受け口の治療を行うことで、顎関節症の予防につながる可能性があります。
見た目や機能性を改善できる
受け口の場合、歯並びだけでなく、顔の輪郭にも影響を与える可能性があります。
子どものうちに矯正治療を行うことで、見た目や機能性を改善することができます。
具体的には、以下のメリットが挙げられます。
- 顔の輪郭が整う
受け口の場合、下顎が前方に突き出すため、顔が面長に見えたり、下顎角が大きくなったりすることがあります。
子どものうちに矯正治療を行うことで、これらの見た目の問題を改善することができます。
- 食事がしやすくなる
受け口の場合、上下の歯がかみ合わないため、食事がしにくいことがあります。
子どものうちに矯正治療を行うことで、食事のしやすさを改善することができます。
- 発音がしやすくなる
受け口の場合、発音がうまくできなくなることがあります。
子どものうちに矯正治療を行うことで、発音を改善することができます。
- 自信を持てるようになる
受け口は、見た目の問題や食事のしにくさなど、さまざまな悩みの原因となる可能性があります。
子どものうちに矯正治療を行うことで、これらの悩みを解消し、自信を持てるようになることができます。
子どもの受け口の治療は、乳歯が生えそろった3歳頃から始めるのが一般的です。
ただし、原因や程度によっては、治療の時期や方法が異なるため、早めに歯科医院を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。
5,大人になってから治療するには?
受け口の治療法は、症状の程度や年齢によって異なりますが、成人の場合は大きく分けて歯列矯正と外科矯正の2つがあります。
- 歯列矯正
歯列矯正は、歯の位置を移動させて、正しい咬合を実現する方法です。
ワイヤー矯正や、マウスピース矯正などがあります。
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≫自分に合った矯正治療とは?~ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い~
- 外科矯正
外科矯正は、歯列矯正のみでは改善することが困難な場合に、歯列矯正と外科手術を併せて行う治療法です。
手術により、顎の骨を切除したり、移動したりして正しい位置に変えます。
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≫受け口は歯科矯正のみじゃ治らない?
≫受け口の「骨切り」施術方法は保険適応される?
外科手術が必要な場合もあります
外科矯正をするとなると、顎の骨を切ったり削ったりと本格的な外科手術が必要となります。
渋谷矯正歯科グループでは、その手術を行ってはおりませんが、提携の医療機関の協力のもと手術を行い、
術後の矯正治療はこちらで行うといった形で、外科矯正(サージェリーファースト*)の治療を行っております。
※サージェリーファースト
手術を先に行い、顎の位置を決め、その後に歯列矯正をするという方法。
サージェリーファーストは、従来の外科矯正に比べて治療期間を短縮することができ、気になる外見を先に改善することができるというメリットがあります。
受け口の原因を知って、自分にあった治療法を選択しましょう
受け口と言っても、矯正のみで治療可能な場合や、手術が必要な場合など、症状は人それぞれです。
見た目が気になる、かむことや食べることが困難で困っているなど、悩み自体も患者様によって異なります。
受け口だから、必ずこの治療をしますと決まっているわけではないので、ぜひ一度カウンセリング・精密検査を受けていただき、必要な治療を提案させてください。
受け口を治したいけど、外科矯正が必要かどうかわからない、そもそも矯正治療はどんなものなのか話を聞いてみたいという方は、
ぜひ横浜駅前歯科・矯正歯科の無料カウンセリングへお越しください。
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