投稿日:2024.11.29
矯正は目立たない時代へ!当院の使用している装置について解説します
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分、矯正専門歯科の横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます☆
矯正治療を検討されている方にとって矯正装置の選び方は非常に重要ですよね。
見た目や快適性、治療期間など装置によって得られるメリットは異なってきます。
「矯正治療は気になるけど、装置が目立つのはちょっと抵抗がある…」「痛みや不快感が少ない治療方法を選びたい」と感じる方も多いでしょう。
特に成人の患者さんは仕事やプライベートでの見た目が気になり、矯正に踏み出せないことが少なくありません。
しかし、最近では技術の進歩により「目立たない表側矯正」が登場し、従来の矯正では、金属製のブラケットやワイヤーが一般的でしたが、目立たない表側矯正では、歯のトーンに合ったブラケットや白いワイヤーを選択することで、矯正の効果はそのままに治療中も自然な見た目を維持しながら治療を進めることができるようになりました。
今回のブログでは、目立たない表側矯正装置として当院が使用しているブラケット「クリッピーC」について詳しく解説し、矯正装置を選ぶ際のポイントや注意点を紹介していきます。
目次
1.矯正装置の種類と「目立たない装置」の魅力
矯正装置は大きく分けて「表側矯正」「裏側矯正」「マウスピース型矯正」の3つの種類に分けられます。それぞれに特徴があり、患者さまのニーズやライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。その中でも「目立たない矯正装置」は社会人や学生など見た目を重要視したい方にとても人気が高い選択肢となっています。
表側矯正の一般的な特徴
「矯正治療」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、この表側矯正ではないでしょうか?
表側矯正は、矯正治療の中では歴史の長い矯正方法で、歯の表面にブラケットとワイヤーを付けることで矯正を行っていきます。
金属のブラケットやワイヤーが目立つことから矯正を敬遠する方も多いですが、表側にあることでブラケットやワイヤーの装着が簡単なことが特徴です。
また、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正とも異なり、費用面や矯正装置をつけても発音や滑舌に影響が少ないことが患者様にとっての負担が軽く、比較的手軽に始めやすい矯正方法となっています。
目立たない矯正装置の登場
従来の金属製のブラケットに代わり、近年では当院でも使用しているクリッピーCのような「透明なセラミックブラケット」が登場しました。
これにより装置が目立たず、治療中でも自然な見た目を保てるようになりました。透明な素材や洗練されたデザインは、審美性を重要視する現代の患者さまにとって理想的な選択肢となっています。自然に馴染むため、日常生活においても気にならず治療が進められるのが魅力です。
2.クリッピーCの特徴
(1)透明なセラミックブラケット
クリッピーCのブラケットは透明なセラミック素材で作られており、歯の色に馴染む色合いを持っているため、目立たず自然見えます。セラミックは変色しにくい素材なので、プラスチック製のブラケットと比べて着色汚れの心配が少ないのも特徴です。
また、セラミックは耐久性が高く矯正治療をスムーズに進めるための強度を維持してくれます。
(2)セルフライゲーション機能
従来の矯正装置では、ブラケットとワイヤーを結紮線(細い金属線)やゴムで固定することが一般的でしたが、クリッピーCはセルフライゲーション機能を採用しています。ブラケット自体についている開閉式のシャッター状の「ふた」がワイヤーを留めているため、ワイヤーとブラケットの間に少しのゆとりができます。このゆとりがワイヤーとブラケットの摩擦抵抗を少なくし、歯への負担と、歯を動かす障害が軽減されます。その結果、少ない力でもスムーズに歯を動かすことができ、治療期間の短縮や矯正治療中の痛みが軽減されます。
ブラケットとワイヤーを結紮線(細い金属線)で固定 |
(3)設計の柔軟性
一般的な歯列矯正の範囲を超えて、複雑な歯並びや顎の問題にも対応できる設計です。軽度から中度の歯列不正に加え、前歯の突出や叢生など、さまざまな症例に対応が可能で柔軟な治療計画が立てられます。これにより多くの患者さまに適した治療を提供することができます。
3.クリッピーCのメリット
(1)見た目の自然さ
透明で目立ちにくいため、治療中でも見た目を気にすることなく日常生活を送ることができます。特に人前で話す機会が多い方や接客業の患者さまにとって、見た目の心配はなくなり、自信をもって過ごせることができるのは最大のメリットです。
(2)治療期間の短縮
セルフライゲーション機能により、ブラケットとワイヤーの摩擦が減少し、歯を動かす効率が向上します。そのため忙しいライフスタイルを持つ方にとっては、従来のブラケットよりも治療期間を短縮することができ、短縮された期間は大きなメリットとなるはずです。
(3)口腔内のお手入れのしやすさ
結紮線やゴムを使わないため、食べ物が詰まりにくくなっています。矯正中はどうしても歯磨きが難しくなってしまいますが、クリッピーCはその形状から食べかすが残りにくく、清掃がしやすいため衛生的にも優れており、歯肉炎のリスクを抑えることができます。
(4)毎回の治療が素早く終われる
開閉が簡単なクリップを採用したことによって、ブラケットのふたの開閉が非常に楽になりました。ワイヤーの交換や調整を素早く行うことができるため、毎回の治療も早い時間で終えることができます。
4.クリッピーCのデメリット
(1)費用が高額なる可能性がある
クリッピーCはセラミックブラケットを採用し、見た目に配慮した設計やセルフライゲーション機能を備えているため、従来の金属製のブラケットや他の矯正装置に比べて費用が高くなる傾向があります。特に矯正治療全体の予算を考慮している方にとっては費用面がハードルになってしまう場合があります。
(2)完全に目立たないわけではない
従来の金属製ブラケットよりもセラミックのため目立ちにくいですが、ワイヤーを留めるふたの部分は金属製であり、白色系の金属(ロジウム)でコーティングされているため、歯に馴染み目立ちにくくはなっていますが、完全に装置が見えなくなるわけではありません。ホワイトワイヤーを使用していない場合や照明など光の当たり度合いによっては、ブラケットが目立ってしまうことがあります。
そのため、「完全に見えない矯正」を希望する方には、「裏側矯正」や「マウスピース矯正」のほうが適している場合もあります。
また、ホワイトワイヤーを用いることでさらに目立ちにくい表側矯正を行うことができます。
ホワイトワイヤーを選択する上で気になるのは、どのようなメリットとデメリットがあるのかだと思います。
次にホワイトワイヤーのメリット・デメリットを下記に簡単にまとめてみました。
5.ホワイトワイヤーのメリット
(1)矯正装置全体がさらに目立たなくなる
セラミックブラケットと組み合わせることで、歯の色味に近いトーンとなり、従来の銀色のワイヤーに比べてかなり目立ちにくくなります。
装置全体の審美性が向上し、見た目を最優先に考える方に適した選択肢です。
(2)心理的負担の軽減
矯正装置が目立たなくなることで、治療中の心理的な負担が軽減されます。
社会人や学生、接客業などで人目を気にする機会が多い患者さまにとって、治療の抵抗感を減らすことができます。
銀色のステンレススチールワイヤー 上下:角ワイヤー (上下:0.016×0.022を使用) |
ホワイトステンレススチールワイヤー 上下:角ワイヤー (上:0.016×0.022,下:0.017×0.025を使用) |
6.ホワイトワイヤーのデメリット
(1)コーティングの剥がれ
当院が使用しているホワイトワイヤーは一般的な矯正治療で使用する銀色のワイヤーの表面にポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂で白くコーティングしたものと、クリッピーCのふたの素材でも使われている白色系の金属(ロジウム)でコーティングしたものを使用しています。
PEN樹脂でコーティングされたワイヤーは歯磨きの刺激によってコーティングが少しずつ剥げてしまい、所々銀色のワイヤーが露出してしまうことがあります。
一方でロジウムコーティングは非常に丈夫で簡単には剝がれません。
しかし治療の段階によって使用するホワイトワイヤーが異なってくるため、PEN樹脂コーティングのホワイトワイヤーを使用した場合は塗装の剥がれに注意が必要です。
(2)摩擦が増える可能性がある
ワイヤーの表面が金属ではなく、コーティングされているため、ブラケット内の滑りが悪くなることがあります。
これにより、歯の移動がスムーズに進みにくい場合もあるため、治療期間が長引いてしまう可能性があります。
(3)銀色のワイヤーに比べて費用が高い
ホワイトワイヤーは特別な加工がされているため、通常の銀色のワイヤーよりも費用が高くなることが一般的です。
矯正治療全体のコストが上がってしまう点は注意が必要です。
ホワイトワイヤーに関して詳しくはこちらのブログをご覧ください☆彡
まとめ
当院が使用しているクリッピーCは、歯に馴染むセラミック素材とセルフライゲーション機能を搭載した、審美性を機能性を兼ね備えた矯正装置です。
目立ちにくいデザインながら歯の移動をスムーズに進められる点が、多くの患者さまに支持されています。
ブラケットによる審美性の高さはもちろん、治療期間の短縮やワイヤー交換時の負担軽減といった実用性も魅力です。
特に接客業や人前に立つ仕事をしている方にとって、矯正装置が目立たないことは大きなメリットとなります。
一方で費用面の負担などデメリットもあります。また完全に装置が見えなくなるわけではないため、治療前に自分自身の希望や優先順位を明確にしておくことが重要です。
最終的な選択は患者さま一人一人のライフスタイルや治療の目的よって異なります。分からないことは、カウンセリングや治療計画を立てた時など歯科医師・スタッフと十分に話し合い、自分に合った治療方法を選ぶことで、より満足のいく矯正治療を進められるでしょう。不安を解消してからスタートいたしますのでご安心くださいね。
歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください♪
★矯正治療は横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
≫無料矯正カウンセリングのご予約はこちら☆
★横浜駅前歯科・矯正歯科のInstagramでは、
様々な症例や歯科に関する情報を投稿しています!是非フォローお願いします★