投稿日:2024.8.16
矯正歯科を選ぶポイント「認定医」とは?専門医・指導医との違い、認定医の探し方は?
こんにちは。横浜駅から徒歩3分 横浜駅前歯科・矯正歯科 歯科衛生士の浦木です。
矯正歯科を選ぶとき、みなさんは何を重要視していますか?
通いやすさ、費用、設備、歯科医師やスタッフの人柄など、矯正歯科を選ぶポイントはたくさんあると思います。
そのなかでも、歯科医師の技術・知識・経験は、もっとも重要視するべきポイントのひとつではないでしょうか。
そこで今回は、矯正医の認定資格である「認定医」とは何か、臨床指導医(旧専門医)、指導医との違いや、認定医の探し方、矯正歯科を選ぶポイントについて解説します。
目次
認定医とは?
矯正医の認定医制度を設けている矯正歯科学会のなかで、矯正医に最も認知されている『日本矯正歯科学会』の認定医制度について解説します。
認定医・臨床指導医(旧専門医)・指導医の違い
日本矯正歯科学会(JOS:Japanese Orthodontic Society)は、矯正治療に関して適切かつ十分な学識と経験がある歯科医師を、認定医・臨床指導医(旧専門医)・指導医として認定しています。
認定医・臨床指導医(旧専門医)・指導医の資格を取得するには、それぞれ条件があります。
「認定医」に必要な条件は?
日本矯正歯科学会(JOS)は、矯正歯科医療に関し適切な学識、技術、経験を有する者を「認定医」としています。
「認定医」の資格を取得するには、以下1~6の条件を全て満たすことが必要です。
- 歯科医師免許取得後、5年以上の日本矯正歯科学会会員である
- 学会指定研修機関における矯正歯科基本研修修了後、その期間を含めて5 年以 上にわたる矯正歯科臨床研修を修了した者。または、同等の学識、技術、経験を有すると判断された者
- 学会が認めた刊行物に矯正歯科臨床に関する論文を発表した者。
- 学会倫理規程を遵守する者。
- 審査に合格し、登録した者。
- 認定医は、5年ごとに認定の更新をおこなわなければならない
「臨床指導医(旧専門医)」に必要な条件は?
日本矯正歯科学会(JOS)は、矯正歯科領域における診断、治療および術後管理に関し、高い医療技能と経験ならび に専門知識を有し、他診療領域の歯科医師または医師らとの協力関係にあって適切な指示を与える能力を有する者を「臨床指導医」としています。
「臨床指導医(旧専門医)」の資格を取得するには、以下1~6の条件を全て満たすことが必要です。
- 学会認定医資格を有し、7 年以上継続して学会会員である。
- 学会が認めた刊行物または学会が認めた学術集会において、矯正歯科臨床に関する報告を発表した者。
- 学会倫理規定を遵守する者。
- 臨床指導医委員会の審査に合格・登録した者
- 臨床指導医は5 年ごとの更新手続きが必要である。更新は、3 症例(3 回目以降 は、1 症例)を学会の認めた学術集会において報告し、審査に合格しなければならない。
「指導医」に必要な条件は?
矯正歯科の研修医を指導監督する教官資格として「指導医」という資格があります。
指導医になるには、大学の矯正歯科において3年以上の教育指導歴が必要です。
しかしながら、指導医の条件に治療の技術の高さは問われていません。
まぎらわしい“専門医”
一般的に“矯正歯科の専門医”というと、“矯正治療だけをおこなう歯科医師“のことをいいます。
専門医=臨床指導医(旧専門医)ではありません。
日本矯正歯科学会(JOS)の認定医の探し方
日本矯正歯科学会の認定医・臨床指導医(旧専門医)・指導医は、学会ホームページから検索することができます。
認定医・臨床指導医(旧専門医)・指導医の検索はこちらから≫≫≫https://www.jos.gr.jp/roster
認定医制度がある矯正歯科学会は?
認定医制度がある日本矯正歯科学会以外の主な矯正歯科学会をご紹介します。
日本の矯正歯科学会
日本成人矯正歯科学会(JAAO:Japan Association of Adult Orthodontics)
日本成人矯正歯科学会(JAAO)における認定医制度は、成人矯正歯科医療の高水準な維持と向上をはかり、最適な医療を提供することを目的としてつくられました。
成人の矯正治療は成長発育期での治療に加え、学際的かつ包括的な医学知識、ならびに医療技術が必要となる場合が多く、それらの学識、経験ならびに倫理観がそなわっていると認められた歯科医師を「認定医」としています。
日本舌側矯正歯科学会(JLOA:Japan Lingual Orhodontic Association)
日本舌側矯正歯科学会(JLOA)における認定医制度は、舌側矯正(裏側矯正)の高度な水準の維持と向上をはかり、社会に適切な医療を提供することを目的としてつくられました。
この目的を達成するために、舌側矯正(裏側矯正)に関し、適切かつ十分な学識、経験および技術を有する歯科医師を認定医としています。
世界の矯正歯科学会
ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO:European Society of Lingual Orthodontics)
ヨーロッパ矯正歯科学会(ESLO)は、舌側矯正歯科学会としてはもっとも古く権威のある学会で、矯正歯科医に広く認知されています。
世界舌側矯正歯科学会(WSLO:World Society of Lingual Orthodontics)
ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO)の上位組織で、全世界の舌側矯正のさらなる進歩をはかり、つくられました。
矯正歯科の選び方
通いやすさ
矯正治療は、通常、月に1度ほど来院していただく必要があります。
それ以外にも、装置が外れたり、ワイヤーが折れるなどのトラブルがあった場合などは、早めに診てもらう必要がでてきます。
学校や職場、自宅から通いやすい矯正歯科を選ぶのも、通院の負担が軽くなるのでおすすめです。
また、進学や就職、転勤などで矯正治療中に引越す可能性がある方は、全国展開しているクリニックですと、転院がスムーズにおこなえるでしょう。
常勤の矯正医がいるか、予約をとりやすいか
一般歯科で矯正治療をする場合、週に1回や1ヶ月に1~2回だけ非常勤の矯正医が出勤して矯正治療をおこなうということがあります。
そうすると予約が集中して、希望の日時に予約がとりづらかったり、トラブルが起こったときにすぐに対応してもらえないということもおこります。
一方、矯正専門のクリニックや大学病院は、矯正医が常勤のため、急なトラブルがあったときでも比較的早めに対応してもらえるでしょう。
矯正医やスタッフの人柄・雰囲気
矯正治療は年単位の治療ですので、矯正医と歯科衛生士、受付スタッフとは長い付き合いになります。
矯正医やスタッフの人柄・雰囲気は、クリニックのSNSや口コミ、第三者機関による患者様アンケートなどで、あらかじめ、ある程度確認することができます。
また、初診相談やコンサルテーションのときには、親身になって話をきいてくれるかなども、重要なチェックポイントです。
矯正治療は痛みや装置が外れるなどのトラブルが起こりやすいので、相談しやすく親身になってくれる矯正医がいる矯正歯科を選びましょう。
精密検査でセファログラムとCTを撮影するか

セファログラム(頭部X線規格写真)
矯正専門歯科のほとんどのクリニックでは、精密検査の項目にセファログラム(頭部X線規格写真)の撮影があります。
セファログラムを撮影することにより、頭に対する顎の大きさや位置、上下の顎の位置関係や顎と歯の位置関係などを測定・分析できます。
しかし一般歯科では、精密検査の項目にセファログラム撮影が含まれていないこともあります。
セファログラムの撮影をしなくても矯正治療は開始できますが、診断の正確性は欠けてしまいます。

CT画像
さらには歯の根や顎の骨、歯槽骨(しそうこつ)といって歯を支えている骨の状態などを立体的かつ詳細に確認することができる歯科用CTを撮影しているクリニックですと、より専門性の高い矯正治療を行うことができるでしょう。
当院では、セファログラムに加えてCTも撮影し、より精密な分析・診断をおこなっています。
認定医や臨床指導医がいるか
矯正歯科学会の認定医や臨床指導医がいることは、適切な治療を提供できるという一つの目安になります。
クリニックのホームページで矯正医の所属学会や認定医資格を確認することができます。
渋谷矯正歯科グループの認定医
全国に11院展開する当法人「渋谷矯正歯科グループ」の認定医をご紹介します。

2024年6月29日 ヨーロッパ舌側矯正歯科学会大会長Asif Chatoo先生と渋谷矯正歯科グループの認定医
【渋谷矯正歯科グループ総院長】 東海林 貴大(しょうじ たかひろ)
- 日本矯正歯科学会(JOS) 臨床指導医
- 日本成人矯正歯科学会(JAAO) 認定医 臨床指導医
- 日本舌側矯正歯科学会(JLOA) 認定医
- ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO) 認定医 専門医
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
【仙台キュア矯正歯科】 院長 中目 広樹(なかのめ ひろき)
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
【池袋駅前歯科・矯正歯科】 院長 穴澤 藍(あなざわ あい)
- ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO) 認定医
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
【横浜駅前歯科・矯正歯科】 院長 山崎 純司(やまざき じゅんじ)
- ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO) 認定医
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
【横浜駅前歯科・矯正歯科】 非常勤矯正医 永田 愛(ながた あい)
- ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO) 認定医
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
【難波矯正歯科】 院長 春田 暁子(はるた あきこ)
- ヨーロッパ舌側矯正歯科学会(ESLO) 認定医
【博多矯正歯科KITTE博多院】 院長 香田 恭子(こうだ きょうこ)
- 世界舌側矯正歯科学会(WSLO) active member(認定医)
まとめ
保険が効かない矯正治療。
気軽に始めることができないからこそ、矯正歯科選びは慎重になりますよね。
そのようなとき、歯科医院を選ぶポイントのひとつとなるのが、認定医がいるかどうか。
“認定医がいる矯正歯科”というだけで、安心感があると思います。
しかし、認定医や臨床指導医ではない歯科医師が、技術や知識が不足しているとは限りません。
認定医や臨床指導医ではなくても、高い技術と、豊富な知識・経験があり、レベルの高い治療をする矯正医はいます。
認定医や臨床指導医の資格の有無は、目安程度に考えてみるとよいでしょう。
本記事がみなさんの矯正歯科選びの参考になれば幸いです。