投稿日:2024.5.27
矯正治療で歯ぐきが下がってきた気がする!これは治せる?
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます☆
「歯茎が痩せ細った」と感じている方はいませんか?
歯茎は年齢を重ねるとともに痩せることがあります。
また、矯正治療が原因で歯茎が下がることもあるのです。
矯正治療で歯並びがよくなっても歯茎が下がってしまうと、見た目が気になってしまいますよね。
ここでは、矯正治療で歯茎が下がる原因と対策についてお話しします。
目次
歯茎が下がる「歯肉退縮」とは
歯肉退縮とは、
- 歯を支えている歯茎が痩せる
- 歯茎がなくなり歯根が露出する
- 歯が長くなったように見える
- 歯と歯の間にすき間ができる
といった状態をあらわします。
歯茎が下がると歯と歯の間と歯茎の境目に、三角形の隙間ができます。
すき間が黒く見えることから「ブラックトライアングル」とよばれていて、食べものがはさまりやすくなるだけでなく、見た目のお悩みにつながる恐れがあるのです。
歯茎が下がる原因は一つではありません。
- 加齢
- 歯周病
- 遺伝
- 歯ぎしり
- 過度な歯磨き
- お口の中の衛生状態
などによって歯茎へ負担がかかり、歯茎が下がると考えられています。
さらに、矯正治療が原因で歯茎が下がることもあるのです。
矯正治療で歯肉が退縮する理由
歯列矯正によって歯茎が退縮すると聞いて驚いた方もいらっしゃるでしょう。
矯正治療を受けた方全員が、歯茎が下がるわけではなく、お口の状態や歯並び、年齢などによって歯肉退縮が起こりやすくなります。
矯正治療によって歯茎が下がる理由についてご説明します。
・歯の移動
歯列が凸凹している叢生状態の歯並びでは、歯が重なって生えているため、歯と歯の間のすき間はほとんど見えません。
ですが、矯正治療によって歯列を整えると、歯と歯のすき間が広がり、「ブラックトライアングル」が目立つようになることがあります。
また、前歯を抜歯して歯列矯正治療を行う場合は、歯を抜いたことで並べる歯の数が少なくなり、すき間が大きくなるため 「ブラックトライアングル」ができやすいとされています。
ほかにも、歯の重なりが解消されたことで、歯茎のだぶつきが解消されて歯茎が下がったように見えることもあるのです。
・加齢
私たちの骨は、絶えず吸収と再生を繰り返しています。
矯正治療では、そのシステムを利用して動かしたい方向に負荷をかけることで骨の吸収と形成を促し、少しずつ歯を動かします。
吸収された骨は、ある程度は再生されますが、年齢を重ねるとともにコラーゲンの生成が少なくなり新しい骨が作られにくくなるのです。
骨の再生が思うようにいかないことで、骨を覆っている歯茎も下がってしまいます。
・歯周病
歯周病とは細菌による感染症の一つです。
歯周病菌によって歯茎に炎症が起こり、重症化すると歯を支えている骨を溶かします。
骨とともに歯茎も痩せ細り、歯肉退縮が起こるのです。
矯正装置を装着している間は、治療前のように歯を磨けないことからお口の中の衛生状態が悪化し、むし歯や歯周病にかかるリスクも高まります。
それに伴って、歯茎が痩せ細る可能性も高くなるのです。
・過剰なブラッシング
歯を磨く際に強い力でゴシゴシと磨いたり、硬い歯ブラシを使用したりすると歯茎が傷ついて下がってしまうことがあります。
ワイヤーを使った矯正をしている間は、歯に装置がついていることで汚れが溜まりやすいことから、つい過剰に磨いてしまう傾向にありますので、適切な磨き方を身につけましょう。
・不衛生な口内環境
マウスピース矯正では歯磨きの際はマウスピース型矯正装置を取り外すので、治療前と同じように歯を磨くことができます。
食事の後は歯を磨いてお口の中を清潔な状態にしてからマウスピース型矯正装置を装着していただくのが基本です。
歯磨きが不十分な状態でマウスピース型矯正装置を装着したり、マウスピース型矯正装置を付けたまま食事をしたりするとむし歯や歯周病にかかりやすくなり、歯肉退縮のリスクが高まります。
・過度な矯正力
矯正治療では適度な力をかけ続けて、少しずつ歯を動かします。
歯にかける力が強すぎると、歯根が吸収されてしまいます。
その結果、歯が短くなるだけでなく、歯茎に炎症が起こるのです。
歯肉退縮のリスク
歯茎が下がると、さまざまなリスクを伴います。
まず、歯肉が退縮することで、歯が長くなったように見えて、見た目のお悩みやコンプレックスにつながる恐れがあるのです。
また、歯茎が下がることで歯の根がむき出しになります。
歯茎に隠れている根元の部分は硬いエナメル質で覆われていないため刺激に弱く、虫歯や歯周病にかかりやすい部分です。
ほかにも、冷たいものや熱いものを口にするとしみる「知覚過敏」が起こりやすくなります。
歯茎が下がってきたと感じたら
歯茎が下がると自然に元に戻ることはほとんどありません。
歯科医院にご相談いただくとともに、歯肉退縮を予防するために、次のことを心がけてください。
適切な歯磨きを身につける
毎日のセルフケアの質を高めて、お口を清潔な状態に保ちましょう。
歯ブラシ1本だけでケアするのではなく、デンタルフロス・歯間ブラシ・洗口液の併用がおすすめです。
歯の表面に着いた歯垢(プラーク)を取り除くことで、歯茎の炎症が起こりにくくなります。
強い力で磨くのではなく、1本1本を丁寧に磨くようにしてください。
また、硬い歯ブラシを使っている場合も歯肉退縮の原因になることがありますので、「ふつう」もしくは「やわらかめ」の歯ブラシを使いましょう。
栄養バランスに気を付ける
健康な歯茎をつくるためには、食事も重要です。
歯茎はコラーゲン繊維からできています。
コラーゲンを形成する「タンパク質」と「ビタミンC」を積極的に摂りましょう。
コラーゲン繊維の再生を促す役割がある「ビタミンC」は、
・レモン
・キウイフルーツ
・かき
などに多く含まれています。
ほかにも、粘膜の健康を維持する「ビタミンB群」や、細胞を劣化させないように守る「ビタミンE」も積極的に摂りたい栄養素です。
血流をよくする
血流が改善されると、免疫機能が高まり、むし歯や歯周病にかかりにくくなります。
・適度に運動する
・湯船にゆっくりとつかる
といった習慣を身につけると新陳代謝が高まり血流が改善します。
喫煙は血流を低下させる恐れがありますので、禁煙に努めましょう。
歯肉退縮の治療
歯肉退縮は、歯茎の再生処置によって改善されます。
歯肉移植
上顎から歯肉を切り取り、歯茎が下がっている部分に上皮組織ごと移植して縫合します。
歯周組織再生療法
歯周病によって破壊された歯槽骨を再生させて、骨の量を増やす治療方法です。
エムドゲインやリグロスといった薬剤を塗布して、骨や歯周組織の再生を促します。
ヒアルロン酸治療
歯茎が下がった部分にヒアルロン酸を注入して、歯茎をふっくらさせる治療法です。
歯と歯の間とにできた歯肉のすき間を埋めて、歯肉を引き締める効果が期待できます。
歯並びのご相談は「横浜駅前歯科・矯正歯科」まで
当院では、治療を行う前に起こり得るリスクについても必ずご説明します。
歯茎が下がっている場合は、まずは原因を特定します。
原因が判明すれば原因を取り除き、歯茎の状態を改善する治療をご提案しますので、まずはご相談ください。
「横浜駅西口」から徒歩3分と駅から近く、平日夜間・土曜も診療しています。
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