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投稿日:2024.12.3

矯正を始めたけど全然痛くない…本当に歯は動いているの?

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!

矯正 痛くない矯正治療は、装置をつけた時や調整をしたタイミングで痛みが出る場合があります。
歯並びの症状や痛みに対する感じ方などで程度は異なります。
症状がない方は、本当に歯が動いているの?と不安になることもあるのではないでしょうか?

ただし痛みには個人差があり、きちんと歯が動いていても痛みが出ない場合があります。
また、強すぎる力より、弱い力の方が効率的に歯を動かすことができることも。

そこで今回は矯正で痛みがないけれど、歯は本当に動いているかについてお話させていただきます。

矯正で痛みが出るタイミングとは?

歯が動いている時

歯は、歯茎の中で歯槽骨という骨に支えられています。
矯正治療では、動かしたい方向に矯正力を加えます。
そうすると、圧迫された方は骨が吸収して、反対側ではスペースができて歯が移動できます。

この過程をくり返すことで、歯を徐々に動かせます。
ただし、この骨が吸収する時に痛みの原因物質が出るため、痛みを感じることがあります

特に、矯正装置をつけたばかりの時や調整したばかりの時に痛みが出やすいでしょう。
矯正の種類や痛みの感じ方は個人差があるため、必ず痛みが出るわけではありません。

また、矯正前の歯並びによって、痛みの程度は異なります。
軽度の歯並びの不正の場合、歯を動かす距離が少ないと痛みが出にくい傾向になります。

矯正装置が粘膜に当たっている時

矯正 痛くないワイヤー矯正は、歯の表面にブラケット装置が粘膜に当たると痛みが出る場合があります
特に、粘膜側に傾斜していたり、歯並びの不正が強かったりする部分は粘膜に当たりやすい傾向になります。

矯正装置が粘膜に当たって痛い場合は、「矯正用ワックス」を装置につけることで、粘膜に当たるのを防げます。
また、裏側矯正は装置が裏側につくため、頬などの粘膜に当たりにくくなります。

マウスピース型矯正も口にぴったり合ったマウスピースを作製するため、装置が原因で痛みが出にくくなります。

咀嚼した時

歯が動いている時は、歯を支えている歯周組織が変化しており、食事の際に噛むと力がかかります。
何もしていない時は痛みが出なくても、咀嚼した時に痛みが出る場合もあります。

特に、装置をつけた時や調整をしたばかりの時は痛みが出やすいでしょう。
そのため、痛みを感じそうな時期は、強く噛まない食事がおすすめです。

パスタやうどんなどの麺類やおじやなども良いでしょう。
強く噛む硬い食品は負担になりやすいため、調整後2~3日は控えると良いですね。

感じ方は個人差があるため、痛みが無い方は通常通り食事していただいて問題ありません

痛みを感じる期間

調整した時の痛みは、矯正治療の調整を行って、2~3日程度がピークです。
徐々に落ち着いてくることが多いでしょう。

装置が当たった痛みは、その原因を改善しないと痛みが緩和しないため、矯正用ワックスをつけたり、ワイヤーが出ていたりする場合は歯科医院を受診しましょう。

矯正中に歯が動く距離

1ヶ月に矯正治療で歯を動かすことができる距離は、0.5~1ミリ程度です。
これ以上動かそうとすると、歯を支えている骨に負担がかかってしまいます。
そのため、身体に負担のかからないペースで動かすことが重要なため、矯正でかけられる力は決まっています。

弱い力でも歯が動く?

強い力は歯が動きそうなイメージがあるかもしれませんが、弱い力の方が歯は動きやすい特徴があります。
これは、歯の動く仕組みの時に歯にスペースをつくるための「破骨細胞」が関係しています。

この破骨細胞は弱い力の方が活発に働きます。
強い力をかけると、硝子様変性物質ができて貧血を起こしているため、破骨細胞がスペースを作るのに時間がかかってしまいます。

さらに、強い力は痛みが出やすいだけでなく、根が吸収するリスクも増えてしまいます。
そのため、適切な力で動かすことが重要です。

弱い力で動かすセルフライゲーションブラケット

矯正 痛くないワイヤー矯正にはいくつかブラケットの種類がありますが、ブラケットにシャッターがついている「セルフライゲーションブラケット」があります。
一般的なワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを細い固定用のワイヤーや小さな固定用ゴムで固定します。

ブラケットとワイヤーに強く押しつけられてしまうため、摩擦が起きてしまいます。
この摩擦が歯を動かす時に大きなデメリットになります。

そのため、摩擦より大きな力で歯を動かす必要があるため、歯に痛みが出たり、動きにくかったりします。

一方、セルフライゲーションブラケットは、ワイヤーをシャッターの中に入れるだけで固定はしません。
そのため、ブラケットとワイヤーの間はすき間ができて、摩擦が生じにくくなります。

矯正にかかる矯正力を弱くするだけでなく、摩擦が少なく効率的に歯動かすことができるため、治療期間も20~30%程度減らすことができます。
このように、弱い力で効率良く歯を動かすことも可能です。

痛みも軽減して、歯根吸収のリスクも減らせるため、患者さまに負担が軽くなります。

当院の裏側矯正は、基本的にセルフライゲーションブラケットを採用していますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

痛みを軽減しやすい矯正

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正は、口にぴったり合ったマウスピースを作製して、段階的に形の違うマウスピースに交換しながら歯を動かす方法です。
口にぴったり合ったマウスピースを使用するため、粘膜に当たりにくく、口内炎になることが少ないです。

また、透明で薄いマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくいと特徴があります。
そして、取り外しができるため、食事や歯磨きの時に矯正前と同様に過ごせます。

ただし、自己管理が必要な矯正方法で、1日20~22時間の装着が必要なため、食事や歯磨きの時間以外はマウスピースを装着します。

食事の後、外している時間が長いと決められた装着時間を守ることができず、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
さらに、外している時間が長くなってしまうとマウスピースが合わなくなってしまうことも。

マウスピース型矯正は、1度のスキャンで多くのマウスピースを作製するため、新しいマウスピースを作り直さなければいけない場合もあります。
一般的にマウスピースは、3週間~1ヶ月程度期間がかかるため、治療期間が延びてしまう可能性があります。

まとめ

矯正治療をスタートすると、装置をつけ始めたタイミングや調整の時に一時的に痛みや違和感を覚えることがあります。
また、装置が当たった時や咀嚼した時にも痛みが出る場合がありますが、必ず痛みが出るわけではありません。

矯正は強い力で歯を動かせばいいわけではないため、弱い力の方がスムーズに歯が動く場合もあります。
痛みがないから、歯が動いていないのではと心配になる必要はありません。

ワイヤー矯正の場合には、1ヶ月に1度程度、マウスピース型矯正の場合は1~3ヶ月に1度程度の通院が必要なため、気になる方は確認してみましょう。
毎日口の中を見ていると、目が慣れていきますが1ヶ月で0.5~1mm程度の変化があるはずです。

痛みがなくても、弱い力で効率的に歯が動いていることが多く、心配な場合はいつでもご相談ください。
矯正治療は、多くの方が始めて行う治療のため、疑問や不安もあると思います。

当院は患者様に寄り添って、矯正治療を進めていくように努めていますので、お声掛けください。

歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください。

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※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

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