投稿日:2024.11.6
歯列矯正をするとほうれい線ができるって本当?原因と対処法とは
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます!
歯の矯正をしたいと考えた時、みなさんが最も期待する結果とはどのようなものがあるでしょうか。
まずいちばん多いのが見た目を綺麗に整えたいという理由だと思います。
歯科医院で働く私たちでももっとここを綺麗にしたいという欲望はあり、自然な感情だと思います。
ただ、その欲望をかき消すかのように歯列矯正によってほうれい線が出来たり、老け顔になってしまったという情報が出ているのも事実です。
それが本当のことであれば歯列矯正に迷いが出ても仕方ないことだと思います。
今回はそんな不安を打ち消すお話をさせていただきたいと思います。
目次
①歯列矯正でほうれい線ができるのは本当?
歯列矯正で歯並びが綺麗になったのに、ほうれい線ができてしまったり老け顔になったという声を時々耳にします。
結論から言ってしまえばこの情報はあながち間違いではなく、実際にほうれい線が目立つようになることはあります。
ただ、反対にほうれい線が薄く目立たなくなるという意見もあります。
そもそもほうれい線とはどのようなものかご存じでしょうか?
多くの方が歳をとるとできてしまうシワだと思っているのではないでしょうか。
本当のところほうれい線はシワではなく筋肉の境界線のことをいい、生まれたての赤ちゃんにも存在します。
では、なぜこのほうれい線が歯列矯正によって目立つようになったと感じてしまうのかご説明していきます。
歯列矯正を行う方の症例は受け口や叢生、出っ歯など人によってさまざまです。
これらの治療を行う際、歯を動かすスペース不足のために抜歯を行う場合があり、歯を抜いたことで唇に緩みがでてほうれい線が目立つようになったと訴える方がいます。
そのほか出っ歯の歯列矯正を行った方も同様に、突出した歯並びを奥に引っ込めたことで唇に余裕が出来てほうれい線が目立つようになったと感じるようです。
また、歯列矯正中は装置の違和感や歯が移動することで通常とは違う負担がかかります。
そのため、普段の食事や会話が上手く出来なかったり無意識に口元に気を使いがちです。
その結果、自然と口周りの筋肉量が減ったことで治療後に老け顔になったと感じてしまうのではないかとされています。
では反対に、ほうれい線が薄くなったと感じる場合についてです。
驚くことに出っ歯の治療をしたらほうれい線が目立たなくなったという声も聞かれるのです。
前歯が突出していたことで口と頬との境界線(ほうれい線)が深く目立ってしまっていたが、歯列矯正したことで口と頬との突出差が減って目立たなくなったことが理由であると考えられます。
このように、同じ出っ歯の治療でもほうれい線が目立つこともあれば改善したという意見もあります。
そのため、歯列矯正によってほうれい線が作られる訳ではなく、さまざまな条件が重なってどちらの状況にもなると言えるのです。
②ほうれい線の原因はいくつかある
歯並びによるもの
歯科の観点からいうと、出っ歯の人はほうれい線が目立ちやすくも目立ちにくくもなることは先ほどご説明しました。
出っ歯だけに限らず受け口や開口など、歯並びに何かしらの問題を抱えている人はその人自身の口元に癖があります。
歯並びや噛み合わせが悪い状態で食事を繰り返すことは顎の関節にも負担がかかり、歪みにつながります。
顎のズレは鼻や目、唇などの歪みにもつながります。そうなればほうれい線を含む顔のたるみやシワにも影響がでてくるのです。
表情筋の衰え
年齢と共に全身の筋肉が衰えてくるように、顔の筋肉も弱くなってきます。
それに加えて肌内部のコラーゲンなど、ハリや弾力の元となる繊維も減少してくるためほうれい線や皮膚のたるみの原因となります。
肌の乾燥
肌が乾燥しているとハリや弾力を失ってシワができやすくなり、ほうれい線も目立ちやすくなります。
冬の寒い時期に手の甲や唇が乾燥していると、シワやひび割れが目立って痛々しい状態になることがあると思います。
ほうれい線も同じで肌の乾燥は大敵になるため、潤いを保つためのケアが必要になります。
喫煙・紫外線
タバコに含まれるニコチンやタールは肌の新陳代謝を下げ老化を促進させます。
そのため、肌の水分量が減ることで乾燥が進みシワやほうれい線につながります。
また、紫外線を過度に浴びることで肌の奥にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌のハリを失ってしまうことになります。
③歯列矯正によってほうれい線を目立たせないためには
ほうれい線ができる原因がわかれば、それらを阻止することで目立たなくすることは可能です。
誰もが必ず迎える老化を止めることは出来ませんが、努力次第で遅らせることはできます。
MFT(口腔筋機能療法)
口腔筋機能療法とは、食べたり飲んだり話したりするときの舌や唇の位置を正常な状態に改善していくための方法になります。
指しゃぶりや舌癖などにより歯並びが悪くなったり、開咬と言って上下の前歯が噛み合わず隙間が出来てしまっている状態の時は舌や唇の使い方が正常ではないことが原因とされています。
そのため、それらの筋肉を鍛えることで正常な使い方に改善していくのが口腔筋機能療法です。
悪い癖をなおさなければ歯列矯正が完了した後も再び元の悪い歯並びに後戻りしてしまうのです。
そのため治療と合わせてこの口腔筋機能療法を行うことがあります。
この方法には鍛えたい場所に応じて方法がいくつかあり、主に舌を正しく使えるようにしたり、唇に筋力をつけるなどの目的があります。
もしも歯列矯正によってほうれい線が目立ってしまったと感じる方は、個人の状態に合わせて指導してくれますので気になる方は専門医に聞いてみるようにしましょう。
舌回し
ほうれい線の予防や解消に舌回しも有効です。
方法はとても簡単で、唇を閉じた状態で歯茎の外側をぐるっと1周触っていきます。
最初は右回り左回りを10回ずつを目安にやってみてください。
ほうれい線の他に唾液分泌促進や咀嚼力向上、顔全体のシワ予防や脳の活性化などとても多くのことに効果が期待されています。
表情筋のトレーニング
表情筋とは顔の表情をつくる時に使われる筋肉で、30種類以上あります。
また、普段の生活をしているだけでは表情筋の30%しか使っていないとされています。
そのため、意識して使わないと年齢と共にどんどん衰えていきます。
いちばん簡単なのは硬いものを意識して食べるという方法です。
咬む回数を増やすことで口周りの筋肉を効率よく鍛えることができます。
また、意識して口角をあげることも効果的です。
時間をとって運動の時間をとれない場合は、普段から意識して笑顔でいることで効率よく表情筋を鍛えていきましょう。
さらに、表情筋と深い関係にあるのが僧帽筋です。首から背中にかけてストレッチやマッサージをすることで顔のたるみを予防してほうれい線の目立ちにくくすることもできます。
バランスよく咬む
多くの方が左右どちらか咬みやすい位置があり、無意識に食事をしているといつも同じ方で咬んでいると思います。
ただ、片方ばかりで咬むことを続けていると顔のバランスが崩れてほうれい線の原因になります。
時々意識して自分にとって咬みにくい方で咬むなどバランスを保つようにするといいでしょう。
まとめ
今回のテーマである歯列矯正によってほうれい線ができるのか?ということの結論としては、ほうれい線は歯列矯正によって作られる訳ではないということです。
ほうれい線は誰もがもつ境界線であり、年齢や生活習慣、噛み合わせのバランスによって目立ちやすくも目立ちにくくもなります。
また、歯列矯正によって目立ってしまうという意見は専門医によって考え方が違い無関係であるという人もいます。
それを踏まえていえば、歯並びを整えることとほうれい線のこととは分けた上で歯列矯正の治療を考えていただけたらと思います。
歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください。
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