投稿日:2024.11.15
矯正中の歯磨きガイド!より効果的な方法と注意点について
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は私、歯科衛生士の内山がブログを担当いたします。
矯正治療をしていると、口腔内には装置がついているため、食べかすがより付きやすくなり、なおかつ歯磨きがとてもしづらくなります。
しっかりと歯磨きをしないと、口腔内は不潔となり、むし歯・歯周病になるリスクが高くなるため、毎日のご自宅でのセルフケアがとても大切です。
今回は、ワイヤー矯正中の歯や装置の周りに付いた汚れを綺麗にするための補助器具や、マウスピース型矯正装置のお手入れの方法などについてお話します。
さらには、効率よく汚れを落とすための順番やコツも解説していきます!
目次
矯正中の歯磨きはなぜ重要??
むし歯になると治療期間が延びる
矯正治療中に、むし歯になってしまった場合、1度装置を全て外して治療をおこなわなければならないケースがあります。
装置を外して治療を受けている間に後戻りしてしまうと、治療期間が延びてしまいます。
歯周病により歯並びが崩れる
歯周病は、歯肉が炎症を起こし、歯槽骨(しそうこつ)といって歯を支えている骨を破壊する病気です。
歯周病を放置しておくと歯並びが崩れる原因となったり、重度の歯周病になると歯を支えきれなくなり歯を失うこともあります。
口臭の原因となる
口腔内に汚れが残っていると、口臭の原因になります。
矯正治療で歯並びが良くなったとしても、口臭が強いと周りに良い印象を与えません。
口腔内を清潔に保つことで口臭を予防することができます。
矯正中はより着色しやすくなる
ワイヤー矯正中、歯ブラシの毛先が正しく歯に当たっていなかったり、口呼吸になっていると、歯に着色しやすくなります。
コーヒーや赤ワイン・お茶などの飲み物、そしてカレーやキムチ・トマトソースなどの食べ物でも着色してしまいます。
歯の着色や黄ばみは、見た目の印象に大きく関係しています。
あわせて読む≫≫≫『歯の着色汚れを落とす方法と予防策を徹底解説!歯が着色しやすい人の特徴とは?』
『矯正中に目立つ歯の着色汚れ!原因と予防対策を解説します』
ワイヤー矯正中使ってもらいたいお口のケアグッズ5選
ここからは、私が個人的におすすめする矯正中のお口のケアグッズを5つご紹介します。
矯正専用歯ブラシ(ピーグリップ)
矯正装置がついている場合、一般的な歯ブラシを使用するのではなく、矯正専用の歯ブラシを使用することをオススメします。
一般用の歯ブラシは、毛先が平たく一直線です。
一方、矯正専用の歯ブラシであるピーグリップは山型になっています。
そのため、装置に沿ってブラシの毛先を当てることで、歯の間にしっかりと届き、効率よく磨くことができます。
ワンタフトブラシ
毛束がひとつになった小さな歯ブラシです。
磨き残しやすいワイヤーやフックの下など、狭い隙間に毛先が届きやすくなっています。
歯間ブラシ
ワイヤーに挟まった食べ物・汚れを取り除きます。
装置と装置の間にブラシを入れ、挟まった食べ物をかき出します。
上下左右に揺らして装置に着いた細かい汚れを落とすことができます。
デンタルフロス
ワイヤーの周りや歯と歯の間の汚れをとるにはデンタルフロスがオススメです。
歯ブラシではとどかない、歯と歯の間や歯と歯茎の間のプラークを除去してくれます。
力の入れすぎに注意して、歯肉を傷つけないようにおこないましょう。
デンタルフロスには沢山の種類があるので、自分が使いやすいものを探してみてください。
デンタルミラー
ワイヤー矯正中のかたは、鏡を見て、歯ブラシが正しく当たっているか、汚れがしっかり取れているかを確認しながら歯磨きをしましょう。
とくにリンガル矯正(裏側矯正)の場合は、裏側の様子は確認が難しくなりますので、デンタルミラーを使うことをオススメしています。
歯磨きが終わったあとは、隅々まで綺麗になっているか鏡で確認しましょう。
マウスピース型矯正装置で矯正中の歯磨きについて
マウスピース型矯正装置は、患者様ご自身の好きなタイミングでつけ外しができるため、矯正治療をする前と同じように歯磨きをすることができます。
しかし、マウスピースを付けると、汚れが流れにくく溜まりやすくなります。
とくにに汚れが付きやすい歯と歯の間、歯と歯茎の境目、上の奥歯の外側、下の前歯の内側などはより丁寧に細かく磨くことを意識しましょう。
マウスピースのお手入れ方法
マウスピース型矯正装置で矯正中は、口腔内を清潔に保つだけでなく、矯正用マウスピース(アライナーともいう)も清潔であることが大切です。
矯正用マウスピースは、歯の形に合わせて作製しているため、デコボコが多くあります。
マウスピースのくぼみには、汚れが溜まりやすくなっているため、より丁寧に洗浄をする必要があります。
マウスピースを洗わず放置しておくと、においが気になってしまうので、基本的には、外したらすぐに洗うようにしましょう。
また、マウスピースを外してティッシュなどにくるんでおくと、ゴミと間違えられ捨てられてしまったり、紛失の原因になりますので、マウスピースは外したら必ず専用のケースで大切に保管しましょう。
自宅にいる時は、水の入ったコップに入れて保管するのもオススメです。
まずは、マウスピースを外した状態で、柔らかめの歯ブラシでこすり洗いしてください。
洗浄するときは、研磨剤の含まれていない歯みがき粉か、食器用の中性洗剤を付けて洗ってください。
研磨剤の含まれている歯みがき粉を使うとマウスピースに傷がつきます。
また、熱いお湯で洗浄するとマウスピースが変形したりする原因になりますので、水か、体温より温度の低いぬるま湯を使用しましょう。
さらに、マウスピース専用の洗浄剤を使うと、マウスピースをよりきれいに保つことができます。
マウスピース専用の洗浄剤には、泡タイプ・錠剤タイプなどいろんなものがあるので、ご自身が使いやすいものを選んで使ってみてください。
歯磨きのポイント
- 歯磨きは1日3回
- 食後すぐに歯を磨くようにする
- 歯ブラシは基本的に執筆状(鉛筆の持ち方)でもち、細かく動かす
- 毛先を歯の面に対して直角にあて、歯の面を上と下でわけて磨くようにする(ワイヤー矯正の場合)
より効率よく汚れを落とすためには…?!
補助器具(歯間ブラシ・デンタルフロス・タフトブラシなど)→歯ブラシ
この順番が理想的だとされています。
例えば、デンタルフロスをして、歯と歯の間の食べかすをある程度除去することで、歯磨き粉に含まれているフッ素などの薬用成分を隅々まで行き渡らせることができます。
また、歯ブラシに食べかすなどがつかずに、きれいな状態で使い続けることができます。
歯磨きのあとでフロスをするのを忘れてしまったり、面倒になってしまう方も多いと思います。
そのようなときは、歯磨きをする前にフロスをすることで忘れることもなくなります。
さらに、口腔ケアの終盤になると雑になってきてしまうので、先にフロスをすることで細かいところから汚れを除去することができます。
まとめ
今回は、矯正治療中の自宅でのセルフケアについてお話してきました。
当院では、ワイヤー矯正がスタートした患者様に、模型や歯ブラシを使って歯磨きの方法を、マウスピース型矯正がスタートした方にはマウスピースの取り扱い方法をご説明しています。
矯正治療が始まると、セルフケアがより大変になりますが、口腔内を清潔に保てるように頑張っていきましょう。
ぜひ、歯ブラシ以外の口腔ケアグッズも使っていただければと思います。
むし歯・歯周病予防して、矯正を長引かせないようにしましょう。
そのためには、患者さんのご協力が不可欠となります。
何かわからないことや不安なことがある方は、ぜひ当院のスタッフにお尋ねください。
歯並びが気になる方は、まずは横浜駅前歯科・矯正歯科へご相談ください。
≫無料矯正カウンセリングのご予約はこちらから。