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投稿日:2025.2.21

レベリング?リトラクション?矯正治療の流れを段階に分けて解説します!

こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。

矯正治療で歯を綺麗に並べる過程には、いくつもの工程があります。
ワイヤー矯正の場合は月に一度の調整日がありますが、工程を理解していると、現状の把握ができるのでモチベーションが上がりやすいです。

何気なく治療されているより、現状、今後の流れ、あとどれくらいで終わるかという内容を理解している方が、歯に痛みが出ていても納得が出来ているので痛みの感じ方もマシになるかもしれません。

治療期間を有意義に過ごすためにも専門的な知識をみなさんにご説明していきます。
是非参考にしていただければ嬉しいです。

矯正治療の流れ

成人矯正の治療期間は2~3年とされています。
抜歯の有無により治療の流れが変わりますが、抜歯をした場合は4つの工程を経て歯並びを綺麗にしていきます。
抜歯をした場合の一般的な流れや期間を、治療開始から終了まで説明していきます。

第1段階「レベリング」

まずワイヤー矯正で1番最初に行うことが「レベリング」と言う、乱れている歯列を綺麗に配列させる工程です。

叢生や出っ歯など凸凹や傾きがある歯を平坦化し、他の歯に比べて短い歯には「挺出(ていしゅつ)」、長い歯には「圧下」と言う方法で高さも整えていきます。
レべリングは土台作りであり、治療の円滑さや最終的な仕上がりに左右する重要な期間になります。

レベリングは全体の治療の中で半年~1年程必要になります。
長く感じますが、日に日に歯が動き、全体的に歯が揃うので見た目がかなり変わります。

その分モチベーションが上がりやすいので、歯が動く痛みがあっても乗り越えることができるでしょう。

しかしレベリングで噛み合わせの改善や歯の隙間を閉じることはできません。

そのため一時的に噛みにくくなる可能性があり、隙間がなかなか閉じないので治療期間中のコンプレックスが大きくなりやすいです。
歯並びが整ってくると終盤のように感じますが、まだ第1段階なのでまだまだ治療は続きます。

第2段階「トルクコントロール」

レベリング後に行うことは歯の軸を整える「トルクコントロール」と言う工程です。
歯の位置はそのままで、歯の傾きや捻れを改善させていきます。

矯正治療が開発された初期の頃がトルクコントロールと言う治療法はなく、歯軸の調整が不十分だったので、噛み合わせが不安定な状態になり、後戻りしやすくなっていました。
また、歯軸が傾いていると歯を支える骨や歯根などがダメージを受け続けしてしまうので、痛みの原因や歯が揺れてくる「咬合性外傷」になってしまう可能性もあります。

咬合性外傷が長く続くと歯を失う原因にもなるので、噛み合わせを調整していくための重要な治療のひとつです。

第3段階「スペースクローズ」

抜歯したスペースを埋める工程で、前歯を後方に移動させていく「リトラクション」を行っていきます。
矯正治療には歯を動かす補助をしてくれる「ゴムかけ」という方法がありますが、以下の目的で使用することが多いです。

1 抜歯したスペースを埋める場合

リトラクションの際に矯正装置とゴムかけを併用することで、効率良く抜歯したスペースを埋めることができるので、治療期間を短縮することができます。

2 噛み合わせの調整

出っ歯や受け口など症例によってゴムの掛け方を変え、噛み合わせを改善していきます。
また、前歯の真ん中のズレも綺麗に微調整できます。

ゴムかけの種類

2級ゴム

セルフライゲーションブラケット2級ゴムは、主に出っ歯(上顎前突)を改善するために使用する方法です。
顎間ゴムの掛け方は、両側の上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯(後ろから2番目)にゴムを斜めにかけます。

リトラクションのサポートをすることで上顎の突出感はなくなり、出っ歯が改善されます

3級ゴム

3級ゴムは、主に受け口(下顎前突)の改善に用いられます。
顎間ゴムの掛け方は2級ゴムとは反対で、両側の下顎の犬歯と上顎の第一大臼歯に斜めにかけます。

3級ゴムを必要以上に使用すると、上顎前歯部が内側に倒れすぎることがあるので、過度な使用には注意が必要です。

垂直ゴム

垂直ゴムは上下の噛み合わせの改善に効果的な方法です。
主に開咬(噛んだ時に上下の前歯が当たらない)や、他より低い歯がある場合は高さを出す「挺出(ていしゅつ)」をして、噛み合わせを調整していきます。

両側上下の前歯部に垂直に掛けて、縦方向に矯正力を加えます。

クロスゴム

クロスゴムは、噛み合わせが横にズレている症例の改善に使用します。
少し複雑なゴムの掛け方で、上顎は表側と下顎は裏側にクロスさせます。

これにより、上顎の歯を内側に、下顎の歯をを外側に出すことができるので、上顎が下顎を覆う正常な噛み合わせに仕上げることができます。

歯列矯正では過度な咬合力を与えてしまうと歯根が短くなってしまう「歯根吸収」が生じたり、リトラクションを行う際には歯肉を損傷する原因にもなります。
早く隙間を埋めたい気持ちも分かりますが、これらのリスクを軽減するために1か月に1㎜を目安に動かしています。

第4段階「ディテーリング」

「ディテーリング」は仕上げ作業の工程です。
1日でも早く矯正装置を外したいと思うので、歯並びが綺麗に配列してきたら「もう終了でいい。」と感じる方もいるでしょう。

しかし歯列矯正の目的は歯並びを整えることだけではなく、一番重要なのは噛み合わせを改善させることです。
噛み合わせが悪いと、咬む力が偏るため、歯やお口周りの筋肉に負担がかかってしまいます。

その結果、痛みや顎関節症・肩こり・頭痛などが発症する原因になります。
また、お口周りの筋肉のバランスが悪くなると、顔の歪みに繋がるので左右非対称の顔面やたるみに繋がるので、若さや健康をキープするなら噛み合わせを大事にして下さい。

そして「トルクコントロール」の工程でも説明しましたが、噛み合わせが不安定だと治療終了後に歯が戻りやすくなるので、綺麗な歯並びを維持させるためにも噛み合わせの安定が必要になります。

「ディテーリング」の期間も半年~1年ほどかかりますが、あまり変化のない期間なので長く感じてしまうかもしれません。
しかし終盤なので焦らず着実に完成させましょう。

説明したようにどの工程にも無駄は一切ないので、流れを理解していただけると、調整期間の楽しさや、調整日から数日続く痛みに勝つモチベーションに繋がると嬉しいです。

治療を早く終わらせるためのコツ

早く矯正治療を終えるには、矯正力は強くしてもらうことではなく、効率よく歯を動かす必要があります。
そのためには以下のことに気を付けて下さい。

1)医師との約束を守る

マウスピース型矯正やゴムかけ期間中は自分で毎日装着し、1日20時間以上の使用が十分な効果を得られます。
自分で装着するので忘れたりする日が続くと効果が出ないので、必ず医師の指示を守り、自己管理を怠らないようにしましょう。

2)新陳代謝をよくする

歯が動く仕組みは、矯正力を加えることによって、歯槽骨の吸収と再生が繰り返されて少しづつ動きます。
これには骨の代謝が大きく関わっているので、新陳代謝を良くすると歯槽骨の吸収・再生のサイクルが早くなるので、結果的に治療期間の短縮化に繋がります。

新陳代謝を上げるためには、質の良い生活習慣を送ることが需要です。
ご飯をしっかり食べる、適度な筋トレや運動を行う、ゆっくりお風呂に入ってリラックス時間を作る、睡眠時間をしっかり取る、などの規則正しい生活を送るようにすると効果的です。

筋トレは下半身を鍛えると最も効果的に代謝が良くなるので、スクワットなど取り入れるとよいでしょう。

まとめ

矯正治療には4つの工程があり、1か月に1㎜ほどのスピードで歯を動かしていきます。
矯正力を強くすると早く歯が動くというわけではなく、反対に歯や歯周組織にダメージがかかります。

歯根が吸収されて短くなったり、歯槽骨の吸収により歯茎が下がるリスクもあるので適切な力で治療を進めていくため、約2~3年もかかってしまうのです。
歯並びを綺麗に揃えて見た目を改善することも目的ですが、噛み合わせの改善も全身の健康に繋がるので、工程を確認しながら最後まで矯正期間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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