投稿日:2024.11.8
顔や歯並びの歪みの原因は?
こんにちは。
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
顔や歯並びの歪みは、現代において数多くの人が気にする問題であり、その原因は様々です。
顔の歪みを放置すると、口が開きにくくなったり、顎関節症を発症したり、
顎の関節に痛みが生じるなどの症状が現れることがあり、日常生活に影響を及ぼす恐れがあります。
歯並びが悪いと口元にコンプレックスを感じたり、虫歯や歯周病になりやすくなったりと、心身共に悪影響を与えます。
悪い歯並びになってしまう原因は複数ありますが、生活習慣によって後天的に悪化してしまうケースがあります。
今回は顔が歪む原因から、顔面の歪みが原因となり引き起こす可能性がある症状、大人も子供も気をつけたい習慣・癖をご紹介します。
目次
顔の歪みが起こる原因
噛み方が偏ると顔の筋肉の付き方が左右非対称となり、目の大小や顔全体のしわの入り方なども左右差ができて、顔が歪みます。
また噛み合わせが悪いと、顎関節や筋肉に対しては相当の負荷が掛かるため、顔面の形や筋肉のバランスに変化が生じます。
顔の歪みが起こってしまう原因として、顎がズレていることや歯列の状態、そして顎関節症によるものが挙げられます。
適切な治療を受けることにより噛み合わせに問題が無くなると、顔の歪みも改善することが期待できます。
歯並びが悪くなる原因
歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて遺伝などの先天的なものと、悪い習慣による起こる後天的なものの2つに分けられます。
顎骨が柔らかくて歯並びが変わりやすい子供だけでなく、成長期が終わった大人も悪習慣に気を付けなければ、徐々に歯列が悪くなる可能性があります。
顎のズレや歯並びの問題
顎の成長が左右均等でなかったり、歯が生える隙間が少ないと歯並びが乱れるため、噛み合わせが悪くなります。
また顎の骨の形や、遺伝的要因も影響を及ぼす可能性があります。
歯の欠損や虫歯、歯周病がある
歯が欠損していると、隣り合う歯は移動し隙間を埋めようとします。
また虫歯によって歯が損壊すると、噛み合わせのバランスが崩れてしまう場合があります。
一部分に痛みや違和感を抱えたままだと、その部分を避けるようにして噛むため、周辺の歯に大きな負荷がかかることになります。
また歯周病があるケースでは、歯を支えている歯槽骨が細菌によって脆くなるため歯が動揺し、抜けやすくなることがあります。
虫歯や歯周病は放置せず、早期発見・早期治療を心掛けましょう。
親知らず
親知らずが生える時は既存の歯に圧力が掛かることがよくある為、歯列が崩れたり、もともと生えていた歯が押されることにより噛み合わせが悪化するケースがあります。
親知らずが水平に存在しているケースや、他の歯と接触する際に特に問題が出やすいです。
噛み合わせを悪くする要因となることがある親知らずですが、抜歯したり適切な治療を行うことにより改善が期待できます。
歯並びが悪くなる生活習慣
悪い歯並び(不正咬合)が起こる後天的理由は様々です。
舌を押し出す癖、爪を噛む癖、頬杖をつくことは、口周りの筋肉や歯に悪影響を及ぼします。
このような悪習慣を長く行うことにより、顎関節に負荷が生じ、顔の歪みの原因となることがあります。
生活習慣による不正咬合は、子どもだけでなく大人でも起こり得ます。
口呼吸をしている
口呼吸によって長時間口が開いたままの状態でいると、口元を閉じる筋や、舌の筋肉が機能しなくなります。
筋力機能が低下すると前歯が前方に突出してきたり、上顎前突発症の原因、悪化の危険性が高まります。
筋力低下で口唇が閉じ切らない状態が続き、さらなる悪循環を生みます。
口呼吸の原因である鼻炎や姿勢の悪さを改善することで、不正咬合の予防・悪化を最小限に抑えることができます。
舌癖や食いしばり
舌を噛んだり、舌で歯を押してしまう舌癖や、ブラキシズム(食いしばりや歯ぎしり等の悪習慣)、咬爪症などがあると、歯並びが悪くなります。
またブラキシズムは、歯が摩耗したり、砕ける要因にもなります。
無意識のうちにやってしまう癖ですが、ブラキシズムが気になる方はかかりつけの歯科医院でナイトガードを作製し、強く噛みしめないことを意識すると良いでしょう。
姿勢の悪さ
猫背やストレートネックなどに心当たりはありませんか?
姿勢が悪いままでいると歯列や噛み合わせ、骨格等が歪む原因となることがあります。
さらに、背中が丸まる状態が続く猫背は、筋肉のバランスが崩れ口が開いたままになりやすいため、猫背と口呼吸の2つの要因によって歯並びがより乱れることがあります。
糸で頭を上に引っ張られているように背筋を伸ばし、常に正しい姿勢ができるように意識すると良いでしょう。
よく噛まない
食事の際によく噛まずにいると、口腔周囲筋が発達しずらいため筋肉が弱まり、正常な歯並びの維持が難しくなります。
また、左右どちらかのみで物を噛む癖がある場合、歯列が崩れてしまうだけでなく、顔面が左右非対称となる場合があります。
左右どちらかで噛むのではなく、両方で均等に咀嚼するようにしましょう。
顔の歪みによって起こる症状
顎関節症の発症
顔の歪みが原因で噛み合わせが悪くなると、顎関節に負担がかかります。これにより、顎関節症を発症する場合があります。
顎関節症は、顎の痛みや顎関節の動きに制限が掛かることでよく知られています。
顔の歪みが原因で顎関節症が出現するケースがありますが、顔の歪みと噛み合わせを改善することで、症状が治まる可能性があります。
口が開けにくくなる
顔の歪みがある場合、顎関節に予期せぬ力がかかり、口が開きにくくなる場合があります。
また、顔の歪みによって噛み合わせが悪くなると、顎関節が適切に動かしずらくなり、口が開けにくくなります。
顎関節の痛み
顔の歪みが原因で噛み合わせが悪くなると、顎関節に過大な力がかかり、顎関節に疼痛が出る場合があります。
また、顔が歪んでいることが原因で顎関節が正常に機能せず炎症を誘発することで、関節痛を発症します。
顔面非対称の改善が期待できる噛み合わせの治療方法
ワイヤー矯正
歯列や顎の位置を少しずつ調整し、顔の歪みを治療していく方法となります。
ワイヤー矯正では、ブラケットという小さな装置を歯に装着してワイヤーで繋ぎ、歯を引っ張ることで徐々に歯並びを整える方法です。
ワイヤー矯正は一般的に広く知られているのと、確かな効果が実証されているため、多くの矯正治療患者が満足しています。
ただし、約2年程度掛かるケースが多く、治療期間が長いことがデメリットとして挙げられます。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを歯に密着させることで歯を緩やかに動かし、歯並びや顎の位置を調整します。
治療期間はワイヤー矯正よりも短く目立たないため、多くの人に選ばれています。
ただし、重度の歯並びや顎の位置のズレには対応できない場合もあります。
外科矯正
重度の顔の歪みに対しては、外科手術を併用した矯正治療が最も効果的です。
骨格に重大な歪みがあるケースや、歯並びや顎の位置が非常に悪い場合は、上記2つの矯正治療方法では作用する範囲が限られてきます。
外科的矯正手術は、根本的な骨格を手術により修正することで、顔面の歪みの改善にアプローチする治療法です。
重度の顔の歪みや噛み合わせの問題に対して最も効果的な治療法ですが、リスクが伴うことや費用が高くなることが懸念点となります。
まとめ
顔の歪みを改善するための選択肢として、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科的矯正手術が挙げられます。
ワイヤー矯正は一般的な治療方法として安定した結果が期待されますが、治療期間は約2年程と長期に渡るケースが多く、表側の場合は見えやすいことが懸念点といえます。
マウスピース矯正は治療期間が短く目立たないものの、重度の歯並びや顎の位置のズレには対応できない場合があります。
重度の顔の歪みに対しては、外科的矯正手術が最も効果的ですが、リスクが伴うと同時に、費用が高額になることがデメリットといえるでしょう。
ご自身のお悩みに沿った適切な治療法を選択すると顔の歪みが改善され、自信が付くと共に自然と笑顔が増えることでしょう。
また、先に挙げた悪習慣に思い当たる方は、矯正治療を受けても、綺麗になった歯並びが徐々にもとに戻ってしまうリスクがあります。
すでに習慣になってしまった行動を変えることは大変ですが、少しずつ改善し、習慣を変えて歯並びが悪くなることを予防しましょう。