投稿日:2024.8.28
放置して大丈夫⁉矯正装置が外れた時にするべきこととは
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
歯列矯正をはじめて、歯が動いている実感がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、歯の表面や裏側に装着した装置が治療中に外れるトラブルも少なくありません。
このようなトラブルがあっても慌てることなく対応できるように、矯正装置が外れたときの対応、外れる矯正装置の種類、装置が外れる理由、装置を外れにくくする方法、矯正装置の選択方法を解説します。
目次
矯正装置が外れたときの対応
矯正装置が外れたとき、焦ることもあるでしょう。
ただし、適切な対応をすれば矯正治療に悪影響を与えることはありません。
矯正装置が外れたときの対応をご紹介しますので、参考にしてください。
①装置は無くさずに保管
矯正装置が外れてしまったら、必要なくなるわけではありませんので捨てないようにしましょう。
次の矯正治療日まで矯正装置を大切に保管しておいてください。
特に、ブラケットと呼ばれる四角い装置は場合によってはオーダーメイドで製作することがあります。
そのため、装置を破棄してしまうと装置を再度作り直さないといけなくなり、矯正治療が遅れてしまう恐れがあります。計画通りに治療を進めるためにも装置はひとまず保管して、矯正歯科に持参しましょう。
もちろん、外れた装置の中には次の矯正装置の調整日には破棄して新しいものに交換するものもあります。
わからない場合は、保管して早めにかかりつけの矯正歯科に相談しましょう。
②保護ワックスを使用する
矯正装置が外れたことで、ワイヤーやブラケットなどが頬や唇、舌などの粘膜に引っかかることがあります。
できればすぐに矯正歯科に行くのが望ましいのですが、どうしても予定が開けられずに受診できない場合は我慢するのが苦痛ですよね。
そのため、装置が粘膜に引っかからないようにする保護ワックスを使用してみましょう。
矯正歯科にもよりますが、ワイヤー矯正をはじめるときに保護ワックスを処方してくれます。
③すみやかに矯正歯科を受診
矯正装置が外れたら、放置しておいても歯並びにはよい状態ではありません。
そのため、次の受診日を待たずに早めに外れた装置を持参して受診しましょう。
矯正歯科では予約制で患者様を診ている場合が多いため、急に受診する場合は待ち時間などを含めて電話で問い合わせるのがおすすめです。
外れる矯正装置の種類
外れる矯正装置の種類はさまざまです。
何が外れてしまったのか理解することができれば、歯科医師やスタッフへも相談しやすいため確認してみましょう。
ブラケット
ブラケットとは、歯の表面や裏側に貼り付ける四角い矯正装置です。歯の表面に貼り付ける際には、専用の接着剤に付けますので、歯に負担はかかりません。
ブラケットは銀色だけではなく、透明や白色の種類もあります。
ワイヤー
ワイヤーは、表側矯正や裏側矯正(舌側矯正)に使用されるもので、歯に貼り付けたブラケットの溝に通すものです。
歯並びの状態により、ステンレスワイヤーやメタルワイヤーなどの種類、ラウンドやスクエアなどワイヤーの形に違いがあります。
他にも、矯正治療が進むにつれて、ワイヤーの太さが変わることも。
ワイヤーは、ブラケットに細いワイヤ―で固定されたり、ブラケットに付いているクリップで固定されていたりするのですが、固定部分が破損したり取れたりするとワイヤーが一部外れてしまうことがあるのです。
ワイヤーが全部とれてしまうことは矯正治療中にはほとんどありませんが、一部外れることはありますので、早めに対処しましょう。
セパレーター
歯と歯の間に隙間を作るために、ゴムを入れることがあります。
このゴムのことをセパレーターと呼び、矯正治療の初期段階で用いられることが多いです。
歯と歯の間に入れるセパレーターは、色が付いておりわかりやすいものも多く、外れたり浮いたりしてくると目で見てわかりやすいです。
セパレーターを装着する期間は1~2週間くらいが平均的で、歯と歯の間に隙間があいたらバンドと呼ばれる歯を一周囲う矯正装置を装着します。
歯と歯の間に隙間があいてくると自然にセパレーターが外れることもありますので、早めに矯正歯科に相談しましょう。
パワーチェーン
パワーチェーンは、歯を大きく動かしたいときにブラケットに付いているフックやアンカースクリュー(矯正用インプラント)に装着するゴムの装置です。
抜歯した後などに使用することが多く、パワーチェーンが装置に付く方も少なくありません。
パワーチェーンは、透明なのですが長時間付けていると黄ばんできたり、劣化して外れやすくなったりすることもあります。
このようなことが引き起らないように矯正治療に通院する期間は守って、定期的に新しいパワーチェーンに交換してもらうことが大切です。
バンド
歯の周り一周を覆うように装着する矯正装置をバンドと呼びます。
歯と歯の間にバンドは入れ込む必要があるため、しっかり装着されていない場合や噛み合わせによっては外れることがあります。
矯正装置が外れる理由
矯正装置が外れる理由は、以下が挙げられます。
矯正装置は外すことが前提
歯に装着するためには、専用の接着剤を使用します。
歯を動かすために貼り付けるため、しっかり接着できるのですが、歯並びが整った矯正治療の最後には貼り付けた装置は外す必要があります。
そのため、一生歯に装置が引っ付くわけではなく、力をかけると装置が外れるようになっています。
硬い食べものや器具などが装置に当たると、装置が外れることがありますので覚えておきましょう。
噛み合わせが深すぎる
噛み合わせが深いと、歯の表面に貼り付けたブラケットに歯がぶつかり外れてしまうことがあります。
このようなことが起こらないように噛み合わせが深い場合は、バイトアップといって一時的に噛み合わせを浅くすることがあります。
奥歯などの噛み合う面に歯科用レジンを付けて噛み合わせを浅くすることで、歯の先端がブラケットにぶつからないようにします。
金属やセラミックの被せ物
金属やセラミックの被せ物がある方は、その部分だけ矯正装置が外れることがあります。
矯正装置を貼り付けるための専用の接着剤は、基本的に天然歯に使用するために作られています。
そのため、金属やセラミックの被せ物に貼り付ける矯正装置は外れやすい傾向があります。
矯正装置を外れににくくするための方法
矯正装置を外れにくくするためには、以下に注意してみましょう。
食事
矯正治療をはじめたからといって摂ってはいけない食べものや飲みものはありません。
ただし、矯正装置は強い力がかかると外れやすいため、硬い食べものは避けた方がよいでしょう。
また、硬い食べものではなくても前歯で食べものを丸かじりしたり、引きちぎったりすると矯正装置に負担がかかります。
矯正治療を始めたばかりのころは、1口で食べる量を少なくすることや、食材を小さく刻んでおくのもおすすめです。
触り過ぎない
装置が気になり触りたくなることもあります。
装置を手で触ったり、舌で触ったりするとワイヤーを固定する細いワイヤーが外れることがあります。
そのため、気になっても装置を触り過ぎないようにしましょう。
適切なセルフケア
歯と装置の間に食べものが挟まると、装置が外れるリスクが高まります。
そのため、食事をした後はすみやかに歯磨きすることが大切です。
ただし、無理に歯ブラシをゴシゴシと装置や歯に当てると、それが原因で装置が外れることがあります。
矯正治療を始めるタイミングで、ご自分に合う適切なセルフケアを身に付けておくとよいでしょう。
最後に
今回は、矯正装置が外れてしまった時の対処法に関してお話しました。
矯正装置が外れたとき、焦ることもあるでしょう。
ただし、適切な対応をすれば矯正治療に悪影響を与えることはありませんのでご安心ください。
歯並びが気になる方は、どんな些細な内容でも当院へお気軽にご相談ください。
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