投稿日:2024.6.24
歯列矯正で歯を抜くのが不安!抜く場所はどこ?安全?解説します
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分の歯科矯正専門医院、横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
「歯列矯正で歯を抜く必要があると言われたけど不安」
「抜歯の安全性について教えてほしい!」
このような疑問や不安をお持ちではありませんか?
歯列矯正で抜歯を行うのは、歯並びを整えるためのスペースを確保するためです。
狭い歯列にスペースを作ることで、歯がきれいに並び、正しい噛み合わせを目指せます。
しかし、抜歯することに対して抵抗を持つ方は珍しくありません。
そこで本記事では、歯列矯正で抜歯する理由や抜歯する歯の場所などについて詳しく解説します。
目次
歯列矯正で抜歯をする理由
歯列矯正で抜歯する主な理由は、歯並びを整えるための十分なスペースを確保するためです。
歯列が狭く、歯が生える場所が足りないと歯が重なり合って生えたり、歯列からはみ出したりして生えてきます。
3人掛けのソファに4人が座るようなイメージと言うとわかりやすいでしょう。
特に以下のようなケースでは抜歯が必要になることが多いです。
- あごが小さいため
- 歯が大きいため
- 正しい噛み合わせを実現するため
- 親知らずが歯列を乱しているため
あごが小さい場合や歯が大きい場合、歯が収まるスペースが不足し、歯が重なり合ってしまうことがあります。
正しい噛み合わせを実現するためにも抜歯が必要です。
また、親知らずが歯列を乱していることもあります。
そのような場合は、抜歯が必要です。
歯列矯正で抜歯をする歯はどこ?
歯列矯正で抜歯するのは以下の歯です。
- 第一小臼歯(前から数えて4番目の歯)
- 第二小臼歯(前から数えて5番目の歯)
- 第三大臼歯(前から数えて8番目の歯・親知らず)
第一小臼歯あるいは第二小臼歯を抜くことで、スペースを確保できます。
また、親知らずは、隣の歯を押し出したり虫歯になっていたりする場合、抜歯になることが多いです。
矯正治療ではよく「犬歯(八重歯)を抜く」と言いますが、一般的に犬歯を抜歯することはほとんどありません。
なぜなら、犬歯は永久歯の中で最も寿命が長い歯であり、なるべく残すのが望ましいからです。
歯列矯正で抜歯する利点と欠点
抜歯は歯並びを整える上で重要な処置ですが、歯の本数を減らすリスクもあります。
ここでは、利点と欠点について見ていきましょう。
利点
- 中等度~重度の症例に対応できる
- 矯正治療の効果を引き出すことができる
- 歯が動きやすくなる
- 噛み合わせも改善できる
抜歯によりスペースを確保することで、歯の移動がスムーズになり、治療がより効率的に進められます。
また、噛み合わせが整うと、咀嚼機能や発音の改善にもつながります。
欠点
- 身体への負担が生じる
- 治療期間が長くなる
- 費用がかかる
- 一時的に見た目に影響を及ぼす
抜歯後の痛みや腫れが生じることがあります。
また、抜歯により歯が失われるため、食事や発音、見た目に一時的な影響が出ることも。
症例によっては、抜歯後の歯の動きが遅くなり、治療期間が長引く場合があります。
歯列矯正における抜歯は、一時的な欠点があるものの、長期的な視点では利点が大きいと考えられています。
非抜歯でスペースを確保する方法
抜歯以外にもスペースを確保する方法があります。
歯の両側面をやすりがけする
「ディスキング」や「IPR」と呼ばれる手法です。
歯と歯の間をやすりで削ってスペースを作り出します。
削る量は、0.3~0.5mmと非常に少なく、歯の健康に影響を与えることはありません。
ただ、抜歯よりも確保できるスペースは少ないため、症例によっては対応できない場合があります。
奥歯を後方に移動させる
歯を支えている骨が奥歯の後ろまである場合、奥歯を後方に移動させてスペースを作り出すことも可能です。
ただし、難易度が高く、治療期間が長くなる可能性があります。
あごの骨を拡大する
「拡大装置」と呼ばれる装置を使用してあごの骨を少しずつ広げる方法です。
上あごに装置を装着し、ネジを回すことであごの骨を拡大します。
主に子どもの矯正治療であごの骨の成長を促す場合に用いられますが、症例によっては大人の矯正でも使用することがあります。
痛みを伴ったり、治療期間が長くなる場合があります。
抜歯が必要なのに抜歯せずに矯正するとどうなる?
上記で紹介した通り、抜歯せずにスペースを確保する方法はあります。
ただ、抜歯が必要と診断されたにもかかわらず、無理に非抜歯で矯正治療を進めてしまうと以下のようなリスクが生じてしまう可能性があります。
矯正治療は正しい診断と計画に基づいた治療を受けることが重要です。
歯科医師とよく相談して適正な方法を選択しましょう。
口元が突出する可能性がある
歯を抜かずに矯正を行うと、前歯が前方に押し出され口元が突出する可能性があります。
特に、もともと口元が突出している場合やあごが小さい場合には、このリスクが高まります。
見た目のバランスが悪くなるだけでなく、唇が閉じにくくなり、口呼吸や乾燥の原因にもなりかねません。
歯ぐきが下がる
非抜歯矯正によって歯に無理な力がかかると、歯ぐきが下がることがあります。
歯の根元が露出して歯が長く見えるようになったり、知覚過敏の症状を引き起こしたりすることも。
また、象牙質がむき出しの状態になるため、歯周病や虫歯リスクも高まります。
歯の根っこが短くなる
抜歯せずに無理に歯を動かそうとすると、歯の根っこが吸収されて短くなる可能性があります。
ほとんどの場合問題ありませんが、極度に短くなってしまうと歯が抜けてしまう恐れがあります。
後戻りしやすい
スペースが十分に確保されていない状態で歯を動かすと、矯正装置を外した後に歯が元の位置に戻ろうとする力が強く働きます。
このため、せっかく時間と費用をかけて矯正を行っても、短期間で歯並びが崩れてしまう可能性があります。
後戻りを防ぐために、「リテーナー」と呼ばれる装置を装着しますが、無理な矯正を行った場合はその効果も限定的となることが多いです。
歯列矯正の抜歯でよくある質問
ここでは、歯列矯正で行う抜歯についてよくある質問を紹介します。
抜歯は安全ですか?
抜歯は、適切な処置を施せば安全な治療です。
しかし、安全であるからと言って過信してはいけません。
抜歯後は、血行を良くするような行動や飲酒・喫煙を避ける必要があります。
また傷口を指や舌で触ったり、強い力が加わる行動をとったりすると、出血が止まりにくくなる恐れがあるため注意が必要です。
歯科医師の指示に従って進めていきましょう。
痛みはありますか?
施術は麻酔をするため痛みはありません。
しかし、抜歯後に痛みや腫れを伴う可能性があります。
経過は個人差がありますが、通常1週間程度で痛みや腫れはおさまります。
しかし、痛みが続く場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。
抜歯はどのくらいの時間がかかりますか?
1本あたり30分程度です。
ただし、歯の根っこが曲がっていたりすると抜けにくいため時間がかかることがあります。
時間に余裕をもって受診しましょう。
まとめ
歯列矯正における抜歯は、スペースを確保して歯並びを整えるために必要な処置です。
非抜歯での治療方法もありますが、症例によっては抜歯が避けられない場合があります。
無理に非抜歯で治療を進めると、口元の突出や歯ぐきの下がるなどのリスクが生じることも。
抜歯は適切な処置を施せば安全な治療です。
術後のケアなど歯科医師の指示を守って、矯正治療を進めましょう。
横浜駅前歯科・矯正歯科は「横浜駅西口」から徒歩3分と駅から近く、平日夜間・土曜も診療しています。
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