投稿日:2024.8.2
マウスピースにも歯石がつく?知っておきたい原因と予防法
こんにちは!
横浜駅西口から徒歩3分、矯正専門歯科の横浜駅前歯科・矯正歯科です。
いつも当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます☆
近年目立ちにくいことや、簡単に取り外しが可能という特徴からマウスピース矯正を利用する方々が増えてきました。
また夜間の歯ぎしりから歯に加わる力を分散することができるため、有効な対策方法としてナイトガードの使用が多くみられるようになりました。
マウスピース矯正やナイトガードを使用している方にとって、マウスピースに歯石がつくことは大きな悩みですよね…
マウスピースに歯石がついてしまうことは、見た目だけの問題ではなく、口臭や虫歯、歯周病へのリスクも高めてしまいます。
しかし、適切なケア方法を知っていれば、歯石の付着を予防することができます。
今回は、マウスピースに歯石がつく原因と、効果的な予防法について詳しく解説していきます。
目次
マウスピースに歯石がつく原因
マウスピースに歯石がつく理由は主に以下の3つが挙げられます。
歯垢の蓄積
マウスピースは歯にフィットしているため、装着したまま食事ができてしまえそうと思われがちですが、それは間違いです。マウスピースを装着しながら飲食をするとマウスピースの変形や破損、着色の原因となってしまいます。
またマウスピースと歯の間に食べカスや唾液が入り込みやすい状態は、歯垢の温床となり、長時間マウスピースで密閉しまうと歯やマウスピースに歯垢や歯石が付いてしまいます。
あわせて毎食後の歯磨きを怠ったりすると、さらに歯垢が溜まりやすくなります。
唾液の成分
唾液の中には、カルシウムやリンなどミネラルが含まれています。これらのミネラルが歯垢に付着し、石灰化することで歯石が形成されます。マウスピースを装着していると、唾液の循環が悪くなり、ミネラルが沈殿しやすくなるという側面もあります。
マウスピースの材質
マウスピースの材質には、歯垢が付きやすい材質のものがあります。柔軟性や透明感を持つ特殊なプラスチック素材でできています。口腔内のフィット感を持たせる役割を担っていますが、その一方、肉眼では確認できない細かな凹凸があるのが特徴です。この凹凸に細菌や歯垢がたまりやすくなるのです。
マウスピースの歯石がもたらす問題
見た目の悪化
マウスピースに歯石がつくと、薄っすらと白く濁った状態になり、見た目的に汚くなります。特に透明なマウスピースを使用している場合、目立ちやすくなってしまいます。
口臭の原因
マウスピースは臭いや汚れを吸着する性質があり、歯石は口臭の原因となる細菌の住処となります。そのため歯石が溜まると口臭がひどくなり、周りの人にも不快な思いをさせてしまう可能性があります。
虫歯や歯周病のリスク増加
歯石は、虫歯の原因である虫歯菌が増殖する部分であるため、そのまま放置すると虫歯のリスクを高めます。歯石は歯垢が石灰化してできるもので、表面が硬くザラザラしているため、歯石が付着してしまうと、歯の表面に汚れがつきやすくなります。その汚れにプラークが付着し、プラークの中で増殖した虫歯菌が口腔内の糖分をエサにして酸を作り出します。その酸により歯が溶けると穴があいてしまい虫歯となってしまいます。
また、歯石が歯周組織に炎症起すと、歯周病となり最終的には歯を失う可能性があります。
マウスピースは歯と密着しているため、虫歯菌や歯周病菌も繁殖しやすい空間となってしまうのです。
マウスピースに歯石をつけないためには
マウスピースの歯石予防には、以下の方法が有効です。
毎日の丁寧な歯磨き
基本的にはマウスピースを装着する前に必ず歯磨きを行いましょう。これも上記と同様、食べかすや汚れが残ったままマウスピースをはめてしまうと、密閉空間が生まれ、虫歯菌や歯周病菌の繁殖や歯垢や歯石の付着に繋がってしまいます。朝昼夕しっかり磨いて装着が理想的ではありますが、お仕事等で難しい状況は多々あると思います。マウスピースは矯正装置としても保定装置にしても装着時間が重要となってきます。歯磨きができていないからマウスピースの装着ができないという時間は防ぎたいので、お口をゆすいでからマウスピースを装着していただき、時間ができたときにしっかり磨いていただく習慣を身に付けましょう。歯磨きのポイントは歯垢をしっかりかき出すように磨き、歯間ブラシやデンタルフロスも併用することです。毎日の口腔内のセルフケアで歯垢を徹底的に除去していきましょう。
マウスピースの洗浄
マウスピースは1日1回以上、やわらかめの歯ブラシを使って軽くブラッシングし、流水でよく洗浄をしましょう。
ただし研磨剤が入っている歯磨き粉は、マウスピースに傷がついてしまい、その傷から汚れや歯石が溜まりやすくなってしまうので、使用しないように注意しましょう。
汚れが気になる場合は、食器用洗剤で洗うこともおすすめしています。
また熱湯ですすぐとマウスピースが変形して使うことができなくなってしまいます。熱湯は避けて洗浄するようにしましょう。
マウスピース専用洗浄剤の使用
市販のマウスピース洗浄剤を使用するのも効果的な方法です。洗浄剤を使うことで、マウスピースに付着した細菌や汚れをマウスピースの素材を傷つけることなくキレイに落とすことができます。
また抗菌作用を持つ洗浄剤を使うことで臭いの原因となる菌の繁殖を抑制し、また定期的に新しい歯ブラシに交換することで、より効果的なケアが可能となります。
マウスピース矯正中は同じマウスピースを約1週間は使用し、保定用リテーナーは紛失や破損がない限り同じものを使用していただきます。毎日お口の中に入れるマウスピースは清潔に保ちたいですよね!
上記の写真は当院で販売しているマウスピースケア商品です。左が泡タイプのデンタルラボです。右が錠剤タイプのマウスピース洗浄剤となります。
お好みの洗浄剤を選んでいただけたらと思います!錠剤タイプは持ち運びに便利です♪
定期的な歯科検診を受診する
毎日のセルフケアが重要となっていきますが、歯科医院によるクリーニングや指導を受けるこが非常に効果的です。日常のケアでは取り除くことのできない微細な汚れを除去することができ、口腔内の健康を維持することも可能です。
歯科医院でマウスピースの洗浄を行う
当院では必ずご来院時にマウスピースの洗浄を行っております。歯ブラシで磨くだけではなく、専用の薬液を使用し、超音波洗浄を行います。ご自宅では落とし切れない着色や歯石汚れを落とすことが可能です。長期間マウスピースを使用し、汚れが目立ってきて作り直したいなと思っている方は、ぜひ一度当院の洗浄にお任せください!
歯石や着色汚れが目立つマウスピース | 専用の薬液や超音波洗浄でここまできれいになりました! |
まとめ
歯石は口腔内、マウスピースともに歯ブラシだけでは簡単には取り除けません。そのためにも予防がとても大切となり、毎日の歯磨きやデンタルフロスの習慣化、そして歯科医院での定期健診によって大きく変わっていきます。これらの基本的なセルフケアの重要性を忘れずにマウスピース生活を行っていただけたら幸いです。
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